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施工管理の人手不足と建築業界の今後の展望|売り手市場の今こそやるべきことは?

施工管理を含む建設業界は、人手不足に陥っています。

その中でも施工管理は特に人手が足りておらず、会社によっては施工管理の仕事を外注したり、従業員の間で分担していたりすることも。

人手不足が深刻な今、施工管理の需要が高い状況を活用すれば、施工管理としてより働きやすい仕事を見つけられるかもしれません。

本記事では、施工管理の人手不足に関する原因や、人手不足解消のため政府や会社の行っている取り組みの内容、施工管理として求められる人材になるための方法について紹介します。

施工管理として転職や就職を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者
agent-hagi2
萩 祐太キャリアコンサルタント
業界最大手の保険会社での経験と「2級ファイナンシャルプランニング技能士」の知識から金融面のアドバイスも含めたキャリアサポートが可能。職人や施工管理、建設コンサルタントなどのマッチング実績を多く保有している。

施工管理が常に人材不足な理由5選

2023年現在、建設業界は人材不足に陥っています。

その中でも施工管理は特に人手不足が示唆されており、求人サイトの中でも施工管理の求人が積極的に掲載されています。

なぜここまで人材不足に苦しんでいるのでしょうか。ここでは5つの理由について紹介します。

  1. 建築業界全体の人材不足
  2. 建設業界で働く若者不足
  3. 労働者の高齢化が深刻になっている
  4. 建築業界の労働環境の悪さ
  5. 施工管理の多忙さから敬遠

それぞれ見ていきましょう。

1.建設業界全体の人材不足

施工管理に限らず、建設業界は全体的に人材不足です。

国土交通省のデータによると、建設業界の終業者数は平成9年を境に減少傾向にあります。

引用:[最近の建設業を巡る状況について]

平成24年以降、政府や民間の投資額が増加し建設業の需要が高まる一方、建設業に従事する人材は減り続けているという状況です。

施工管理と同じ業界の6職種(型枠工(土木)、型枠工(建築)、左官、とび工、鉄筋工(土木)、鉄筋工(建築))の需要は平成23年の震災以降、人材不足というデータも出ています。

引用:[建設産業の現状と課題 (参考資料)]

需要と供給のバランスが取れていないため、建設業界で働く場合は人材が足りない状況で現場を回すこともあり、それに伴い残業や休日出勤などの労働環境の悪化が問題視されています。

2.建設業界で働く若者不足

建設業界で働く若者は割合は低く、深刻な若者不足です。

引用:[最近の建設業を巡る状況について]

上のグラフを見てわかるように、建設業界における29歳以下の割合は12%程度しかいません。

全産業と比較しても4%以上も差があり、若者が不足していることが分かります。

若者が不足している理由のひとつは建設業界の離職率の高さです。

引用:[建設労働者を取り巻く状況について]

画像を見ると、全産業と比較して高卒と大卒の離職率が高いことが分かります。

つまり、若者の採用に力を入れたとしても、定着率が低いということ。

企業の課題は、社内の福利厚生や手当などの制度を充実させ、採用した人材を手放さないことが大切です。

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3.労働者の高齢化が深刻になっている

建設業界は、若者不足と並行して高齢化が深刻化しています。

厚生労働省のデータによる、建設業界の労働者の年齢分布は以下のとおりです。

引用:[最近の建設業を巡る状況について]

令和3年の労働力調査から分かることは、建設業界における60歳以上の割合は79.5万人で、業界全体のうち25.7%です。

つまり、10人のうち2人が60歳以上ということ。若者不足と高齢化が重なっているため、建設業界全体の平均年齢が上がっています。

建設業界は屋外での作業や体力を使うことが多く、高齢化が進むと作業に従事する労働者が減少してしまいます。

施工管理も同じです。日中は現場監督として屋外で働き、現場が終われば事務所で事務作業があるため体力が必要になる施工管理も、若者がいなければ仕事が溢れてしまうかもしれません。

4.建築業界の労働環境の悪さ

建築業界は3Kと呼ばれる「きつい、きたない、危険」のイメージが強く、働き方改革によって改善されつつある全業界の仕事の中でも、依然として労働環境が改善されていない業界のひとつと言われています。

特に労働時間の長さや連行序列のような昔の考えが残っているという理由から建設業界に魅力を持てないという人が一定数いるというデータが。

引用:[時短アンケート2021]

上記のデータのうち、外勤という項目が施工管理に当たります。

つまり、施工管理にとって建設業界に魅力を感じない1番の理由は労働時間の長さということ。

今後の会社や政府の取り組みによって残業時間の改善が行われれば、労働環境が改善し魅力が出てくるかもしれません。

5.施工管理の多忙さから敬遠

施工管理は建設業界の仕事の中でも業務量が多いです。なぜなら施工管理は以下の4つの管理を任された職業のため。

  • 安全管理
  • 工程管理
  • 品質管理
  • 原価管理

安全管理は現場監督として作業員の安全を把握し、工程管理で職人とのスケジュール調整や工期に間に合うような作業量を配分する必要があり、資材の発注は品質管理や原価管理として施工管理が行う仕事です。

悪天候によって工事が進まなくなれば、スケジュールを再調整したり休日出勤することもあります。

幅広い業務を効率よく行う能力がなければ、施工管理の多忙さについていけず、やめてしまう人がいるのでしょう。

施工管理の労働環境は改善している|政府や企業の積極的な取り組み

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労働環境の改善が課題となっている建設業界ですが、実際に政府や企業の中ではさまざまな取り組みが行われています。

ここでは以下の3つを紹介します。

  1. 36協定の適用
  2. IoT化による作業量の削減
  3. 平均賃金の上昇

それぞれ見ていきましょう。

1.36協定の適用|残業時間に上限ができる

建設業界の残業時間が長期化する原因は、36協定の範囲外だからです。

36協定とは時間外労働や休日労働に関する協定届のことをいいます。36協定によって定められた労働時間の上限は具体的には以下のとおり。

36協定 特別条項付き36協定
残業時間 月45時間
年360時間以内
年間残業時間720時間以内(休日労働は除く)
2~6ヵ月いずれも平均80時間以内(休日労働を含む)
ひと月の残業の上限は100時間未満(休日労働を含む)
月45時間超の残業は年6回まで(休日労働は除く)

参考:[2021 時短アンケートの概要]

しかし、2024年4月に36協定の特別条項における残業の上限規制が適用されます。

企業が従業員に対して規定を超えた残業をさせてしまえば、企業に罰則が課せられるため、企業は進んで労働環境の改善に取り組む必要があります。

施工管理の感じるデメリットに労働時間の長さが挙げられていましたが、残業時間の上限ができたことで、今後は労働時間が改善されていることを期待しましょう。

2.IoT化による作業量の削減|作業量を減らして負担をなくす

国土交通省ではi-Constructionという、調査・測量から施工、維持管理までの建設生産プロセスでIoTやICTを活用して作業量を減らす取り組みを推進しています。

IoTの活用事例は以下のとおりです。

  • ドローンを活用した3次元測量
  • スマートフォンやタブレット端末等を活用した遠隔操作
  • アシストスーツ着用で技能者の作業負担の軽減
  • 書類のデータ化

作業工数が減れば、労働時間を減らせるため、36協定にも役立ちます。

国土交通省は工事現場でのIoTやICTの利用率を2025年度までに2割向上させることを目指しています。

3.平均賃金の上昇|建設業全体の年収は上昇している

建築業界の労働環境改善の取り組みは、残業時間だけでなく平均賃金の向上も含まれます。

引用:[建設産業の現状と課題]

厚生労働省のデータによると、建設業に携わる労働者の平均賃金(グラフの紫色のデータ)は全体と比較して低い状況が続いていますが、平成24年からは徐々に増加し、平成27年には全産業の平均賃金に追いついています。

つまり、今後の建設業界は労働時間が少なくなり賃金が向上するということ。

働きやすい環境を整え、建設業界の3K(きつい、危険、汚い)というイメージが改善されれば、労働人口も増加していくのではないでしょうか。

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多くの企業が施工管理を求めている|建設業全体の需要が高い

建設業界は、建設の需要が高まっている一方で作業人口が間に合っていないため、常に人材を募集しています。

厚生労働省が発表している「一般職業紹介状況」によると、建築業界の有効求人倍率は以下の通りです。

引用:[PR TIMES]

2022年の建築業界の有効求人倍率は4.9倍で、職業全体の1.3倍と比べると3倍以上の数値でした。

2021年から有効求人倍率が増加している点からも、施工管理を含めた建築業界の人材不足は深刻なことが伺えます。

その中でも施工管理は特に求められる人材といえるでしょう。ここから施工管理の必要性について説明します。

施工管理は売り手市場|競争率が高くで採用が難しいと考える企業もいる

結論から言うと、施工管理は売り手市場です。

つまり、多くの企業が施工管理を求めているということ。

実際に株式会社One Terraceの実施した「施工管理技士」採用に関する実態調査では、会社内の施工管理技士の数に関して下記のような結果が出ました。

引用:[PR TIMES]

「やや不足している」「不足している」と答えた会社が全体の50%を占めています。同アンケートによれば、不足した施工管理の仕事は会社内の人材で兼任したり、外部の人材を採用しているそうです。

アンケートに回答した会社のうち、64.7%は自社における施工管理技士の採用に積極的。しかし、53.9%の会社は自社での採用は難しいと考えています。

理由として多く挙げられたのは下記のとおり。

引用:[PR TIMES]

施工管理は採用市場に少なく、会社の取り合いになっているため、採用したくてもできない状況です。

つまり、施工管理として仕事を探せば幅広い求人から自分の働きたい会社を選べる可能性が高いということ。

施工管理を取り合いになっている会社では、自分の会社を選んでもらえるように会社の福利厚生を充実させ、給料を高く設定してます。

売り手市場の今だからこそ、施工管理として働けば条件の良い会社で働くチャンスを掴めるでしょう。

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施工管理の中でも求められる人材は有資格者|施工管理技士の資格があれば大きな強み

施工管理として求められる人材になるためには、施工管理技士の資格を取得するのがおすすめです。

なぜなら、企業の求める施工管理技士の条件には施工管理技士の資格有無も含まれるため。

求人内容にも施工管理技士などの有資格者を優遇すると記載されている求人もあります。

引用:[求人ボックス]

施工管理技士の資格は受験資格に実務経験や学歴などの一定の制限があるため、資格取得までに時間がかかる場合もあります。

そのため、未経験から施工管理として働く場合は資格取得支援制度の充実した会社を選ぶことがおすすめです。

仕事内容を学びながら必要な資格を取得していきましょう。

施工管理技士になれば仕事の選択肢が広がる

施工管理技士の資格を取得すれば、仕事の選択肢が広がります。

具体的に説明すると、施工管理技士の資格は1級と2級の2種類あり、資格ごとに対応できる工事の規模や認められる責任者としての働き方が違います。

施工管理技士1級と2級が対応できる業務の違いは以下のとおり。

1級施工管理技士 2級施工管理技士
特定建設業の専任技術者 ×
一般建設業の監理技術者 ×
一般建設業の専任技術者
一般建設業の主任技術者

専任技術者や監理技術者、主任技術者は一定の規模の工事において現場に必ず一定数配置する義務がある役割です。

特に施工管理技士1級を取得すれば、大規模な工事における責任者として働けるようになります。

つまり施工管理技士の資格を取得すれば、工事において必ず必要な役割を担当できるということ。もし施工管理のフリーランスとして働く場合も、資格があることで仕事を定期的に確保することも可能です。

また施工管理技士は国家資格のため、専門の知識を有していることを証明できます。これは転職などでも活用でき、資格があればより大きな会社に転職できる可能性も上がります。

施工管理として働く場合も、キャリアチェンジにも役立つ資格のため、施工管理技士の資格は仕事をする上で取得するメリットのある資格と言えるでしょう。

施工管理の資格は7種類がある|施工管理技士

施工管理技士の資格は1級と2級に分かれている以外にも、取り扱う工事の種類によって施工管理技士の資格が分かれます。

なぜなら、施工管理とは「工事全体を管理する役割」の人であり、工事の種類が変われば、それに対応する専門の知識が必要となるため。

施工管理の資格は7つの種類があります。それぞれの資格名称や概要は以下のとおりです。

資格名 取得すればできる業務 主な働ける場所
建築施工管理技士 施工図の作成・スケジュール調整や工程管理・品質管理 マンション・戸建住宅・ビル・商業施設・公共施設などを建設する総合建築会社
電気工事施工管理技士 電気工事における施工管理の業務 住宅やビル、大型施設などの電気設備の設置を行う建設会社
土木施工管理技士 あらゆる土木工事に関する施工管理
安全管理業務
河川・港湾・インフラ関係・上下水道などの工事現場を扱う総合建築会社
管工事施工管理技士 空調設備の設置
給排水やガス、下水道の設置
住宅やマンションだけでなく鉄道の車両基地、製造工場、重要文化財などを扱う建設会社、土木会社
電気通信工事施工管理技士 LANケーブルの新設
基地局の設置
電波障害の調査・解消
マンション、高層ビル、工場など電気通信設備の設置が必要な大型施設を扱う建設会社
造園施工管理技士 造園工事の総監督、施工管理の仕事 庭園工事、公園工事、緑地工事などを扱う会社
建設機械施工管理技士 大型建設機械を利用した建設現場での作業 土木工事や建設工事を扱う建設会社
インフラ整備など大規模な工事を行う会社

