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施工管理のあらゆるランキングを ホワイト度・年収など徹底調査

施工管理のあらゆるランキングを調査|ホワイト度、年収、働き方など自分に合った会社を探す方法も紹介

建設 働き方やキャリア 転職 施工管理

施工管理とは、工事の工程を把握しながら工事日程を調整しつつ、現場監督として工事現場の安全を管理する仕事です。

施工管理と一言でまとめられますが、企業の取り扱う事業や業種によって施工管理の仕事は多様。働き方によっては年収アップやワークライフバランスの整った環境で働くことも可能です。

ただ、どうやって情報を集めたらいいか分からない、おすすめの企業を知りたいという人もいると思います。

そこで本記事では、施工管理に関するあらゆるカテゴリのランキングを紹介します。自分がどんな働き方をしたいかを考えながらランキングを比較してみてください。

この記事の監修者
agent-yamakita
山北 格也キャリアコンサルタント
大学卒業後、大手人材紹介会社へ入社。ヘッドハンティングに携わり、同期1位など顕著な営業成績を残した後に株式会社ビーバーズへ入社。これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援した実績を持つ。

カテゴリ別でみる施工管理の企業ランキング|カテゴリごとに見るべきポイントが違う

ここからは、カテゴリ別に施工管理の企業ランキングを紹介します。

施工管理として働く場合には年収が高い企業がいいのか、福利厚生の充実した企業で働きたいのか、大手がいいのかなど人によって目的がさまざまです。

今回は下記のカテゴリでランキングを紹介します。

  • 年収別
  • 業種別
  • ホワイト企業の度合い
  • ワークライフバランスの充実度

それでは見ていきましょう。

【年収別】施工管理会社の平均年収ランキング

施工管理会社は会社の規模によって請け負う工事の種類が変わるため、大手施工管理会社の平均年収が高い傾向があります。

ダイヤモンド編集部が上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを集計して出した、年収が高い建設会社ランキングは下記のとおりです。

順位 会社名 平均年収(万円) 従業員数(人) 平均年齢(歳)
1 鹿島建設 1,134.1 7,887 44.2
2 大気社 1,076.5 1,483 43.6
3 大林組 1,057.7 8,829 42.6
4 大成建設 1,010.3 8,507 43
5 清水建設 1,006.7 10,384 42.9

引用:[年収が高い建設会社ランキング2020最新版【全144社・完全版】]

表を見てわかるように、平均年収ランキング上位の企業はどれも従業員数が1,000人以上の大企業です。

会社の種類を見ると、全て大手ゼネコン会社です。ゼネコンとは総合建設業者とも呼ばれ、工事の設計から施工、研究やコンサルタントまで幅広い業務を取り扱う会社を指します。

規模が大きいため、インフラ整備やプラント建設などの大型の工事に取り組みことができます。そのため施工管理として工事をコントロールする難易度が上がり、専門性のある施工管理の年収が高くなっていると考えられます。

施工管理として年収の高い企業に入りたい人は、ゼネコンを目指すと良いでしょう。

【業種別】施工管理の業種別平均年収ランキング

次に、業種別の施工管理の平均年収をランキングにしました。

結果は下記のとおりです。

順位 業種 年収(万円)
1 プラント・エネルギー 725
2 ゼネコン 664
3 ディベロッパー 660
4 コンサル(PM・CM) 647
5 サブコン(設備・電気) 638
6 ハウスメーカー・工務店 635
7 建設コンサルタント 625
8 不動産管理会社 590
9 専門工事会社(建築・土木) 575
10 自営業 455

参考:[施工管理1435人の年収を独自調査!業態別や年代別に平均年収を紹介]

結果を見ると、規模の大きな工事に携わる業種の方が平均年収が高い傾向にあります。

例えば1位のプラント・エネルギーは製造工場を建設する工事のため、大規模になることがほとんど。また、3位のディベロッパーは不動産開発会社とも呼ばれ、土地の開発事業における調査や計画を立てる役割の仕事です。