施工管理技士の資格は複数取得できるため、複数の資格によって仕事の幅を広げることも可能です。

例えば建築施工管理技士と電気工事施工管理技士の資格を組み合わせれば、高層ビルやプラント工事などの施工管理として働けます。

自分の働きたい会社や業務を把握して、必要な資格を取得しましょう。

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施工管理技士として働くメリット

施工管理技士として働くメリットは以下の3点です。

  1. 年収アップ
  2. 大手企業で働ける
  3. やりがいのある仕事ができる

施工管理技士の資格を取得していれば、基本給に加えて資格手当をもらえる場合があります。資格手当をもらえるということは、基本給が上がるということ。結果的に年収を上げることができます。

また、施工管理技士の資格があれば規模の大きな工事の専任技術者として働けるため、大手企業で求められる人材になります。大手で働ければ、職場環境が整っている可能性も高く、福利厚生を充実させながらやりがいのある仕事に取り組むことが可能。

資格の有無で働き方に違いが出るため、施工管理技士として働く場合は資格を取得しておく方がメリットが多いといえるでしょう。

施工管理の仕事探しは転職エージェントに相談するのがおすすめ

施工管理として仕事を探す場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
なぜなら転職エージェントはその人に合った会社を紹介してくれるため、入社後のギャップを小さくできるため。

転職するならできるだけ自分に合った会社で働きたいはずです。
自分の転職の条件を深く考え追求することで、納得のできる転職につながるでしょう。

施工管理の仕事であれば、建設業界に特化した転職エージェントに相談すれば、建設業界の仕事に詳しいエージェントが詳しく分析しながら会社を紹介してくれます。

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まとめ

本記事では、施工管理を含む建設業界の人手不足の実態や理由、今後の改善の傾向、施工管理として年収の高い仕事を得るための方法について紹介しました。

施工管理の仕事は人手不足で常に人材を募集しています。施工管理の中でも資格を持った施工管理技士の求人倍率は高いです。

施工管理として働く人は、資格を取得するのがおすすめです。資格を取得することで対応できる仕事の幅も広がり、仕事の難易度が上がるため、年収アップを期待できます。

施工管理の仕事を探す場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
転職のプロと自分に合った会社を見つけて施工管理としてスキルアップしていきましょう。

本記事が参考になれば幸いです。

電気工事施工管理技士の試験概要や合格率と資格取得のメリットや働き方を解説

施工管理の働き方のうち、建物内の電気設備を整えるための施工を担当する業務として、電気工事施工管理という仕事があります。

電気工事施工管理として働く場合、電気工事施工管理技士という資格を取得すると業務の幅が広がり、難易度の高い仕事に取り組めるようになります。

施工管理として年収を上げたいと考える人は、取得して損のない資格です。

本記事では電気工事施工管理技士の試験概要や合格率、資格取得後の働き方について紹介します。

この記事の監修者
agent-yamakita
山北 格也キャリアコンサルタント
大学卒業後、大手人材紹介会社へ入社。ヘッドハンティングに携わり、同期1位など顕著な営業成績を残した後に株式会社ビーバーズへ入社。これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援した実績を持つ。

電気工事施工管理技士試験とは|電気に関する工事を管理する知識を学ぶ


まずは電気工事施工管理技士の資格について見ていきましょう。

施工管理技士という資格は、施工管理の内容によって以下の7つの資格があります。

  • 建築機械施工管理技士
  • 土木施工管理技士
  • 建築施工管理技士
  • 電気工事施工管理技士
  • 管工事施工管理技士
  • 造園施工管理技士
  • 電気通信工事施工管理技士

資格ごとに対応できる業務が異なり、電気工事施工管理技士の資格を取得すれば、電気設備工事の技術者として工事現場を監督・管理できるようになります。

電気設備工事とは、住宅やビル、工場などで電気の配線の設置してコンセントから給電ができるようにする工事のことです。

施工管理としてどのような業務に携わりたいかで必要な資格が変わるため、事前に確認しておきましょう。

1級と2級の違い|対応できる業務が異なる

電気工事施工管理技士の資格は1級と2級に分かれています。

両者の資格の違いは、対応できる業務の内容です。電気工事施工管理技士1級と2級が対応できる業務の違いは以下のとおり。

1級電気工事施工管理技士 2級電気工事施工管理技士
特定建設業の専任技術者 ×
一般建設業の監理技術者 ×
一般建設業の専任技術者
一般建設業の主任技術者

一般建設業と特定建設業は許可の違いです。それぞれの許可は工事の大きさや受注した方法によって下記のように分かれています。

一般建設業許可 特定建設業許可
元請として請け負った工事を自社で施工 金額の制限なし 金額の制限なし
元請として請け負った工事を下請に出す場合 4,000万円未満
(建築一式工事:6,000万円未満)
金額の制限なし
専任技術者要件 資格や経験などの要件あり 経営業務管理責任者
営業所ごとの専任技術者の設置
など
財産的基礎要件 自己資本金額などの要件あり 欠損の額が資本金の20%未満
流動比率が75%以上
資本金が2,000万円以上、かつ自己資本が4,000万円以上
建設業者に課せられる義務 届出の義務等6つの義務 一般建設業者の義務+3つの義務

参考:[特定建設業と一般建設業の違いとは?特定建設業許可の要件も解説]

細かく説明しましたがまとめると、電気施工管理技士1級を取得すれば、規模の大きな工事で専任技術者として働けるということ。

特定建設業において専任技術者は営業所ごとに設置する必要があるため、施工管理として必須の人材となります。施工管理技士の資格を取得すれば技術職として専門性が高いことを証明できるため、資格に応じて手当が出る場合もあり基本給与も高くなります。

電気工事施工管理技士と電気工事士の違い|仕事内容によって必要な資格が異なる

電気工事施工管理技士という仕事以外の電気工事に携わる職業の資格として、電気工事士があります。両者の違いは、資格を得ることでできるようになる仕事内容です。

電気工事施工管理技士と電気工事士の仕事内容の違いは以下のとおり。

電気工事施工管理技士 電気工事士
仕事内容 電気工事の管理、監督者 電気工事を行う職人
管轄 国土交通省 経済産業省
必要な資格 1級電気工事施工管理技士
2級電気工事施工管理技士
第一種電気工事士
第二種電気工事士

電気工事施工管理技士は電気工事の監督者として管理する仕事で、電気工事士は職人として電気工事を行う仕事です。

どちらも試験の難易度は高いですが、電気工事施工管理技士の仕事は電気に関する知識だけでなく電気工事全般を統括する知識も必要なため、より難易度が高いといえるでしょう。

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  • 年収800万~900万以上の高収入求人多数
  • 50代60代70代の方でも応募可能な求人
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電気工事施工管理技士の資格の概要

ここからは電気工事施工管理技士の資格について詳しく説明します。

紹介するのは下記の項目です。

  • 受験資格
  • 合格率
  • 1級2級それぞれの試験内容
  • 試験申し込み方法

それぞれ見ていきましょう。

受験資格について|一定の実務経験などの条件がある

電気工事施工管理技士は1級2級それぞれに受験資格があります。

施工管理は現場監督として働く仕事のため、現場を管理する実力や知識があることを証明する必要があります。

最終学歴の違いによる1級2級それぞれの必要実務経験の年数は以下のとおりです。

【2級電気工事施工管理技士】

最終学歴 指定学科を卒業 指定学科以外を卒業
大学専門学校の高度専門士 1年以上 1年6ヶ月以上
短期大学5年生高等専門学校専門学校の専門士 2年以上 3年
高等学校専門学校の専門課程 3年以上 4年6ヶ月以上
その他(学歴を問わず) 8年以上 8年以上

【1級電気工事施工管理技士】

最終学歴 指定学科を卒業 指定学科以外を卒業
大学専門学校の高度専門士 3年以上 4年6ヶ月以上
短期大学5年生高等専門学校専門学校の専門士 5年以上 7年6か月以上
高等学校専門学校の専門課程 10年以上 11年6ヶ月以上
その他(学歴を問わず) 15年以上 15年以上

参考:[クロスワークマガジン]

1級の電気工事施工管理技士は学歴なしで受験するには最低でも15年の実務経験が必要です。

ただ、電気施工管理技士2級に合格していれば、上記の条件よりも短い実務経験年数で受験資格を得ることも可能。

【1級電気工事施工管理技士の一次試験】

2級電気工事施工管理技士の二次検定合格者は実務経験を問わず受験可能

【1級電気工事施工管理技士の二次試験】

2級合格からの年数 最終学歴 指定学科を卒業 指定学科以外を卒業
3年以上 大学専門学校の高度専門士
短期大学5年生高等専門学校専門学校の専門士
専任の監理技術者による指導を受けた
実務経験2年以上を含む3年以上
5年以上 5年以上
5年未満 高等学校専門学校の専門課程 9年以上 10年6ヶ月以上
その他(学歴を問わず) 14年以上

参考:[建設管理センター]

まずは2級電気工事施工管理技士の資格を取得するだけでも、一般建設業に関する専任技術者や主任技術者として働けるようになります。

2級電気工事施工管理技士を取得して、さらに知識や経験を積みながらで1級電気工事施工管理技士の資格に向けて勉強を進めていきましょう。

資格の合格率|1級の難易度が高い

ここからは、電気工事施工管理技士の合格率を紹介します。

1級2級それぞれの電気工事施工管理技士の合格率は以下のとおりです。

【1級電気工事施工管理技士】

試験年度 一次試験 二次試験
平成30年 56.1 73.7
令和元年 40.7 66.3
令和2年 38.1 72.7
令和3年 53.3 58.8
令和4年 38.3 59.0

引用:[CIC日本建設情報センター]

【2級電気工事施工管理技士】

試験年度 一次試験 二次試験
平成30年(前期) 65.3
平成30年(後期) 66.3 43.2
令和元年(前期) 56.3
令和元年(後期) 50.0 45.4
令和2年(後期) 58.5 45.0
令和3年(前期) 60.3
令和3年(後期) 56.2 50.4
令和4年(前期) 59.3
令和4年(後期) 53.7 61.8

引用:[CIC日本建設情報センター]

年によって合格率が変わりますが、1級の合格率は一次試験で約45.3%、二次試験で66.1%、2級の合格率は一次試験で58.4%、二次試験で49.1%でした。

合格率が50%を切っている場合もあるため、試験難易度はやや高いといえるでしょう。合格するためには過去問題を解いて問題の傾向に慣れておくことが大切です。

試験内容の詳細について|2級と1級の項目を紹介

ここからは、試験内容の詳細について説明します。

1級も2級もそれぞれ一次試験と二次試験に分かれていますが、問われる知識分野や能力は同じで、以下の3項目です。

  • 電気工学等
  • 施工管理法
  • 法規

また、各項目の詳細は下記のとおり。令和3年度の試験から追加された項目もあるので、確認していきましょう。

一次試験

項目 問われる知識・能力
電気工学等
  • 電気工学、電気通信工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する知識
  • 発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備等に関する知識
  • 設計図書に関する知識
施工管理法
  • 施工計画の作成方法、工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識

1級:監理技術者補佐として必要な知識

  • 施工の管理を行うために必要な能力

1級:監理技術者補佐として必要な応用能力
※令和3年度から追加

法規
  • 建設工事の施工に必要な法令に関する知識

引用:[CIC日本建設情報センター]

二次試験

項目 問われる知識・能力
施工管理法
  • 監理技術者又は主任技術者として、施工の管理を行うために必要な知識

※令和3年度から追加

  • 監理技術者又は主任技術者として、設計図書で要求される電気設備の性能を確保するために設計図書を理解し、電気設備の施工図を作成し、必要な機材の選定、配置等を行うことができる応用能力

引用:[CIC日本建設情報センター]

表からわかるように、知識だけでなく応用能力を問うための問題も用意されています。能力を図る問題は令和3年度の試験から導入されているため、過去問が少ないかもしれません。

ここからは、試験の解答形式や問題数などを1級2級それぞれに分けて説明します。

1級電気工事施工管理技士試験の問題形式

1級電気工事施工管理技士試験の問題形式は一次試験と二次試験で異なります。

情報をまとめると下記のとおり。

一次試験 二次試験
時間 午前:2時間30分
午後:2時間
3時間
解答形式 四肢択一式

五肢択一式

記述式

五肢択一式

出題数
解答数
出題92問
うち60問を選択して解答
出題5問(全問必須)

参考:[CIC日本建設情報センター]

さらに、試験ごとの点数配分や必要回答数についても見ていきましょう。

【一次試験】

試験項目 出題数 必要解答数
午前 電気工学 15問 10問
電気設備 32問 14問
関連分野 8問 5問
設計・契約関係 2問 2問
午後 施工管理法(応用能力) 6問 6問
施工管理法 7問 7問
工事施工 9問 6問
法規 13問 10問

引用:[CIC日本建設情報センター]

【二次試験】

問題 内容 出題形式
1 施工経験記述 安全管理・工程管理 記述式
2 施工管理法 語句の説明(品質管理)
3 電気設備全般 用語の説明
4 電気設備全般 配電線路に関する計算問題 五肢択一式
5 法規 建設業法・電気事業法

引用:[CIC日本建設情報センター]

一次試験では必要回答数を把握しているだけでも、どの分野の弱点を克服すべきかなどの対策が取れます。

二次試験は記述式もあるため、全般的な知識を自分の言葉で説明できるように準備しておくことが大切です。

2級電気工事施工管理技士試験の問題形式

次に、2級電気工事施工管理技士試験の問題形式について見ていきましょう。

2級電気工事施工管理技士試験は前期と後期に分かれています。前期は一次試験のみ、後期は一次試験と二次試験をまとめて受けられます。

試験時間や出題数は以下のとおりです。

一次試験 二次試験
時間 2時間30分 2時間
解答形式 四肢択一式・五肢択一式 記述式・四肢択一式
出題数
解答数
出題64問
うち40問を選択して解答
うち40問を選択して解答
出題5問(全問必須)

参考:[CIC日本建設情報センター]

1級試験と比べて試験日程が短いのが特徴です。

さらに、試験ごとの点数配分や必要回答数についても見ていきましょう。

【一次試験】

試験項目 出題数 必要解答数
電気工学 12問 8問
電気設備 19問 10問
関連分野 6問 3問
関連分野 1問 1問
施工管理法(応用問題) 10問 6問
施工管理法 10問 6問
法規 12問 8問

引用:[CIC日本建設情報センター]

【二次試験】

問題 内容 出題形式
1 施工経験記述 安全管理 記述式
2 施工全般 語句の説明、機器の名称・機能
3 施工全般 用語の説明
4 施工全般 計算問題 四肢択一式
5 法規 建設業法・労働安全衛生法、電気工事士法

引用:[CIC日本建設情報センター]

2級は試験範囲が1級と比べて小さく、二次試験の洗濯問題の選択肢の数も少ないです。ポイントごとのミスを減らしながら勉強を進めましょう。

電気工事施工管理技士試験の申し込み方法

試験の申し込み先や受験料に関する情報を下記にまとめました。

試験申し込み場所 一般財団法人 建設業振興基金
試験場所 1級 札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
2級 札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄
受験料 1級 一次検定:13,200円
二次検定:13,200円
2級 一次検定・二次検定:13,200円
二次検定のみ:6,600円
一次検定のみ:6,600円

試験の申し込みはオンラインからできます。

一般財団法人 建設業振興基金のサイトから試験情報を確認しながら申し込みを進めましょう。

電気工事施工管理技士の仕事とは

電気工事施工管理技士の資格を取得すると、電気工事施工管理技士として働けます。電気工事施工管理技士が施工管理として働ける場所は下記のような現場です。

  • 照明設備工事
  • 変電設備工事
  • 発電設備工事
  • 送配電線工事
  • 構内電気設備工事
  • 非常用電源設備工事
  • 電車線工事
  • 信号設備工事
    参考:[建設転職ナビ]

見て分かるように、電気工事施工管理技士の資格を取得すれば住宅建築から高層ビル建設、インフラ整備までさまざまな種類の工事に関わることができます。

インフラ整備は国が発注する工事のため、規模が大きく仕事難易度も上がります。

電気に関する仕事は幅広いため、自分の働きたい職場を選んで仕事ができるでしょう。

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電気工事施工管理技士の年収について

ここからは電気工事施工管理技士の平均年収について見ていきましょう。

電気工事施工管理技士の平均年収は国平均年収と比べて高いです。

電気工事施工管理技士 全業種の平均年収
平均年収 625万円 443万円

参考:[令和3年分 民間給与実態統計調査],[セカコンプラス]

またセカコンプラスの調査によると、施工管理の仕事における平均年収ランキングは以下の通り。

順位 施工管理の職種 平均年収
1 プラント施工管理 695.9万円
2 設備施工管理 643.5万円
3 電気通信施工管理 628.0万円
4 電気工事施工管理 625.0万円
5 土木施工管理 613.1万円
6 建築施工管理 609.4万円

引用:[【2022年版】施工管理の年収を徹底分析]

電気工事施工管理技士は4位ということで、施工管理の中では平均といえるでしょう。

ただ、電気工事施工管理技士はプラントの施工管理としても働けるため、会社によっては平均年収がもっと高くなる可能性があります。

電気工事施工技士として働くメリット

電気工事施工技士として働くメリットは以下のとおり。

  • 年収が高い
  • 専門性の高い仕事ができる
  • 転職がしやすくなる

電気工事施工技士は国家資格のひとつであるため、資格取得難易度が高いのが特徴です。

電気工事施工技士の資格を取得したことで専門性の高さを証明できるため、難易度の高い仕事に対応できるようになります。

仕事のレベルが上がれば給料が上がる可能性もあります。また、会社によっては資格手当を出している場合もあるため、資格取得によって基本給に資格手当が追加されて年収が上がるでしょう。

転職を検討する場合も、資格の有無で転職先の候補が広がります。資格があることで自分の希望以上の会社に入ることもできるかもしれません。

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電気工事施工技士として働くデメリット

電気工事施工技士として働くデメリットは以下のとおりです。

  • 長時間残業や休日出勤の可能性がある
  • 仕事が多忙
  • スケジュール管理が難しい

全てのデメリットに共通することは、忙しいということ。施工管理の仕事は現場監督から資材発注、工期作成まで幅広く、勤務時間内に仕事を終わらすのが難しいです。

特に電気工事は建物を建設する過程の中でも後半に含まれるため、工期が短い状態で作業を進める必要があります。

給与は高いですが、残業時間の多さと見合っていないと感じる人もおり、デメリットといえるでしょう。

電気工事施工管理技士になりたい人は転職エージェントに相談するのがおすすめ

電気工事施工管理技士でも、残業時間の少ない会社で働くことは可能です。

そのためには会社の残業時間を把握して、実際にどのくらいの業務量か、入った後の仕事内容について情報を集めることが大切です。

転職に失敗したくない人は、建設業界に詳しい転職エージェントと相談しながら転職活動を進めるのがおすすめです。

努力して掴んだ資格を無駄にしないためにも、資格に見合った仕事内容や手当が充実した会社を探して転職しましょう。

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まとめ

本記事では、電気工事施工管理技士の資格や仕事内容について紹介しました。

電気工事施工管理技士の資格は国家資格のひとつであるため、資格取得までに時間がかかる場合もあります。

ただ、一度取得した資格は自分の専門性の高さを証明する証となり、年収アップや転職を有利に運ぶツールとしても活用できます。

電気工事に関する施工管理の仕事に携わりたいと思う人は、ぜひ電気工事施工管理技士の資格取得を検討してみてください。

また、資格を取得した人は専門性の高さを活かして、さらに自分の価値を高められる会社を見つけましょう。

【2024年から】働き方改革で変わる施工管理の働き方と残業時間を減らす3つの方法を解説

施工管理として働く人の中に、自分の仕事の残業時間の長さに悩む人はいませんか?

施工管理は対応する業務が多く、人材不足でもあるため残業が長くなることが多いです。

しかし2024年から働き方改革として建設業界に労働時間上限規制が適用されるなど、現在も徐々に働きやすい環境が整えられています。

建築業界の働き方改革で何が変わり、施工管理の残業時間の長さや業務の多さはどう改善されるのでしょうか。

今回は施工管理と建設業界の働き方改革について、働き方改革で改善される項目や施工管理の残業時間の実態、働き方改革を実施する企業の取り組み、残業を減らすための方法について紹介します。

この記事の監修者
agent-nomura2
野村 涼キャリアコンサルタント
これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援。特に施工管理技士全般と電気主任技術者の領域を得意とする。

施工管理の残業時間の実態とは|各項目と比較して考える

働き方改革について考える前に、施工管理の残業時間の実態について振り返ります。

結論として、施工管理は残業時間が多い職種のひとつです。

今回は会社員全体や業種別の残業時間の比較、施工管理の中でも異なる残業時間についてみてきましょう。

自分の残業時間とどのくらい違うかなど、比較しながら見てみるのもおすすめです。

施工管理と会社員全体との比較

dodaが調査した2022年の施工管理の平均残業時間は35.3時間です。

厚生労働省の調査した、会社員全体の平均残業時間と比較すると、下記のとおりです。

施工管理 会社員全体
平均残業時間 35.3時間 14.6時間

引用:[毎月勤労統計調査 令和4年4月分結果確報],[doda]

結果を見ると、施工管理の残業時間は会社員全体と比較して約3倍もあることが分かります。

平均の残業時間が35時間ということは、人によってはもっと長い時間残業をしている場合もあるということ。施工管理ごとの残業時間についても把握する必要があるかもしれません。

施工管理の中でも違う残業時間の比較

施工管理の平均残業時間を見ても、施工管理は残業時間が多いことが分かりました。

では、会社ごとに残業時間はどの程度違うのでしょうか。OpenWorkのデータを活用して、ワークライフバランスが充実している施工管理の会社をランキングにしました。

ここからは、OpenWorkの「建築・土木・設備(技術職)」におけるワークライフバランスの項目で評価の高い企業をランキングで紹介します。

順位 会社名 残業時間(時間)
1 ボッシュ株式会社 20
2 NTT都市開発株式会社 21.9
3 トヨタ自動車株式会社 27.8
4 ブラザー工業株式会社 21.4
5 さくらインターネット株式会社 10.4

参考:[OpenWork]

結果を見てわかるように、施工管理の仕事によっては平均残業時間が短い働き方もあることが分かります。

ランキングに入っている企業の多くは一見建設業とは関係なさそうですが、企業内での施設の建設や事業拡大において施工管理の仕事があるということ。

残業時間を減らしたい人は、残業時間に焦点を置いて会社を探すのも良いかもしれません。

施工管理以外の建設業の仕事との比較

建設業界は、施工管理に限らず残業時間が長くなやすい業種です。ここでは、施工管理以外の建設業の仕事と平均残業時間を比較しましょう。

比較した結果はこちらです。

施工管理 建築設計 設備メンテナンス プラントエンジニア
平均残業時間 35.3 26.9 22.5 20.4

引用:[doda]

どの職種も平均残業時間が20時間を超えていますが、施工管理の平均残業時間が一番多いことが分かりました。

業界全体を見ても施工管理は業務量が多い、残業が多いなどのイメージが強く、平均残業時間の多さを見ても、きつい仕事と考えられることが多いようです。

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建設業に導入される36協定とは?|政府による罰則付きの時間外労働の上限規制で施工管理の残業時間が改善される

2024年4月から、建設業でも36協定が適用されることになりました。

36協定とは「労働基準法第36条に基づいた労使協定」のこと。

労働基準法第36条に基づいた協定であることから、36協定と呼ばれています。

36協定によって定められる労使協定の内容は、「法定労働時間」についてです。

法定労働時間とは労働基準法にで定められている労働時間を指し、従業員の労働時間は1日8時間、1週間で40時間以内が原則とされています。

つまり36協定では、労働基準法に基づいて労働時間に制限を設け、従業員の労働環境を守る協定ということ。

事業者は36協定に違反すると罰則が適用されるため、従業員に残業をさせない環境づくりが必須になります。

36協定が適用されることによる残業時間の制限は、下記のとおりです。

2024年4月以前 36協定 特別条項付き36協定
残業時間
  • 上限なし
  • 月45時間
  • 年360時間以内
  • 年間残業時間720時間以内(休日労働は除く)
  • 2~6ヵ月いずれも平均80時間以内(休日労働を含む)
  • ひと月の残業の上限は100時間未満(休日労働を含む)
  • 月45時間超の残業は年6回まで(休日労働は除く)

参考:[2021 時短アンケートの概要]

36協定を違反して、会社が上限規制を遵守せずに従業員に時間外労働をさせた場合、6ヵ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が課せられます。

残業時間の制限ができることで、施工管理の慢性的な残業時間の長期化はなくなることが期待できるでしょう。

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建設業界の働き方改革で2024年までに改善される内容とは?|ポイントになる3つの項目を紹介

success, gradually, career

36協定以外にも、建設業界では働き方改革として国土交通省が策定した「建設業働き方改革加速化プログラム」があります。

建設業働き方改革加速化プログラムでは以下の3つの項目にしたがって建設業界の労働環境の改善を目指しています。

  1. 長時間労働の是正|適正な工期設定・施工時期の平準化により週休2日が実現
  2. 給与・社会保険|建設キャリアアップシステムにより実力に合った給与を提供
  3. 生産性向上|ITの導入による建設現場の省人化が推進

それぞれ見ていきましょう。

1. 長時間労働の是正|適正な工期設定・施工時期の平準化により週休2日が実現

36協定の適用以外に、工事自体の環境改善にも取り組みがされています。そのうちの1つが適正な工期設定です。

令和2年10月に施行された改正建設業法により、通常必要と認められる期間に比して著しく短い工期による請負契約の締結を禁止しました。違反した場合は、国土交通大臣等による勧告や公表が行われます。改正建設業法の影響で民間の工事の工期が適正に設定されているか調査もされました。

また、36協定の影響で工事現場における週休2日制も推進されています。

引用:[最近の建設業を巡る状況について【報告】]

データによると、平成28年から令和2年にかけて直轄の工事における週休2日を適用した例が20%から88.5%まで増加しています。

今後、適正な工期の設定や週休2日が浸透していけば、施工管理の業務の負担が少なくなるでしょう。

2.給与・社会保険|建設キャリアアップシステムにより実力に合った給与を提供

2つ目の項目は建設業に従事する人材の給与や社会保険に関する取り組みです。

建設業界では案件ごとに仕事内容やクライアントが切り替わるため、作業員の実力を示す指標を一括して確認できるものがなく、資格の有無や職務経歴書の情報などで評価されていました。

そこで政府は建設キャリアアップシステムという制度を導入。

建設キャリアアップシステムでは、技能者の資格や社会保険加入状況、現場の就業履歴等を業界横断的に登録・蓄積できます。

引用:[建設業働き方改革加速化プログラム]

カードに実績が登録されることで、技能者の客観的なレベル分けができるようになるということ。

実績を正しく評価することで、適正な給与を設定できるため、建設業界全体の給与面の労働環境を整えることが可能になります。

また建設業界全体で社会保険加入を必須とすることで、労働者のもしもの時の安全を確保します。

社会保険に未加入の建設企業は、建設業の許可や更新を認めない制度を定めることで、全ての事業者が従業員の社会保険加入を実施できるようになるでしょう。

給与や社会保険などの報酬面での労働環境が整えば、建設業界の「キツい」というイメージが改善されるかもしれません。

3.生産性向上|ITの導入による建設現場の省人化が推進

建設業界は人材不足の改善や残業時間の削減のために、ITの導入が進められています。

建設現場においてロボットや機械で対応できる項目を増やせば、人材不足を補うことができ、データを一括管理することで書類作業を減らすことが可能です。

たとえば、大成建設は建設現場の遠隔巡視システム「T-iRemote Inspection」を導入しました。施工管理における現場監督を遠隔で行えるだけでなく、音声通話機能を掲載することで、現場の作業員とのコミュニケーションを取りながら巡視ができます。現場内での検査や安全確認などの巡視が可能になれば、施工管理の業務を減らせるかもしれません。