施工管理として関わる場合は、必要な専門知識や対応する工事の規模によって難易度が変わります。

施工管理と一括りにしていますが、施工管理技士の資格は7種類あり資格内容によって担当できる工事の種類が異なります。

自分の行きたい業種を定めた後は、その業種で働くために必要な資格を調べて取得に向けて準備を進めるのが良いでしょう。

【ホワイト度】施工管理会社のホワイトランキング

施工管理は激務になることが多いため、入りたい会社が福利厚生などのホワイトな環境かどうかを調べるのも大切です。

ここでは、転職会議・キャリコネ・Openwork・en Lighthouseの4サイトから回答者合計14,302人の社員満足度(最大5点)を集計して加重平均をとったランキングを紹介します。

順位 会社名 社員満足度(最大5点)
1 竹中工務店 3.69
2 鹿島建設 3.58
3 大林組 3.52
4 桑原組(地方ゼネコン・滋賀県) 3.50
5 清水建設 3.48

引用:[【2022年8月最新】ゼネコン施工管理104社のホワイト企業ランキング]

ランキングに入る企業のほとんどは、平均年収別ランキングの上位の企業です。

規模の大きな会社は法令遵守意識が高く、残業代の全額支給や福利厚生の充実など、社員の職場環境を改善する取り組みが多くなされているため、ホワイト企業として高く評価されていると考えられます。

ホワイト企業の比較としては、後半で紹介するホワイト企業に認定された企業に贈られる認証マークを指標とするのもおすすめです。

【ワークライフバランス】施工管理のワークライフバランスの良い会社ランキング

残業時間が多いという特徴を持つ施工管理の仕事において、ワークライフバランスの整った環境で働きたいと考える人もいるかもしれません。

ここからは、OpenWorkの「建築・土木・設備(技術職)」におけるワークライフバランスの項目で評価の高い企業をランキングで紹介します。

順位 会社名 残業時間(時間) 有給消化率(%)
1 ボッシュ株式会社 20 93.7
2 NTT都市開発株式会社 21.9 94.3
3 トヨタ自動車株式会社 27.8 88.9
4 ブラザー工業株式会社 21.4 71.0
5 さくらインターネット株式会社 10.4 79.6

参考:[OpenWork]

結果を見ると、大手ゼネコン以外の企業が多くランクインしています。

一見、施工管理とは関係のない企業に見えても、会社の事業の中で都市開発や工場設備の設置などに関する取り組みをしていれば、施工管理が必要となります。

「施工管理=ゼネコン」という考え方を広げて、多様な業界における施工管理の働く場所を探せば、施工管理の仕事をしながらワークライフバランスの取れた働き方ができるかもしれません。

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施工管理の会社を比較する際のポイント5選

ここからは施工管理として会社を探す際に比較するべきポイントを5つ紹介します。

  1. 残業代の支給内容
  2. 資格手当などの手当関係
  3. 離職率
  4. 有休消化率
  5. 福利厚生

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.残業代の支給内容|全額支給される会社がおすすめ

施工管理は建築業界の中でも残業時間が長い仕事です。

実際にdodaの調査によると施工管理の残業時間は35.3時間で、全業界で見ると3番目に長い時間となっています。

つまり、平均的に残業時間の多い施工管理の仕事で残業手当を全額もらえないということは、給与を時給換算した場合に低くなってしまうということ。

求人表を見る場合は、必ず残業代の支給範囲を確認しましょう。
例えば、dodaに掲載されている鹿島建設の求人票には残業代全額支給と記載されています。

引用:[doda]

企業の中にはみなし残業代を記載して平均給与を高く設定している場合もあるため、残業代の支給については細かく確認するのがおすすめです。

2.資格手当などの手当関係|平均給与をどれくらい上げられるかが分かる

施工管理は施工管理技士という資格を取得すると仕事の範囲が広がり、より規模の大きな工事に携われるようになれます。

資格があるということはその分専門知識があることの証明になるため、基本給与に資格手当が支給されることがあります。

施工管理として年収を上げるには、資格手当のある会社を選びましょう。より好条件の会社を狙うのであれば、資格取得支援のある会社もおすすめです。

例えば、大林組の採用ページには資格手当の記載がありました。

引用:[大林組]