また、大林組では建設作業員の作業を軽減するために資材の自動搬送システムを開発しました。自動搬送システムが活用できれば、作業員の資材搬送作業がなくなり、時間外に資材調達ができるため、作業の効率化につながります。

このように、企業ごとに建設業界の人材不足を補うためのIT化の動きが盛んになっており、自分の会社ではどのような取り組みがされているかを確認してみましょう。

施工管理の残業時間が長くなる理由3選|施工管理はマネジメント力によって残業時間が決まる

施工管理の残業時間が長くなるのはなぜでしょうか。

主な理由としては下記の3つが挙げられます。

  • 工期を伸ばせないから
  • 施工管理は人材不足だから
  • 施工管理の業務量が多いから

理由を見ながら改善できる点を考えてみるのがおすすめです。それぞれ見てきましょう。

1.工期を伸ばせないから|作業が遅れても締め切りはずらせない

施工管理の仕事で残業が長くなる理由のひとつは、工期を伸ばせないからです。

例えば、住宅建築で後期が伸びてしまえば住人がいつまで経っても住めません。高層ビルの建設では、テナントの入居時期が決まっていることもあるため、工期は伸ばすことは難しいです。

ただ、工事では下記のような突発的なトラブルによって遅れが生じる場合もあります。

  • 天気が悪くて作業ができない
  • 資材が届かない
  • 人が足りない

トラブルが発生した場合に臨機応変に対応するのは施工管理の仕事です。

職人と日程調整を行なったり、資材の調達をしたりして対応すべき仕事が増えるため、残業時間が長くなることもあります。

残業時間を減らすためにも、ゆとりを持った適切な工期設定をすることが大切です。

また2024年以降は、上述した働き方改革によってさらに工期にゆとりができることが期待できるでしょう。

2.施工管理は人材不足だから|自分の代わりがいないから休めない

施工管理に関わらず、建設業界は人材不足が深刻です。

国土交通省の調査によると、建築業界の人材は平成9年から徐々に減少しており、令和2年は492万人という結果になっています。

引用:[最近の建設業を巡る状況について【報告】]

グラフ内のうち、施工管理は赤色部分の技術者に該当します。

つまり建築業界の中でも施工管理の割合は少なく、常に人材不足だということが分かるでしょう。

会社によっては人材が足りないため、施工管理が仕事を休んだ場合に代わりがいないこともあります。自分の代わりがいないから休めないという理由で残業時間が長くなっているケースもあるようです。

会社の施工管理の割合を増やすように働きかけるか、施工管理が豊富に揃っており業務を分担できるような会社に転職するのもひとつの方法です。

3.施工管理の業務量が多いから|朝から晩まで働いても仕事が終わらない

施工管理は大きく分けて4つの業務があります。

  • 工程管理
  • 安全管理
  • 品質管理
  • 原価管理

これらの業務のうち安全管理や品質管理は、工事現場での作業員の安全確認や使っている資材の品質の確認が主に当てはまり、現場監督として日中の工事現場を管理するのも施工管理の仕事です。

工程管理や原価管理は工事現場ではなく事務所で行う作業が多く、必要な資材の発注や職人との日程調整、施工図の作成や工期に合わせた1日ごとのスケジュールの調整など、多岐にわたります。

今紹介した業務だけでも、朝から夜までかかる内容が多く、施工管理の仕事は日中だけでなく、工事が終わった後も続くということ。

工事が順調に進めは作業範囲も減りますが、突発的なトラブルが起きれば対応に追われ、さらに業務が増える場合もあります。

結果的に残業が増えて、仕事が終わらないという状況になることが多いです。

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残業時間の上限は無いが残業代は支払う必要がある|残業代なしは違法

ここまで、施工管理の残業時間が多いという結果や残業時間が長くなる原因について紹介してきましたが、残業時間に対する手当についても考えていきましょう。

結論として、建設業界は36協定の範囲外のため残業時間の制限はありません。ただ、残業が発生した場合、残業代は発生します。

労働基準法第37条において、会社が従業員に対して法定労働時間を超えて働かせた場合は割増賃金を支払う義務があります。

もし自分の残業時間に対する残業代が見合っていない場合は、会社に確認するのがおすすめです。未払いの残業代があれば、請求することも可能です。

始業前に早めに会社に来て作業した場合や、工事作業が終わった後に行うデスク作業も就労時間として計算されていることを確認しましょう。証拠を集めておけば、実際に請求依頼する場合の手助けになります。

残業時間が原因で退職や転職を検討する場合は、会社を去る前に未払いの残業代を請求するのがおすすめです。弁護士に依頼すれば、会社とのやり取りを最小限で済ませられ、サポートをもとに証拠を集めることが可能です。

残業代については諦めるのではなく、対策することで自分を守ることにつながります。

施工管理が残業時間を減らす方法3選

今後の建設業界全体の残業時間が減ることは分かりましたが、今の仕事がいきなり変わることはありません。

今すぐ施工管理の残業時間が減らしたいという人は、下記の3つの方法を検討してみてください。

  1. 大手の企業に転職する
  2. 残業時間の少ない業種に転職する
  3. 施工管理の派遣社員として働く

それぞれ見ていきましょう。

1.大手の企業に転職する|福利厚生の充実した会社は法的整備がしっかりしている

施工管理の残業時間を減らすには、大手の企業に転職することがおすすめです。

なぜなら大手の企業であれば、施工管理の仕事を分担できるほどの人材が充実しており、残業時間の削減に向けた取り組みを積極的に行なっているため。

例えば、大手ゼネコンの鹿島建設では建設業界の長時間労働の環境を改善するために日本建設業連合会によって設置された「週休二日推進本部」に参加しています。会社自身も法令順守を徹底しており、休日消化や休暇取得推進を積極的に行なっている点も、大きな企業だからこそできる活動です。

大手の企業であれば労働組合を設定しているため、働き方改革の取り組みにも積極的に取り組むはずです。また大手企業であればIT化も進んでいるため、施工管理の事務作業を削減できるかもしれません。

責任感のある仕事を担当しつつも、福利厚生の整った環境で働ける大手企業は、残業を減らして働きたい施工管理におすすめです。

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2.残業時間の少ない業種に転職する|施工管理の知識を活用して別の業種にチャレンジ

残業時間の比較でも分かるように、施工管理は建設業界の中でも残業時間が多い業種です。残業時間を減らす働き方をしたい場合は、施工管理の知識を活かしつつ別の業種へキャリアチェンジする方法もおすすめです。

施工管理の知識を活かしつつ、残業時間を減らせる働き方の例は以下のとおり。

  • デベロッパー
  • CADオペレーター
  • 不動産営業
  • 設備メンテナンス

特に設備メンテナンスは残業時間が少なく、ワークライフバランスの整った働き方を期待できます。

施工管理に関する新しい働き方について気になる人は、下記の記事を参考にしてみてください。

3.施工管理の派遣社員として働く|サービス残業のない環境で働く

施工管理は派遣社員としても働けます。

派遣社員として働く場合、労働派遣法により限定された業務しか対応ができなくなります。そのため業務範囲が少なくなり、残業時間を減らすことが可能。

残業をしたとしても派遣会社との契約により適正な残業代が支給されるため、残業代の未払いなどのトラブルも防げます。

派遣社員の中でも施工管理の仕事は時給が高いことが多いため、複数の現場を経験しながらワークライフバランスを重視したい人には派遣社員がおすすめです。

施工管理の派遣社員について気になる人はこちらの記事を参考にしてみてください。

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施工管理の会社を探す際に見るべきポイント3選

施工管理の転職を検討する場合、求人票を見て会社を決めると思います。その際には以下の3つの項目を確認してください。

  1. 平均残業時間と残業代が全額支給かどうか
  2. 対応する業務はどんな施工管理か
  3. ICTの導入率

施工管理としての働き方を改善するために大事な項目なため、詳しく説明していきます。

1.平均残業時間と残業代が全額支給かどうか

施工管理として働く場合、残業なしで働くのは難しいです。少なくとも一定時間は残業時間が発生することを踏まえた上で確認すべきことは、残業時間に対する会社の対応です。

転職を検討している会社の公式サイトや就職四季報には、会社の平均残業時間が掲載されています。口コミサイトには施工管理として働いていた人の実際の残業時間が記載されていることも。情報を集めて、平均残業時間がどの程度になるかを把握しておきましょう。

さらに、残業に対する手当に関しても確認しましょう。

残業代や休日手当ては支給されるのか、全額支給かどうか、手当の内容によって自分の給料が変わります。基本給がいくら高くても、固定残業代が入っていれば、残業代が十分でない場合もあります。

一定の残業があることが分かる施工管理だからこそ、残業代に関しては詳細に把握しておくことが重要です。

2.対応する業務はどんな施工管理か|改修工事の施工管理はホワイトの傾向がある

施工管理の業務は多岐にわたるため、実際に施工管理として業務をする場合の業務内容を把握しておきましょう。

もし施工管理技士として資格を持っているのであれば、資格が活かせる業務ができる会社に勤めた方が資格手当をもらえたり、難易度が高い仕事を対応できます。

また、できるだけ残業時間を減らしたいという人であれば、施工管理の中でも改修工事などを担当する会社に勤めるのもおすすめです。改修工事は工事範囲が小さく、工期にゆとりがあるものが多いため、残業時間が短い傾向があります。改修工事は一定期間ごとに必ず行う項目のため、今後の仕事数が減ることもなく、将来性のある仕事のひとつです。

ただ「施工管理」と書いてある求人を探すのではなく、自分がしたい業務や内容について考えてから探すと良いでしょう。

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3.ICTの導入率|機械の自動化などにより作業負担が減る

施工管理の仕事を減らすためには、事務的な業務がいかに省略できるかを考える必要があります。

作業の簡略化について知りたい人は、会社のICT導入率をみてみましょう。

施工管理の仕事において、ICT化が進められる項目の例は以下のとおりです。

  • 測量機による測位
  • 測量データから処理・帳票作成
  • 機械の自動操作

他にも書類管理をデータ上でやり取りすることで、書類作成の手間を省くことも可能。

会社ごとに取り組んでいる内容が異なるため、どんな内容でどの作業が効率化できているかを比較すると良いでしょう。

会社の状況を知った上で転職したい人は転職エージェントに相談するのがおすすめ

施工管理として働きやすい職場を探す際、転職エージェントに相談するのもおすすめです。

転職エージェントは、求職者と企業をつなげる役割を果たすため、事前に企業の求人票や会社の状況、働き方についての知識が豊富です。さらに、何人もの求職者を転職成功に導いたノウハウが十分にあるため、人によって異なる強みや適性をより詳しく判断してくれます。

自分の転職の方向性が分からない、転職を検討しているけれど、会社ごとの実際の残業時間の実態を知りたいという人は、一度転職エージェントに相談してみましょう。

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まとめ

今回は施工管理の残業時間に関して、業界全体との比較や残業時間の多い理由、残業を減らすためにするべき行動について紹介しました。

建設業界の残業時間が多いという問題は、政府の取り組みにより徐々に改善されることが期待できます。ただすぐに残業時間が改善されることは難しく、今の状況を改善したい人は転職などの行動に移す必要があります。

会社を探す場合は、本記事で紹介した確認すべきポイントを参考に比較してみてください。

残業時間などの細かいデータを比較したり、会社の雰囲気を知った上てで転職を進めたい人は転職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。

施工管理の年収が高い人の特徴や職種別の年収ランキング、給料アップのポイントを紹介

施工管理の給料や年収は仕事内容に対して安いという意見を聞きますが、実際はどうなのでしょうか。

施工管理の仕事は、内容や企業によっては高い年収を得ている場合もあるため、一概に安いと判断することはできません。

しかし、施工管理の給料や年収が安い人と高い人には何か違いがあるのかもしれません。

違いがわかれば対策ができるため、自分の給料・年収を高くすることも可能です。

本記事では施工管理の給料・年収について職種別や業種別、年齢別などさまざまな角度から比較します。

さらに、年収の高い企業をランキングで紹介し、年収が高い人と低い人の差を分析します。

最後には給料を上げる方法についても解説しますので、施工管理として働く中で、年収の低さに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者
agent-yamakita
山北 格也キャリアコンサルタント
大学卒業後、大手人材紹介会社へ入社。ヘッドハンティングに携わり、同期1位など顕著な営業成績を残した後に株式会社ビーバーズへ入社。これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援した実績を持つ。

施工管理の給料は安いのか?平均年収を比較してみた

施工管理の給料は安いという意見もありますが、年収で比較すると全体的に高い傾向があります。ここでは施工管理の平均年収をさまざまなカテゴリで比較していきます。

  1. 国全体の平均年収との比較
  2. 建築業界の平均年収との比較
  3. 年齢における平均年収の推移
  4. 経験年数による平均年収の違い
  5. 会社規模による平均年収の違い

それぞれ見ていきましょう。

1.国全体の平均年収との比較

まずは国全体の平均給与と施工管理の平均給与を比較します。

令和3年賃金構造基本統計調査の項目に施工管理が無いため、今回は施工管理を含む建築技術者の数値を使って比較します。

両者を比較した結果はこちらです。

施工管理 全ての会社員
平均年収 620.4万円 443万円

引用:[職業情報提供サイトjobtag],[令和3年分民間給与実態統計調査]

結果を見ると、施工管理の平均年収の方が170万円以上高くなっています。

年収という観点だけで見ると、施工管理の給料が安いとはいえないでしょう。

2.建築業界の平均年収との比較

施工管理の平均年収は建築業界の中でも高いといえます。ここでは、建設業界の別の職種との平均年収を比較します。

比較対象は以下の3つの業種。

  • 大工
  • とび職
  • 電気工事従事者

結果はこちらです。

施工管理 大工 とび職 電気工事従事者
平均年収 620.4万円 405万円 405万円 511万円

引用:[令和3年賃金構造基本統計調査],[職業情報提供サイトjobtag]

とび職や大工の平均年収は400万円程と低めです。電気工事事業者は資格が必要な工事が多い分、専門性が高く平均年収は511万円と高めになりました。

ただ、3つの職業と比較しても施工管理の平均年収は依然として高いといえるでしょう。

3.年齢における平均年収の推移

次に、施工管理の年齢別の平均年収について見ていきます。

年齢 平均年収
20〜24 360.96
25〜29 479.47
30〜34 599.99
35〜39 676.1
40〜44 710.98
45〜49 726.97
50〜54 774.84
55〜59 777.48
60〜64 600.43
65〜69 527.7

引用:[職業情報提供サイトjobtag]

結果を見ると20代前半の施工管理の平均年収は360万円程で、高いとはいえません。

ただ、20代後半には479万円となり、国全体の平均年収を上回っています。

さらに40代、50代まで年収が上がり続け、最高年収は50代後半の750万円です。

50代で年収が最高額になっているのは、現場の責任者などの大きな役割を果たす人が増えていることが理由として挙げられます。

経験値がつけばその分専門性が上がるため、平均年収が上がっていることが分かるでしょう。

4.経験年数による平均年収の違い

経験年数が上がれば平均年収も上がります。

50〜54歳の平均年収に関して、経験年数ごとの違いをまとめました。

引用:[令和3年賃金構造基本統計調査]

グラフから分かるように、経験年数が15年以上になれば、年収が750万円まで上がります。

これは、経験年数が増えたことで責任者としての役割を果たせるようになっていることが理由と考えられます。

経験を積む中でも、施工管理として必要な業務を学ぶ姿勢を持ち続けていれば、さまざまなきっかけを掴める可能性が高まるでしょう。

5.会社規模による平均年収の違い

会社規模によって平均年収は異なります。

なぜなら会社によって対応する工事の規模が異なり、施工管理の業務内容も請け負う工事の内容によって変わるため。

引用:[令和3年賃金構造基本統計調査]

グラフから分かるように、1,000人以上の企業に勤める施工管理の平均年収は100〜999人規模の企業に勤める施工管理の平均年収と比べて100万円以上高い結果です。

1,000人以上の企業であれば、福利厚生もしっかりしているため残業手当や休日出勤手当が充実していることも理由の1つと考えられます。

実力に見合った給料を得たい人は大手企業への転職を視野に入れるのも良いかもしれません。

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施工管理の年収ランキング|職種・業種・会社別のカテゴリごとに紹介

ここからは、施工管理の年収に関して、ランキング形式で紹介します。

それぞれのデータを比較しながら、どの施工管理になるか、どんな会社に入りたいかを決めましょう。

今回紹介するランキングは下記の3種です。

  • 職種
  • 業種
  • 年収の高い企業

それぞれ詳しく見ていきましょう。

職種別の施工管理の年収ランキング

まずは職種別の施工管理の年収ランキングを紹介します。

職種別の平均年収のランキングは以下のとおり。

順位 職種名 平均年収
1 プラント施工管理 695.9万円
2 設備施工管理 643.5万円
3 電気通信施工管理 628万円
4 電気工事施工管理 625万円
5 土木施工管理 613.1万円
6 建設施工管理 609.4万円

引用:[セカコンプラス]

施工管理は、施工する工事の種類によって業務内容が異なります。

施工管理の中でも、特に大型の施設や建物の工事を管理する仕事は、仕事の難易度も高く、それに応じて年収も高いです。

プラント施工管理とは、工場の建設に携わる施工管理です。

工場が正常に稼働するための衛生管理や機械の知識、大型の建物の施工に関する知識が求められるため、施工管理の中でも年収が高くなっています。

施工管理として高い年収を狙う人は、プラント施工管理を目指してください。

業種別の施工管理の年収ランキング

次に、業種別の施工管理の年収ランキングを紹介します。

順位 業種名 平均年収
1 プラント 692.5万円
2 ゼネコン 663.1万円
3 建設設備・建材メーカー 651.4万円
4 サブコン・専門工事会社 604.7万円
5 不動産管理 601.8万円
6 戸建て住宅 565.4万円
7 内装・リフォーム 559.5万円

引用:[セカコンプラス]

プラント施工の仕事は、工事の規模が大きく、求められるスキルも高いのが特徴です。

プラント施工管理の仕事内容や必要なスキルについて気になる人は下記の記事を参考にしてください。

ゼネコンとは、総合建設会社のこと。

プラント工事や大型施設の建設など規模の大きな仕事を受注することもあれば、ダムや道路など、インフラ整備に関する工事に関わることも多いです。

幅広い業務を経験し、高い年収を目指したい人は、ゼネコンを目指すのがおすすめです。

施工管理の年収が高い企業ランキング

次に、施工管理の年収が高い企業をランキング形式で紹介します。

順位 会社名 平均年齢(歳) 平均年収
1 鹿島建設 44.1 1128.0
2 大気社 42.7 1033.9
3 大林組 42.6 1025.0
4 インフロニア・HD 39.6 983.0
5 清水建設 43.1 977.9

引用:[年収が高い建設会社ランキング2022最新版【152社完全版】]

結果を見て分かるように、大手ゼネコン3社(鹿島建設・大林組・清水建設)がトップ5に入っています。

大手ゼネコンは、工事の規模も大きいため求められる仕事の難易度が高く、それに比例して年収が上がっているようです。

一方で、大気社はビル空調や産業空調の設備設計・施工を行う会社です。

数十年以上もグローバルに活動していることもあり、施工管理として海外での仕事を見据えて働きたい人におすすめです。

施工管理は残業時間が多い職種|残業時間と時給の関係

施工管理の平均年収は高いけれど、給料が安いといわれる理由には残業時間が挙げられます。

ここでは施工管理の残業時間と平均年収について時給換算をしながら考えていきます。いくつか例を出しながら説明するので、参考にしてみてください。

施工管理の給料が安といわれるのは残業が原因

dodaの平均残業時間調査によると、施工管理の平均残業時間は35時間でした。

さらに細かい残業時間を見てみると、100時間以上残業をしている施工管理も一定数いることが分かりました。

引用:[2022 時短アンケートの概要]

施工管理の給与が安いという人の中には「残業時間と給与が見合っていない」という意見を持っているのではないでしょうか。

確かに残業時間が長くて休みがなかなか取れない施工管理の仕事は、ホワイトな働き方と言い難く、時給で考えると安いのではないかという意見があるかもしれません。

施工管理の仕事を時給換算すると何円になるのか?

ここでは、施工管理の仕事を時給換算してみます。

以下の2つの例を参考に、施工管理の時給をみていきましょう。

例1 例2
基本給 380,000円 420,000円
所定労働時間 9時間 9時間
所定労働日数 20日 20日
残業時間 50時間 80時間
残業時間に関する条件 残業代全額支給 固定残業40時間
残業代

時給×1.25×残業時間

131,937円 116,650円
月の給料合計 511,937円 536,650円
時給

月の給料合計÷(所定労働時間+残業時間)

2,225円 2,064円

令和2年版厚生労働白書によると、2019年の一般労働者(正社員・正職員)における平均時給は1,939円です。

上の例でみた施工管理の時給は、全体の平均時給よりは高いことが分かります。

ただ例1と2は時給が違います。両者に金額の差が出るのは残業に関する項目が違うからです。

例1は残業代全額支給、例2は固定残業が40時間です。そのため残業代のみで比較すると、残業時間が短い例1の方が多くの残業代をもらっています。例2は基本給が高いにもかかわらず、固定残業が原因で時間で割ると例1よりも条件が悪いです。

基本給が高いという条件だけで仕事先を決めれば、結果的に時給が低くなってしまう可能性があることを認識しておきましょう。

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施工管理の年収のチェックポイント5選|対策できる部分を見つける

施工管理として働いている人は、自分の給与が安いのかどうか気になるかもしれません。ここでは施工管理の給与が安くなってしまう5つのポイントを見ていきます。

  1. 残業代が全額支給か
  2. 会社に資格手当があるか
  3. 休日出勤手当や代休制度があるか
  4. 会社の規模はどのくらいか
  5. 働く場所の平均年収はどのくらいか

それぞれ見ていきましょう。

1.残業代が全額支給か|残業時間が増えれば給料が安くなるのを防ぐ

施工管理は平均残業時間が多い業種です。残業代を踏まえて平均年収が高くなっているため、残業時間が全額支給かどうかを確認しましょう。

給与明細に固定残業手当などが記載されている場合、残業代が全額支給ではない可能性があります。固定残業手当とは、基本手当のなかに月の一定の残業時間分の手当が含まれているということ。

例えば固定残業時間が40時間の会社で働くとすれば、固定給の中に残業代が含まれているため、月の残業時間が40時間を超えるまで残業代が支給されないということです。

仕事に見合った給料をもらうためにも、残業代が全額支給である会社で働くようにしましょう。

2.会社に資格手当があるか|基本給を上げる可能性を検討

会社によっては資格取得手当があります。

資格手当をもらえれば基本給を上げられるため、まずは自分の会社の手当に関する情報を把握しておきましょう。

例えば、株式会社ナベカンでは資格手当を下記の表にまとめていました。

引用:[株式会社ナベカン]

資格手当は会社によって金額が変わるため、複数の会社を比較してみるのも良いでしょう。

3.休日出勤手当や代休制度があるか|会社の福利厚生を把握

休日出勤手当や代休制度は施工管理のワークライフバランスを整えるために重要な項目です。

施工管理は工期通りにスケジュールを進める必要があるため、工期の間は休みを返上して働くことが多いです。ただ閑散期には仕事量を調節することが可能で、代休制度などが整っていれば休みを取れます。また休日出勤手当が出るのであれば、工期が忙しい時期は給料を増やせます。

もし今の職場が休日手当や代休制度がない場合、転職をすることで同じ働きに対して給料が上がるかもしれません。

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4.会社の規模はどのくらいか|大企業であれば基本給が高い傾向がある

自分が勤めている会社の規模を把握しましょう。

例えば大手ゼネコンなどの大企業であれば、インフラ整備など国が関わるような大工事にも関われます。一方で住宅建設のみを担当する会社であれば1件ごとの契約金額が小さいため、短納期で多忙な業務を請け負う可能性が高くなります。

つまり会社の規模によって施工管理の業務内容が変わるということ。会社の規模が大きくなるにつれて平均年収は高まります。

会社の規模は従業員数や資本金、請け負う事業の内容である程度把握ができるため、まずは自分の会社の規模について調べてみましょう。

5.働く場所の平均年収はどのくらいか|場所によって給与が変わる場合もある

平均給与は働く場所によって変わることもあります。

求人ボックスの調査によれば、地域によって施工管理の平均年収が違うことが分かりました。

平均年収
北海道・東北 422万円
甲信越・北陸 429万円
関東 465万円
東海 446万円
関西 452万円
中国 413万円
四国 434万円
九州・沖縄 418万円

参考:[求人ボックス]

もしも年収を上げたいのであれば、工事の需要の高いエリアに引っ越すのも手段のひとつです。まずは自分の会社や周辺の会社の平均年収を把握し、高いエリアと比較してみましょう。

施工管理の給料・年収が高い人と低い人の違い

ここでは施工管理の中で、給料の高い人と低い人の特徴をまとめました。

給料・年収が高い人 給料・年収が低い人
残業手当の全額支給 ×
休日出勤手当の支給 ×
資格の有無 ×
資格手当の支給 ×
勤める会社の事業規模 大企業 中小企業
経験値 高い(10年以上) 低い(5年未満)

表から分かるように、施工管理として働く人のうち給料の高い人は基本給に加えて支給されるべき手当を全てもらっている、もしくは資格取得などで自分の価値を高めている人です。

今入っている会社の中でも資格の取得や経験値を増やすことで自分の価値を高めて給料を高くするのは可能です。

自分の価値を上げてから転職を検討した方がより条件の良い会社に入れる可能性が高まるため、まずは自分ができることから始めるのが良いでしょう。

弊社では、数多くの方にフリーランス案件を獲得していただいています。ビーバーズフリーランスでは、以下のような案件を豊富に抱えています。

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施工管理の給料・年収を上げる方法3選

施工管理として働く中で、給料を上げる方法はあるのでしょうか。ここでは施工管理の給料を上げるための3つの方法を紹介します。

  1. 資格を取得する
  2. 規模の大きな工事に取り組む
  3. 施工管理の知識を活かせる業種にキャリアチェンジ

それぞれ見ていきましょう。

1.施工管理の資格を取得する|資格手当を使って基本給を上げる

施工管理として給料を上げるには、施工管理技士の資格を取得しましょう。

施工管理技士は国家資格で1、2級に分かれており、施工管理の種類によって7つの資格があります。

例えばプラントの施工管理として働く場合は、空調や電化製品の設置に関する施工管理も対応するため、電気工事施工管理技士や管工事施工管理技士の資格を取得すれば、業務に役立つでしょう。