資格を取得するモチベーションにもなりますし、取得した資格は自分の価値を高める有効な材料となります。

3.離職率|特に3年以内の離職率をチェック

会社の働きやすさは、離職率からも確認できます。離職率とは、会社を辞めた人数の割合です。

離職率の高い会社は職場環境が悪く、社員が転職や退職を検討する人が多い会社と考えられます。特に3年以内の離職率が高い会社は要注意です。

企業の規模や採用人数によって異なりますが、一般的に離職率30%を超えている場合はブラック企業の可能性が高いと考えられます。

鹿島建設の2017〜2021年の離職率データは下記のとおりでした。

引用:[鹿島建設]

規模の大きな会社としては、離職率がかなり低い結果となっています。

ただ業種によって離職率の相場が異なるため、検討している業界の主な企業の離職率を比較しながら、自分が行きたい会社の離職率の数値に関する理由について考えるのがおすすめです。

4.有休取得率|有給休暇の日数ではなく実際の取り組み情報が大切

施工管理の仕事の中で、働きやすい職場を判断する基準には有休消化率があります。

有休取得率とは、会社から与えられた有給休暇のうち実際に利用できた日数の割合のこと。

優良企業を見つけるには有給休暇数ではなく、取得率を見るのがおすすめです。なぜなら大量の有給を与えられても忙しくて取得できない状況であれば、働きやすい職場とは考えにくいからです。

有休取得率は企業の人事データや求人サイトから確認できます。

例えば、2021年度における清水建設の有給取得率は55.2%、平均有給休暇取得日数は11日という結果が出ています。(引用:清水建設

有給を取得するための取り組みを進める企業であれば、施工管理の仕事でも休みを取りながら働けるかもしれません。

5.福利厚生|産休や育休など自分の気になるポイントを確認

福利厚生は、会社ごとに異なります。会社を選ぶ際は、その会社のもつ福利厚生の内容を確認するのも良いでしょう。

例えば住む場所に関する手当を充実させたい場合は、社宅を保有する会社を選ぶと、家賃の安い部屋に住めるかもしれません。

実際に大成建設の福利厚生には、独身寮や単身寮、住宅融資などの福利厚生がありました。

引用:[大成建設]

女性であれば、育休や産休の制度が充実している会社の方が、ライフステージの変化に対する不安が和らぎます。自分が会社で長く働くことを踏まえて、どの福利厚生が利用できるかなどを考えて会社を選ぶの方法のひとつでしょう。

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ホワイト企業を探すならこのマークをチェック|第三者からの認定マーク

ここからはホワイト企業を見つけるための認定マークについて紹介します。

  1. 安全衛生優良企業認定 ホワイトマーク
  2. くるみん
  3. えるぼし

それぞれ見ていきましょう。

1.安全衛生優良企業認定ホワイトマーク|労働者を守る取り組みをする企業を認定

安全衛生優良企業認定ホワイトマークとは、厚生労働省が認定するマークです。認定の基準は80以上あり、一部の例は以下のとおり。

認定マークがもらえれば、労働者の安全や健康に積極的に取り組み、高い水準を維持していることを厚生労働省から認められたことが証明できます。

自分の入りたい会社がホワイトマークを取得しているか調べたい場合は、こちらから確認してみてください。

くるみん|子育てサポート企業を認定するマーク

くるみんとは、子育てに関する支援に力を入れている企業を厚生労働大臣が認定するマークです。

くるみんの種類は3つ、くるみん、トライくるみん、プラチナくるみんがあります。それぞれのマークは男女の育休取得率や、在宅勤務の促進、有給休暇の取得の促進に関する取り組みの割合によって異なります。