施工管理の業種ごとに平均給与が異なるため、資格を取得する場合はどの資格が自分の業務に役立つかを把握してから勉強するのがおすすめです。

2.規模の大きな工事に取り組む|実務経験を増やして責任者の地位を目指す

規模の大きな工事は1件あたりの契約金額が大きいため、給料が高くなる可能性があります。

規模の大きな工事とは、インフラ整備やプラント工事、大型施設の建設などです。規模の大きな工事の施工管理として働くには、経験を積んで信頼できる実力を証明することが大切です。

上で説明した資格を取得すれば、現場の責任者として働ける権利を得ることもできるため、資格を取得しつつ幅広い工事の経験を積んでいけば、責任者として働けるようになります。

自分の勤める会社が請け負っている工事の規模についても把握しておくと良いでしょう。

3.施工管理の知識を活かせる業種にキャリアチェンジする|施工管理で得た知識で新しい働き方を探す

施工管理で身に付けた経験は他の業種でも活かせます。

施工管理の働き方は、平均給与+残業代で年収が高くなっていると説明しましたが、別の業種にキャリアチェンジすることで、新しい働き方ができるかもしれません。

施工管理の知識を活かして働ける業種の一例は下記のとおりです。

  • ディベロッパー
  • 技術系公務員
  • 設備管理
  • CADオペレーター
  • 都市再生機構

特にディベロッパーは平均年収の高い業種のため、転職を機に給料を上げられる可能性もあります。

施工管理の働き方として自分がどこ重視しているかを確認する

ここまで施工管理の給与について詳しく見てきましたが、給与や働き方を考える中で一番大切なのは、自分が仕事に対してどこを重要視しているかです。

ここからは自分の重視するポイントによって変わる施工管理の2つの働き方について紹介します。

  1. 給料アップ重視の人は大手企業に転職がおすすめ
  2. ワークライフバランス重視の人は派遣社員がおすすめ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

給料アップ重視の人は大手企業に転職がおすすめ|残業が多くてもいいから給料を上げたい

施工管理として給料をもっと上げたい人は、大手企業に転職するのがおすすめです。

大企業であれば、大型の工事を担当することが多いため案件ごとの取引金額が大きく、施工管理としての責任感の求めれられる仕事が増えるため。

大手企業の平均年収は高いため、中小企業から大手企業に転職すれば給料が高くなるでしょう。

施工管理という仕事は基本的に残業が多くなりがちですが、大企業であれば複数の施工管理技士が業務を分担したり、IT化が進んでいる関係で業務が効率化されています。

給料を上げるだけでなく、残業時間を減らせる可能性があれば、転職に関する意欲が上がるのではないでしょうか。

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ワークライフバランス重視の人は派遣社員がおすすめ|給料は平均でいいが残業をしたくない

施工管理の仕事をしたいけれど、残業をしたくないという人は、派遣社員として働くこともおすすめです。

施工管理は業界の中でも残業時間が多いといわれている職種です。dodaの調査した残業時間調査でも施工管理の平均残業時間は35時間と、全業界と比較しても3番目に長い結果となっています。

正社員の施工管理として働く場合は一定時間の残業は覚悟する必要があります。

ただ派遣社員であれば、正社員と比べて残業時間を減らすことが可能です。派遣社員は労働者派遣法に則って禁止されている業務があるため業務範囲が少なく、契約時に定めた項目によって労働時時間が管理されています。

残業をした場合の残業代も決められているため、残業時間をできるだけ減らしてワークライフバランスを重視したい人は派遣社員としての働き方を検討してみてください。

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まとめ

本記事では施工管理の給与について、平均年収が高いのに安いといわれる理由や残業時間との関係性、給料を上げるためにやるべき対策について紹介しました。

施工管理は平均年収が高いですが、残業時間に関する手当を確認しなければ、時給換算すると給料が安い場合があります。

給料か、ワークライフバランスの整った環境か、人によって仕事に求める価値観は違います。

まずは自分がどんな働き方をしたいかを考えることが大切。客観的な意見が欲しい場合は、転職エージェントなどの力を借りながら転職について考えるのもおすすめです。

施工管理におすすめの転職時期は?転職に失敗しないコツもあわせて解説

施工管理の方の中には、転職を考えている方が多く、中にはいつ転職すればいいか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。転職時期をあらかじめ決めておくことは、その先の転職活動をスムーズに行うことにつながるため、できるだけ早めに決めておくことが重要です。

この記事では施工管理の方が転職する際におすすめなタイミングについて解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者
agent-nomura2
野村 涼キャリアコンサルタント
これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援。特に施工管理技士全般と電気主任技術者の領域を得意とする。

施工管理におすすめの転職時期は?

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はじめに、施工管理の方が転職するのにおすすめの時期を簡単にご紹介します。この時期から逆算して転職活動をすることでスムーズに転職することができます。

施工管理経験者におすすめの転職時期

施工管理経験者におすすめの時期は大きく二つあるので、順番にご紹介します。

2~3月

どの業界にも当てはまりますが、やはり年度末は求人の数も多く、その分自分に合った求人を見つけやすくなります。建設業界では年度末に公共事業などが集中しやすく、それが終わったタイミングで退職する方が多いようです。

基本的には年度末に転職するのが無難な選択肢になると思います。

8~9月

年度末以外にもおすすめなのが、8月、9月ごろの転職です。夏にしっかりボーナスが出る会社では、多くの人がボーナスをもらってから退職するため、このタイミングで求人が多くなります。
年度末と同じく、求人数が多いので自分の希望に合った企業が見つかりやすくなります。

施工管理未経験者におすすめの転職時期

未経験者にとっては、4月から6月の時期が最もおすすめです。この時期は求人が少ないため、転職しづらいと感じる方も多いかもしれません。しかし求人数が多い時期には経験者の応募も多く、即戦力を求める企業には未経験者が不利になってしまう傾向があります。

閑散期である4月から6月の間は、企業側にとっては未経験者の育成をするチャンスでもあるため、未経験の方はこの時期を狙うのがおすすめです。

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施工管理の転職で避けた方が良い時期はある?

基本的には転職活動は早めに進めるのがおすすめですが、9月末など繁忙期は避けたほうが良いとされています。繁忙期は採用よりも現場の仕事が優先されるため、転職しづらい時期となっています。

施工管理の転職でベストなタイミングを見極めるポイント3選

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ここでは転職のタイミングを決めるうえで重要なポイントを3つご紹介します。

1.勤続年数

勤続年数によっても転職のタイミングは異なります。勤続年数が長ければ特に気にすることはありませんが、勤続年数が短いとマイナスイメージを持たれがちです。

施工管理技士は他の職種に比べて転職がしやすいですが、この点には注意が必要です。例えば、入社して1年未満で転職する場合、「長続きしない」「責任感がない」といったネガティブなイメージを持たれてしまう可能性があるからです。

まずは「勤続年数3年」を目安にして転職するのがおすすめです。一般的に、最低でも3年、という傾向にあるため、少しでも長く勤めることで前述のようなマイナスなイメージを与えないようにしましょう。

2.ご自身の年齢

年齢は転職先を決める際に大きなポイントとなっていきます。

例えば30代前半までは未経験の職種や、資格等がない状態であっても、今後の伸びしろを考慮して採用してもらえる場合があります。そして40代までであれば、資格と経験が必要になり、それ以上の年齢になるとマネジメント能力も重要な要素となってきます。

このように、年齢は転職活動において非常に重要な要素ですので、転職したい職種などに合わせて、年齢も考慮するようにしましょう。

3.経済状況

転職する際には自分の経済状況も考慮する必要があります。転職先の収入が、必ずしも今の収入を上回るとは限りません。また転職活動が長引いて、会社を退職して無収入の状態で転職活動をしなければならないということも考えられます。

そのため、あまりお金がない状態で転職活動を始めてしまうと、生活に支障が出たり、焦りによって転職活動がうまくいかないこともあります。そのような状況も考えて、経済状況が安定しているときに転職できるように計画しておきましょう。

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施工管理の転職で失敗しないための5ステップ

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ここでは転職に失敗しないための手順について紹介しています。手順を知って、正しい順番で転職活動をすることでスムーズに転職できるので、参考にしてみてください。

ステップ①希望の転職時期をある程度定める

転職時期をあらかじめ決めておくことで、その後の転職活動の計画を立てやすくなります。

転職活動は人にもよりますが、転職時期から3か月程度前から始めるのが良いとされているので、できるだけ余裕を持った転職時期を設定しましょう。そこから逆算することで、自分が今何をすればいいのかが分かりやすくなるので、ある程度転職時期を定めておくようにしてください。

ステップ②早い段階から情報収集を開始する

転職を成功させるには、早いうちから情報収集をしておくことが必要です。自分の資格や経験ならどの程度の年収がもらえるのか、転職したい職種や業界はどのような雰囲気なのかなど、ある程度のイメージを持っておきましょう。

あらかじめ情報収集を行って、転職先のイメージを持っておくことで実際に転職先を選ぶときの参考にすることができます。

ステップ③実際に面接に行ってみる

行ってみたい業種や職種がある程度定まったら、面接に行ってみましょう。面接に行くことで実際の転職先のイメージがしやすくなったり、企業が求めている人材と自分が合っているか確認することができます。

面接に行くためにはエントリーシートが必要だったり、日程調整が必要だったりと面倒くさいと感じるかもしれませんが、希望の転職先を見つけるためには欠かせないので積極的に面接に行ってみましょう。

ステップ④いつまで待ってもらえるか交渉する

転職活動をしていると、複数の企業から内定をもらうこともあります。そのような場合は、入社する企業を慎重に比較検討するためにも、内定への返答をまってもらう交渉をする必要があります。

通常、内定通知を受ける場合は、企業側から回答期限が設定されることも多いため、その範囲内であれば、回答を保留してもマイナスの印象をもたれることはありません。期限を超えて検討したい場合には、必ず「あと3日まってほしい」など、しっかりと交渉するようにしましょう。

ステップ⑤転職エージェントを利用する

上記の4つすべてを代わりに行ってくれるのが転職エージェントです。実際に転職するまでにはいろいろなステップを踏む必要があるため、働きながらだと大変な場合も多いと思います。

しかし、転職エージェントを利用すれば、自分の資格や経験、希望条件を入力するだけでおすすめの求人を紹介してもらえます。扱う企業の数も多く、自分で探すよりも多くの企業の求人を比較することができます。

施工管理の方々におすすめの転職エージェント

働きながら転職活動をする方にお勧めの転職エージェントですが、それぞれ違った特性を持った転職エージェントがあるので、施工管理の方におすすめのものを3つご紹介します。

株式会社ビーバーズ




ビーバーズは建設業界に特化し、ワークライフバランスを重視した求人を厳選して取り扱っています。そのため、趣味やプライベートを充実させたい方にはおすすめです。また様々な案件を取り扱っており、施工管理以外の転職先も探すことができます。

建設会社の経営者と直接コンタクトをとって条件のすり合わせができる強みを持っており、人事担当者ではなく経営者と直接条件の交渉ができるので、それぞれの方に合った求人が見つかります。面接時にはエージェントも同席するので、あまり転職したことがない方にもおすすめです。

実際に利用した方からは、

希望に近い条件まで交渉してもらえて感謝しています。

親身に対応してくれたため、安心して転職活動ができた。

といったような声が多数あるので、きっと自分に合った転職先が見つかります。

弊社では、数多くの方の転職を成功へ導いております。ベテランの方から未経験者まで幅広い方の転職をアシストします。

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施工管理求人ナビ


施工管理求人ナビは、施工管理の求人に特化しており、様々な業種の施工管理の案件を取り扱っています。

そのため、施工管理の仕事を探している方にとっては非常におすすめの転職エージェントとなっています。多くの方が収入が上がったと回答しており、施工管理でキャリアアップしたいという方は一度相談してみてもいいかもしれません。

建職バンク


建職バンクは建設業界に特化した転職エージェントですが、特に電気系の求人では圧倒的な強さを誇っています。実際の求人数でも、関東圏の電気系求人数は業界でもNo.1を誇ります。注目キーワードに電気主任技術者や電気工事施工管理士など電気関係が多いことからも、電気工事の施工管理として転職したい方にとっては非常におすすめの転職エージェントです。

アドバイザーから求人の紹介を受けることもでき、転職サポートでは入社日当日までしっかりサポートしてもらえるので、安心して転職することができます。

スムーズな退職をするために必要なことは?