例えば竹中工務店は2012年2015年にくるみんの認定マークを獲得しており、男性従業員の育児休業取得に対する取り組みに積極的です。

実際に会社が福利厚生にどのくらい力を入れているかが分かるため、子育てに関するサポートが気になる人はくるみんマークの有無を確認してみましょう。

えるぼし|女性活躍推進に力を入れる企業を認定

えるぼしは女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づく認定制度のひとつです。

認定基準は以下のとおり。実施項目の数によって3種類のえるぼしマークに分かれます。

  1. 男女別の採用における競争倍率が同程度であること
  2. 平均勤続年数が男女間で同程度であること、または10事業年度前およびその前後の事業年度に採用された新規学卒採用者の継続雇用割合が男女間で同程度であること
  3. 法定時間外労働および法定休日労働時間の合計時間数の平均が月ごとに全て45時間未満であること
  4. 管理職に占める女性割合が産業ごとの平均値以上であること、または直近3事業年度における課長級より一つ下位の職階の労働者に占める課長級に昇進した労働者の割合が男女間で同程度であること
  5. 女性の非正社員から正社員への転換実績があるなど多様なキャリアコースが整備されていること
    引用:[ハピリク]

施工管理は体力が必要なため女性にとって働きにくい部分があるかもしれませんが、えるぼしに認定されている企業であれば、女性の働き方を考えた職場環境が整っているかもしれません。

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ブラック企業を避けるならブラック企業リストを確認するべし

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ホワイト企業を見つける方法と同じくらい、ブラック企業を避けることも大切です。ブラック企業を把握する方法のひとつにブラック企業リストを確認する方法があります。

ブラック企業リストとは厚生労働の「労働基準関係法令違反に係る公表事案」を指します。労働基準関係法令違反に係る公表事案には過去に労働基準関係法令に違反をした企業が載っており、違反項目や詳細を確認できます。

現在は改善された企業も含まれますが、自分の入る会社の過去に労働基準関係法令に違反した経験の有無を知ることも大切です。

こちらから確認できるので、ぜひ見てみてください。
労働基準関係法令違反に係る公表事案

企業情報を集め際は多方面から探すのが大切

企業に関する情報を集める場合、求人票だけの情報に頼るのではなく、多方面からさまざまなデータを収集することが大切です。

なぜなら求人票には人を集めるために、良い情報を載せる傾向があるから。

多方面の情報を集める際におすすめのツールは下記の3点です。

  • 就職四季報
  • 口コミサイト
  • 公式サイト

就職四季報には会社に関するさまざまなデータが記載されています。3年以内の離職率や有給取得数、残業時間まで細かく知りたい人はぜひ利用してみてください。

口コミサイトでは、実際に働いていた人の意見を見れる点が魅力。退職理由や、会社の雰囲気などより詳しい情報を把握する際におすすめです。

公式サイトには、採用ページや人事データが公開されています。公式ページから細かい詳細を知ることもできるため、一度見てみると良いでしょう。

複数のデータを組み合わせた方が、情報の精度は高まります。まずは自分で情報収集してから気になる会社を見つけましょう。

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特に施工管理の転職であれば、建設業界に特化したエージェントを活用すれば、業界に詳しい担当者との相談をしながら転職活動を進められます。

自分で調べる以外に、第三者に力を借りたい人はまず転職エージェントに相談してみてください。

まとめ

本記事では、施工管理の企業に関してあらゆるカテゴリでランキングにして紹介しました。年収別やホワイト度においては多くの大企業がランクインしており、規模が大会社の強みを知ることができました。

施工管理といってもさまざまな働き方があり、ポイントを決めて企業を探すのが大切です。

ランキング以外にも、企業を探す際の注意すべき項目も紹介しました。情報を多方面から探すことで自分の希望にあう企業と出会えるはずです。

自分に合う企業を知りたい人は、転職エージェントに相談するのも良いでしょう。

転職エージェントのキャリアコンサルタントのサポートを受けながら就職や転職活動を進められれば、転職に関する悩みを解消できるだけでなく、自己分析やヒアリングを通して自分の向いている仕事に気付けるかもしれません。

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この記事の監修者
agent-yamakita
山北 格也キャリアコンサルタント
大学卒業後、大手人材紹介会社へ入社。ヘッドハンティングに携わり、同期1位など顕著な営業成績を残した後に株式会社ビーバーズへ入社。これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援した実績を持つ。

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