転職活動をスムーズに進めることも大切ですが、退職をスムーズにできるかによっても転職活動の結果が左右されます。そのためにも退職の意思はなるべく早めに伝えるようにしましょう。
特に施工管理は担当している現場が終わるまで退職しにくい場合もあるので、引継ぎや上司への連絡などをきちんと済ませておくことが重要です。

まとめ

この記事では施工管理の方が転職する際のタイミングについて詳しく解説していきました。基本的には転職はいつでもいいとされていますが、なるべく良い転職先を見つけるためにもこの記事で上げたポイントについてはしっかりと意識しておきましょう。

また転職したいと思った際は、なるべく早く退職の意思を伝え、スムーズに転職活動に移れるようにしておきましょう。転職活動には時間と手間がかかるため、忙しい施工管理の方には転職エージェントの活用がおすすめです。施工管理技士の方で、転職したいと考えている方は一度ビーバーズにご相談ください。

施行管理を辞めてよかった?その理由や辞めた後の事例を徹底紹介

施工管理は激務のため、辞めたいと考えている方も少なくありません。実際に、2級建築施工管理技士の通年離職率は約1割と高くなっています。そもそも建設業界は他業界に比べても離職率が高く、転職をしながらキャリアアップしていく方が多い傾向にあります。

この記事では施工管理を辞めるときにどうすればいいのか、辞めた後どうなるのか、など詳しく解説していますので、今の自分の状況と照らし合わせてぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者
agent-kohata2
木幡 美咲キャリアコンサルタント
これまで即戦力の求職者だけでなく、未経験の求職者へのキャリアサポートにも従事。主に男性社会である建設業界の中で、性別や経験問わず、施工管理、積算、CADオペ、施工図作成等、幅広い案件での未経験人材マッチング実績を保有。

施工管理を辞めてよかったと感じる理由7選

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施工管理の方が会社を辞めた後、どのようなことにメリットを感じるのか、7つにまとめて紹介します。

1.土日休みが取れるようになった

施工管理は休日も現場に出ている場合が多く、なかなか休めないことも多いと思います。納期が近い、思ったように作業が進まない、職人が休日に現場に出たがる、などの様々な理由で土日や祝日に現場に出なければならず、家族との時間やプライベートの時間が取れないことで悩んでいる方も少なくありません。

施工管理を辞めたことで土日休みが取れるようになったことでワークライフバランスが良くなったと感じる方は多いようです。

2.工期や人間関係など精神的プレッシャーから解放された

施工管理は工期までに工事を完成させなければならない、職人や施主とのコミュニケーションが難しい、責任が大きいなど、精神的な負担が大きい仕事です。

転職先にもよりますが、施工管理を辞めることでこのようなプレッシャーから解放され、施工管理をやっていたときよりも精神的に楽に仕事ができるようになるでしょう。

3.天候に左右されずに仕事ができるようになった

施工管理は、工期内に工事を終わらせる必要があり、外での現場作業の際は天候を気にしながら工事の計画を練っていく必要があります。施工管理を辞め、現場での作業をすることがなくなれば、天候を気にする必要がなくなるので、ストレスを感じることがなくなるでしょう。

4.転勤や出張の頻度が減った

施工管理をするうえでは、工事単位で勤務地が変わるのもストレスの要因の一つです。転勤や出張が多いと、慣れない環境で仕事をする必要があるのでストレスを感じる方が多いと思います。
施工管理を辞め、現場に行く必要がなくなればそのような働きづらさから解放されるでしょう。

5.サービス残業がなくなった

サービス残業が多いのは建設業界全体の問題でもありますが、施工管理はその中でも特に残業が多くなりがちな仕事です。なぜなら施工管理は現場での仕事が終わった後も、事務所に戻って書類の作成などを行う場合が多いからです。

このような激務から解放されることは、施工管理を辞めることの大きなメリットであるといえます。

6.身の危険を感じることがなくなった

建設現場での作業は高所での作業、建設機材による事故など、常に危険が伴ってきます。また施工管理の主な仕事の中には安全管理もあるため、常に事故に対して気を遣いながら仕事をする必要があります。施工管理を辞めることで、事故による危険や、安全管理に対するプレッシャーから解放されるでしょう。

7.業務の効率性が上がった

建設業界はDX化が遅れており、非効率的な業務が少なくありません。さらに業務の改善を試みても、建設現場は高齢化が進んでおり、なかなか変化に対応しきれないため、業務が余計に増えてしまうこともあり、頭を悩ませている施工管理の方も多いでしょう。

施工管理を辞めると、こうした非効率的な業務から解放されることもメリットの一つかもしれません。

弊社では、建設・不動産業界に携わる数多くの方の仕事探しを成功に導いております。転職、派遣、フリーランス、一人親方、建設業者全ての方々のニーズに適切な優良求人・案件をご紹介可能です。

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施工管理を辞めて後悔したこと

施工管理を辞めてよかったことについてはご紹介したので、ここでは施工管理を辞めた方が後悔していることについて紹介していきます。

年収が下がってしまった

厚生労働省の調査によると、施工管理技士の平均年収は619万円と、全職種の平均に比べて高い傾向にあります。そのため、全く異なる業種・職種に転職した場合収入が減ってしまう可能性があり、辞めたあと後悔するかもしれません。

施工管理技士を辞めて収入が減ったとしても、その後の生活に影響がないかを十分に考えて退職の決断をする必要があります。

資格を取得できずキャリアが中途半端になってしまう

施工管理技士の資格は受験するために実務経験が必要な国家資格です。例えば、2級建築施工管理技士の受験資格は、高校卒業の場合は「実務経験3年以上」、指定学科の大学卒業の場合は「実務経験1年以上」となっています。

このため、施工管理を辞めるタイミング次第では資格が取得できないまま退職・転職することになってしまいます。積み上げたキャリアも無駄になりかねないので、辞めるタイミングには十分に留意しましょう。

施工管理を辞めるべき状況とは?

A Man and a Woman Wearing Personal Protective Clothing

ここまでご紹介した、施工管理を辞めた際に起こる影響を考慮し、どのような状況なら施工管理を辞めるべきなのか、ということについて解説していきます。

結婚や出産などを経験してプライベートの大切さを痛感した時

結婚や出産などで家族ができると、プライベートの時間を増やしたいと考える方も多いでしょう。

施工管理は基本的に労働時間が長く、プライベートの時間が取りづらいため、家族との時間を増やしたいという方は施工管理を辞めることでワークライフバランスをとることも選択肢の一つです。

人間関係に悩んで現場に行くのが苦痛になってきた時

職場の環境を大きく左右する要素の一つが人間関係であり、多くの人とのコミュニケーションが必要な施工管理の方にとっては人間関係が悩みの種となることが多々あります。日々施主や職人とのコミュニケーションを必要とする施工管理にとって、人間関係の悪化は避けることのできないストレスとなります。

人間関係が原因で職場に行くことすらつらくなってしまったときには、思い切って辞めることで環境を変えることが一つの解決策となるかもしれません。

施工管理がストレスで精神的に病んでしまった時

施工管理は人間関係や責任の重さ、労働時間の長さなど様々な要因でストレスを感じやすい仕事です。そのようなストレスが原因で、精神的に病んでしまった場合、施工管理を辞めることで精神的負担を減らすことが解決策となるかもしれません。

精神的に疲弊しているときには仕事を辞めるエネルギーが残っていないかもしれませんが、転職エージェントの活用など、できるだけ労力をかけずに転職活動を行うことも方法の一つです。

施工管理を辞めてよかったと思うために取るべき行動4選

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ここでは実際に施工管理を辞めたいと考えている方に向けて、どのようなことを基準に辞めるかどうかを判断すればよいのか、という点について解説していきます。

1.積み上げた経験に未練がないか考える

施工管理はできるだけ多くの現場を経験していくことが、その後のキャリアアップにつながるという仕事です。そのため、施工管理を辞めてしまうことでせっかくのチャンスを失ってしまうかもしれません。

自分の今までの経験が次の職場で活かせるとはかぎらないので、次の職場で一からのスタートとなってしまうことを考慮したうえで、施工管理を辞めるかどうかを判断する必要があります。

2.現場かデスクワークかの向き不向きを考える

施工管理を辞める前に、自分の長所と短所を良く分析し、自分が現場での作業とデスクワークの作業のどちらが向いているか、という点について考えておくことが必要です。現場での作業とデスクワークは全く異なるので、施工管理を辞める前にこの点についてしっかり考えておくことで、今後の転職活動に活かすことができるでしょう。

3.収入が減った場合のことも考える

施工管理を辞めて別の仕事に転職する場合、経験や資格を活かして年収が上がることも多々ありますが、もちろん年収が下がることもあります。また施工管理は建設業界の中でも比較的年収が高いので、転職後に年収が下がってしまうことも考えられます。

転職することで年収が下がることに対して自分がどう感じるのか、ということについてよく考え、ワークライフバランスと年収のどちらを優先するのか、年収が下がっても生活に問題がないか、など総合的に判断することが必要です。

4.転職エージェントに相談する

現在の仕事が自分に向いているのか、それともやめるべきなのか、という判断をするのが難しい場合には、転職エージェントに相談してみるというのも方法の一つです。転職エージェントは所持している資格や経験してきた現場、年齢や地域など様々な視点から施工管理の方の年収が適切なのか、などを相談することができます。

ビーバーズでは建設業界に特化しているため、施工管理の方にはより的確なサポートをすることが可能です。まだ転職するか悩んでいるという方は、一度ビーバーズにご相談ください。

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施工管理を辞めたくなったときの選択肢

施工管理を辞めるといっても、転職するのかフリーランスになるのか、会社内で異動するのか、など様々な選択肢があるので、それぞれご紹介します。

会社に部署異動願いを出す

施工管理の仕事自体は向いているが、人間関係などの理由から職場を離れたい、という方は、会社に部署異動願いを出してみるのも選択肢の一つです。会社自体を辞めるわけではないので、転職活動をする必要がなく、比較的労力がかからないことがメリットです。

別の会社に転職する

労働環境を大きく変えたい方や、職種を変えたい、という方は別の会社に転職することをおすすめします。特に残業が多い、業務量が多い、という悩みは同じ会社にいても解決する見込みはほとんどないので、転職先の選択肢を増やすためにも早めに転職を検討することが重要です。

転職エージェントなどをうまく活用しながら転職活動を進めましょう。

フリーランスとして独立する

施工管理の経験が十分にあるという方はフリーランスとして独立するという方法もあります。フリーランスは基本的に時間に縛られずに働くことができるので、ワークライフバランスが整いやすいというメリットがあります。

もちろん収入が安定しないなどのデメリットもありますが、うまく案件を受注できれば正社員よりも多い年収を稼ぐこともできるので、独立する施工管理の方が増えています。興味がある方は独立も視野に入れてみてください。

弊社では、数多くの方にフリーランス案件を獲得していただいています。ビーバーズフリーランスでは、以下のような案件を豊富に抱えています。

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施工管理を辞めた後のキャリアチェンジ事例3選


ここでは実際に施工管理を辞めたことでキャリアアップに成功した方の事例について3つ紹介していきます。

施工管理技士から設計職へ転職したAさん

Aさん
Aさん
もともと設計職に就きたいという気持ちがあったのですが、大手ゼネコンから内定をもらったため職種を気にせずに就職、そのまま施工管理技士になっていました。やりがいや達成感はあるものの、残業は当たり前の職場でもっと自分の時間を持ちたいと思って退職を決意しました。

現在は、アトリエ系の設計事務所に建築士として勤務して、ワークライフバランスも整えることができ、自分の時間も確保できているのでとても満足しています。

施工管理技士から不動産ディベロッパー企画職へ転職したBさん

Bさん
Bさん
大学で学んだ土木の技術的な知識を生かしてゼネコンで施工管理技士として働いていましたが、将来的には企画立案にも挑戦したいという思いがあり、不動産ディベロッパー企画職への転職を決意しました。

現在は、施工管理の経験が評価され、不動産ディベロッパーの企画職として勤務しており、企画立案やプロジェクトマネジメントなど新しい分野での業務に取り組んでいます。

会社員からフリーランスの施工管理技士として独立したCさん

Cさん
Cさん
中堅のサブコンで施工管理技士として10年ほど勤務していましたが、サービス残業が多く、もっと多くの収入を得たいと考えておりました。

一級土木施工管理技士の資格を取得したタイミングで、これまでの経験と人脈を生かしてフリーランスの施工管理技士として独立し、現在では自分の働き方で、年収も1000万円を超えることができました。建設業界でもこれからはフリーランスの施工管理技士が増えるのではないでしょうか。

まとめ

この記事では施工管理を辞めるかどうか悩んでいる方に向けて、やめることのメリットやデメリット、やめるかどうかの判断基準やその後の選択肢などについて詳しく解説しました。施工管理は激務で、辞める方も少なくないため、迷った際には積極的に転職することをおすすめします。ただしそれぞれの労働環境や、これまでの経験などによってはその後の選択肢が変わってくるので、今回の記事でお伝えしたポイントについてはしっかりと考慮したうえで検討しましょう。

また辞めた後の選択肢も人によって異なるので、時間的な理由などで自分で決めるのが難しいという方は一度ビーバーズにご相談ください。

施工管理のあらゆるランキングを調査|ホワイト度、年収、働き方など自分に合った会社を探す方法も紹介

施工管理とは、工事の工程を把握しながら工事日程を調整しつつ、現場監督として工事現場の安全を管理する仕事です。

施工管理と一言でまとめられますが、企業の取り扱う事業や業種によって施工管理の仕事は多様。働き方によっては年収アップやワークライフバランスの整った環境で働くことも可能です。

ただ、どうやって情報を集めたらいいか分からない、おすすめの企業を知りたいという人もいると思います。

そこで本記事では、施工管理に関するあらゆるカテゴリのランキングを紹介します。自分がどんな働き方をしたいかを考えながらランキングを比較してみてください。

この記事の監修者
agent-yamakita
山北 格也キャリアコンサルタント
大学卒業後、大手人材紹介会社へ入社。ヘッドハンティングに携わり、同期1位など顕著な営業成績を残した後に株式会社ビーバーズへ入社。これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援した実績を持つ。

カテゴリ別でみる施工管理の企業ランキング|カテゴリごとに見るべきポイントが違う

ここからは、カテゴリ別に施工管理の企業ランキングを紹介します。

施工管理として働く場合には年収が高い企業がいいのか、福利厚生の充実した企業で働きたいのか、大手がいいのかなど人によって目的がさまざまです。

今回は下記のカテゴリでランキングを紹介します。

  • 年収別
  • 業種別
  • ホワイト企業の度合い
  • ワークライフバランスの充実度

それでは見ていきましょう。

【年収別】施工管理会社の平均年収ランキング

施工管理会社は会社の規模によって請け負う工事の種類が変わるため、大手施工管理会社の平均年収が高い傾向があります。

ダイヤモンド編集部が上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを集計して出した、年収が高い建設会社ランキングは下記のとおりです。

順位 会社名 平均年収(万円) 従業員数(人) 平均年齢(歳)
1 鹿島建設 1,134.1 7,887 44.2
2 大気社 1,076.5 1,483 43.6
3 大林組 1,057.7 8,829 42.6
4 大成建設 1,010.3 8,507 43
5 清水建設 1,006.7 10,384 42.9

引用:[年収が高い建設会社ランキング2020最新版【全144社・完全版】]

表を見てわかるように、平均年収ランキング上位の企業はどれも従業員数が1,000人以上の大企業です。

会社の種類を見ると、全て大手ゼネコン会社です。ゼネコンとは総合建設業者とも呼ばれ、工事の設計から施工、研究やコンサルタントまで幅広い業務を取り扱う会社を指します。

規模が大きいため、インフラ整備やプラント建設などの大型の工事に取り組みことができます。そのため施工管理として工事をコントロールする難易度が上がり、専門性のある施工管理の年収が高くなっていると考えられます。

施工管理として年収の高い企業に入りたい人は、ゼネコンを目指すと良いでしょう。

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【業種別】施工管理の業種別平均年収ランキング

次に、業種別の施工管理の平均年収をランキングにしました。

結果は下記のとおりです。

順位 業種 年収(万円)
1 プラント・エネルギー 725
2 ゼネコン 664
3 ディベロッパー 660
4 コンサル(PM・CM) 647
5 サブコン(設備・電気) 638
6 ハウスメーカー・工務店 635
7 建設コンサルタント 625
8 不動産管理会社 590
9 専門工事会社(建築・土木) 575
10 自営業 455

参考:[施工管理1435人の年収を独自調査!業態別や年代別に平均年収を紹介]

結果を見ると、規模の大きな工事に携わる業種の方が平均年収が高い傾向にあります。

例えば1位のプラント・エネルギーは製造工場を建設する工事のため、大規模になることがほとんど。また、3位のディベロッパーは不動産開発会社とも呼ばれ、土地の開発事業における調査や計画を立てる役割の仕事です。

施工管理として関わる場合は、必要な専門知識や対応する工事の規模によって難易度が変わります。

施工管理と一括りにしていますが、施工管理技士の資格は7種類あり資格内容によって担当できる工事の種類が異なります。

自分の行きたい業種を定めた後は、その業種で働くために必要な資格を調べて取得に向けて準備を進めるのが良いでしょう。

【ホワイト度】施工管理会社のホワイトランキング

施工管理は激務になることが多いため、入りたい会社が福利厚生などのホワイトな環境かどうかを調べるのも大切です。

ここでは、転職会議・キャリコネ・Openwork・en Lighthouseの4サイトから回答者合計14,302人の社員満足度(最大5点)を集計して加重平均をとったランキングを紹介します。

順位 会社名 社員満足度(最大5点)
1 竹中工務店 3.69
2 鹿島建設 3.58
3 大林組 3.52
4 桑原組(地方ゼネコン・滋賀県) 3.50
5 清水建設 3.48

引用:[【2022年8月最新】ゼネコン施工管理104社のホワイト企業ランキング]

ランキングに入る企業のほとんどは、平均年収別ランキングの上位の企業です。

規模の大きな会社は法令遵守意識が高く、残業代の全額支給や福利厚生の充実など、社員の職場環境を改善する取り組みが多くなされているため、ホワイト企業として高く評価されていると考えられます。

ホワイト企業の比較としては、後半で紹介するホワイト企業に認定された企業に贈られる認証マークを指標とするのもおすすめです。

【ワークライフバランス】施工管理のワークライフバランスの良い会社ランキング

残業時間が多いという特徴を持つ施工管理の仕事において、ワークライフバランスの整った環境で働きたいと考える人もいるかもしれません。

ここからは、OpenWorkの「建築・土木・設備(技術職)」におけるワークライフバランスの項目で評価の高い企業をランキングで紹介します。

順位 会社名 残業時間(時間) 有給消化率(%)
1 ボッシュ株式会社 20 93.7
2 NTT都市開発株式会社 21.9 94.3
3 トヨタ自動車株式会社 27.8 88.9
4 ブラザー工業株式会社 21.4 71.0
5 さくらインターネット株式会社 10.4 79.6

参考:[OpenWork]

結果を見ると、大手ゼネコン以外の企業が多くランクインしています。

一見、施工管理とは関係のない企業に見えても、会社の事業の中で都市開発や工場設備の設置などに関する取り組みをしていれば、施工管理が必要となります。

「施工管理=ゼネコン」という考え方を広げて、多様な業界における施工管理の働く場所を探せば、施工管理の仕事をしながらワークライフバランスの取れた働き方ができるかもしれません。

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施工管理の会社を比較する際のポイント5選

ここからは施工管理として会社を探す際に比較するべきポイントを5つ紹介します。

  1. 残業代の支給内容
  2. 資格手当などの手当関係
  3. 離職率
  4. 有休消化率
  5. 福利厚生

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.残業代の支給内容|全額支給される会社がおすすめ

施工管理は建築業界の中でも残業時間が長い仕事です。

実際にdodaの調査によると施工管理の残業時間は35.3時間で、全業界で見ると3番目に長い時間となっています。

つまり、平均的に残業時間の多い施工管理の仕事で残業手当を全額もらえないということは、給与を時給換算した場合に低くなってしまうということ。

求人表を見る場合は、必ず残業代の支給範囲を確認しましょう。
例えば、dodaに掲載されている鹿島建設の求人票には残業代全額支給と記載されています。

引用:[doda]

企業の中にはみなし残業代を記載して平均給与を高く設定している場合もあるため、残業代の支給については細かく確認するのがおすすめです。

2.資格手当などの手当関係|平均給与をどれくらい上げられるかが分かる

施工管理は施工管理技士という資格を取得すると仕事の範囲が広がり、より規模の大きな工事に携われるようになれます。

資格があるということはその分専門知識があることの証明になるため、基本給与に資格手当が支給されることがあります。

施工管理として年収を上げるには、資格手当のある会社を選びましょう。より好条件の会社を狙うのであれば、資格取得支援のある会社もおすすめです。

例えば、大林組の採用ページには資格手当の記載がありました。

引用:[大林組]

資格を取得するモチベーションにもなりますし、取得した資格は自分の価値を高める有効な材料となります。

3.離職率|特に3年以内の離職率をチェック

会社の働きやすさは、離職率からも確認できます。離職率とは、会社を辞めた人数の割合です。

離職率の高い会社は職場環境が悪く、社員が転職や退職を検討する人が多い会社と考えられます。特に3年以内の離職率が高い会社は要注意です。

企業の規模や採用人数によって異なりますが、一般的に離職率30%を超えている場合はブラック企業の可能性が高いと考えられます。

鹿島建設の2017〜2021年の離職率データは下記のとおりでした。

引用:[鹿島建設]

規模の大きな会社としては、離職率がかなり低い結果となっています。

ただ業種によって離職率の相場が異なるため、検討している業界の主な企業の離職率を比較しながら、自分が行きたい会社の離職率の数値に関する理由について考えるのがおすすめです。

4.有休取得率|有給休暇の日数ではなく実際の取り組み情報が大切

施工管理の仕事の中で、働きやすい職場を判断する基準には有休消化率があります。

有休取得率とは、会社から与えられた有給休暇のうち実際に利用できた日数の割合のこと。

優良企業を見つけるには有給休暇数ではなく、取得率を見るのがおすすめです。なぜなら大量の有給を与えられても忙しくて取得できない状況であれば、働きやすい職場とは考えにくいからです。

有休取得率は企業の人事データや求人サイトから確認できます。

例えば、2021年度における清水建設の有給取得率は55.2%、平均有給休暇取得日数は11日という結果が出ています。(引用:清水建設

有給を取得するための取り組みを進める企業であれば、施工管理の仕事でも休みを取りながら働けるかもしれません。

5.福利厚生|産休や育休など自分の気になるポイントを確認

福利厚生は、会社ごとに異なります。会社を選ぶ際は、その会社のもつ福利厚生の内容を確認するのも良いでしょう。

例えば住む場所に関する手当を充実させたい場合は、社宅を保有する会社を選ぶと、家賃の安い部屋に住めるかもしれません。

実際に大成建設の福利厚生には、独身寮や単身寮、住宅融資などの福利厚生がありました。

引用:[大成建設]

女性であれば、育休や産休の制度が充実している会社の方が、ライフステージの変化に対する不安が和らぎます。自分が会社で長く働くことを踏まえて、どの福利厚生が利用できるかなどを考えて会社を選ぶの方法のひとつでしょう。

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ホワイト企業を探すならこのマークをチェック|第三者からの認定マーク

ここからはホワイト企業を見つけるための認定マークについて紹介します。

  1. 安全衛生優良企業認定 ホワイトマーク
  2. くるみん
  3. えるぼし

それぞれ見ていきましょう。

1.安全衛生優良企業認定ホワイトマーク|労働者を守る取り組みをする企業を認定

安全衛生優良企業認定ホワイトマークとは、厚生労働省が認定するマークです。認定の基準は80以上あり、一部の例は以下のとおり。

認定マークがもらえれば、労働者の安全や健康に積極的に取り組み、高い水準を維持していることを厚生労働省から認められたことが証明できます。

自分の入りたい会社がホワイトマークを取得しているか調べたい場合は、こちらから確認してみてください。

くるみん|子育てサポート企業を認定するマーク

くるみんとは、子育てに関する支援に力を入れている企業を厚生労働大臣が認定するマークです。

くるみんの種類は3つ、くるみん、トライくるみん、プラチナくるみんがあります。それぞれのマークは男女の育休取得率や、在宅勤務の促進、有給休暇の取得の促進に関する取り組みの割合によって異なります。

例えば竹中工務店は2012年2015年にくるみんの認定マークを獲得しており、男性従業員の育児休業取得に対する取り組みに積極的です。

実際に会社が福利厚生にどのくらい力を入れているかが分かるため、子育てに関するサポートが気になる人はくるみんマークの有無を確認してみましょう。

えるぼし|女性活躍推進に力を入れる企業を認定

えるぼしは女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づく認定制度のひとつです。

認定基準は以下のとおり。実施項目の数によって3種類のえるぼしマークに分かれます。

  1. 男女別の採用における競争倍率が同程度であること
  2. 平均勤続年数が男女間で同程度であること、または10事業年度前およびその前後の事業年度に採用された新規学卒採用者の継続雇用割合が男女間で同程度であること
  3. 法定時間外労働および法定休日労働時間の合計時間数の平均が月ごとに全て45時間未満であること
  4. 管理職に占める女性割合が産業ごとの平均値以上であること、または直近3事業年度における課長級より一つ下位の職階の労働者に占める課長級に昇進した労働者の割合が男女間で同程度であること
  5. 女性の非正社員から正社員への転換実績があるなど多様なキャリアコースが整備されていること
    引用:[ハピリク]

施工管理は体力が必要なため女性にとって働きにくい部分があるかもしれませんが、えるぼしに認定されている企業であれば、女性の働き方を考えた職場環境が整っているかもしれません。

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ブラック企業を避けるならブラック企業リストを確認するべし

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ホワイト企業を見つける方法と同じくらい、ブラック企業を避けることも大切です。ブラック企業を把握する方法のひとつにブラック企業リストを確認する方法があります。

ブラック企業リストとは厚生労働の「労働基準関係法令違反に係る公表事案」を指します。労働基準関係法令違反に係る公表事案には過去に労働基準関係法令に違反をした企業が載っており、違反項目や詳細を確認できます。

現在は改善された企業も含まれますが、自分の入る会社の過去に労働基準関係法令に違反した経験の有無を知ることも大切です。

こちらから確認できるので、ぜひ見てみてください。
労働基準関係法令違反に係る公表事案

企業情報を集め際は多方面から探すのが大切

企業に関する情報を集める場合、求人票だけの情報に頼るのではなく、多方面からさまざまなデータを収集することが大切です。

なぜなら求人票には人を集めるために、良い情報を載せる傾向があるから。

多方面の情報を集める際におすすめのツールは下記の3点です。

  • 就職四季報
  • 口コミサイト
  • 公式サイト

就職四季報には会社に関するさまざまなデータが記載されています。3年以内の離職率や有給取得数、残業時間まで細かく知りたい人はぜひ利用してみてください。

口コミサイトでは、実際に働いていた人の意見を見れる点が魅力。退職理由や、会社の雰囲気などより詳しい情報を把握する際におすすめです。

公式サイトには、採用ページや人事データが公開されています。公式ページから細かい詳細を知ることもできるため、一度見てみると良いでしょう。

複数のデータを組み合わせた方が、情報の精度は高まります。まずは自分で情報収集してから気になる会社を見つけましょう。

自分にあった職場を探したい人は転職エージェントに相談するのがおすすめ

自己分析をしつつ自分に本当に合う会社を見つけたい人は、専門家のサポートを受けながら転職活動を進めるのもおすすめです。

転職エージェントに相談すれば、ヒアリングを通してその人に合った仕事条件や希望を把握してもらえます。転職のプロからの意見を聞きながら会社の条件を比較しながら転職活動を進められるため、転職時の不安も解消できるでしょう。

特に施工管理の転職であれば、建設業界に特化したエージェントを活用すれば、業界に詳しい担当者との相談をしながら転職活動を進められます。

自分で調べる以外に、第三者に力を借りたい人はまず転職エージェントに相談してみてください。

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まとめ

本記事では、施工管理の企業に関してあらゆるカテゴリでランキングにして紹介しました。年収別やホワイト度においては多くの大企業がランクインしており、規模が大会社の強みを知ることができました。

施工管理といってもさまざまな働き方があり、ポイントを決めて企業を探すのが大切です。

ランキング以外にも、企業を探す際の注意すべき項目も紹介しました。情報を多方面から探すことで自分の希望にあう企業と出会えるはずです。

自分に合う企業を知りたい人は、転職エージェントに相談するのも良いでしょう。施工管理として自分に合う会社を探す方法の参考になれば幸いです。