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左官工は独立できる? 必要資格や独立後の年収を徹底解説

左官工は独立できる?必要な資格や独立後の年収を解説

左官工 独立・フリーランス 働き方やキャリア

左官工として働く方の中には、独立を視野に働く方も多いでしょう。なぜなら、左官工は専門技術が必要な仕事のため、必要な資格や実力を備えていれば独立しても活躍することが可能だからです。

そして、独立を機に仕事を請け負えるようになり、ご自分の実力に見合った収入を得ることができるでしょう。

しかし、左官工として独立を考える際、以下のような疑問を抱える人も多いのではないでしょうか。

  • 左官工として独立するには何をすればいいのだろう
  • 左官工として独立した時のメリットやデメリットは何だろう
  • 左官工として独立するといくらくらい稼げるのか

本記事では、左官工の仕事内容や年収、左官工が独立した場合のメリットとデメリット、左官工として独立するために必要な資格などを解説します。

独立後に効率的に仕事を獲得する方法も紹介しているため、左官工として独立を検討している方や、これから左官工として働く予定のある方はぜひ本記事を参考にしてください。

目次

左官工は独立に向いているのか?|正社員と独立の年収を比較する

結論から言うと、左官工は独立に向いています。

左官工は、いわゆる「一人親方」という職人が多い仕事です。

「一人親方」とは、建築業界のなかで、自分ひとりもしくは家族のみで仕事を請け負う人のことを指します。工事現場ごとに契約を結び、フリーランスという形で仕事をします。

自由に仕事がしたい、収入を増やしたいといった理由から一人親方になる左官工は多いです。

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左官工の年収は?|正社員と独立後で年収は異なる

左官工の年収は正社員と独立した場合でどの程度変わるのでしょうか。ここからは左官工の正社員の年収と独立した時の年収を比較していきます。

  • 正社員の左官工の年収
  • 左官工として独立した場合の年収

それぞれ詳しく見ていきましょう。

正社員の左官工の年収|国平均よりも低い

左官高の平均年収と国全体の平均年収を比較してみましょう。

結果は下記のようになりました。

左官工 国全体
平均年収 432万円 443万円

参考:[令和3年分 民間給与実態統計調査],[令和3年 賃金構造基本統計調査]

結果を見ると、左官工の平均年収は国全体の平均年収よりもやや低いことがわかりました。

これは、左官工が経験年数によって給与が上がる仕組みや、現場で活躍する年数が原因として考えられます。

資格や経験値によってはさらに高い年収を獲得することも可能です。

左官工として独立した場合の年収|正社員よりも高いが安定までに時間がかかる

左官工として独立した際の年収は約450〜650万円ほどと言われています。

一人親方の場合では上記の金額になりますが、職人を増やし事業の拡大が行えるようになると年収1000万円を超えることも十分に可能です。

しかし独立するまでは最低でも5年以上の期間が必要と言われる上に、「塗り」だけの技術で独立をしてしまうと競合他社との価格勝負になってしまい、売上が見込めないという危険性があります。

独立をして年収を上げていくためには、コテを使い壁に模様を施すなどの付加価値の付与や、建設業の別のスキルと組み合わせて、自分の価値を高める必要があるでしょう。

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左官工として独立する際のメリット・デメリット

ここからは、左官工として独立する際のメリット、デメリットについて紹介します。

メリット デメリット
  • 自分で請け負う仕事を選べる
  • 実力次第で収入を上げられる
  • 需要が高い
  • 自分で営業を行わないといけない
  • 月によって収入にバラつきがある
  • 独立の際の手続きが面倒

それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット1:自分で請け負う仕事を選べる

左官工として独立すれば、自分で請け負う仕事を選べます。

会社に雇われている場合、自分で仕事は選べません。会社から与えられた仕事をこなす必要があるため、自由度が低い傾向にあります。

左官工として独立が出来れば、自分のやりたい仕事に絞って案件を請け負うことも可能です。自分の強みや技術を活かした案件のみを請け負うようになれば、クライアントからの評価も上がるでしょう。

また、出産や育休のタイミングに仕事を減らすなど、プライベートに合わせた仕事量の調節も可能です。

メリット2:実力次第で収入を上げられる

左官工として独立することで、基本的には収入は上がる傾向にあります。

先ほど説明したとおり、企業に雇われている場合の左官工の年収は300万円後半から400万円弱です。

一方、左官工として独立した際の年収は450〜650万円になることが多いです。

企業に属して働く場合の収入には限界がありますが、独立して職人を多く抱えられるようになれば、年収が1,000万円を超える可能性もあります。

メリット3:需要が高い|自然素材の価値が高まっている

左官工の仕事は建築において需要が高いです。

なぜなら近年、自然素材の価値が高まっているからです。左官工の実施する塗り壁には、以下のメリットがあります。

  • 調湿性・調温性・防カビ・防臭性に優れている
  • 細菌やウイルスの増殖を防ぐ効果
  • 防火性・耐久性が高い

近年は、室内空気汚染が原因で起こるシックハウス症候群などの健康被害を防ぐために、壁紙にクロスなどを使用せず、漆喰などの自然素材を使用した壁の施工を依頼する事例も増えています。

アレルゲンを含まない住宅への需要や自然素材を使用した住宅ならではの温かみは今後もますます増加するでしょう。

「世界に一つだけの壁を作れる」という左官工の強みを押し出せると、独立後も自分の価値を見出せるはずです。

また、建設工事においても左官工が手作業で行う滑らかな仕上がりは機械では再現できないため「費用をかけても手作業を活かしたデザインにしたい」などの需要にも応えられます。

デメリット1:自分で営業を行わないといけない

左官工として独立した後は自分で営業を行う必要があります。

会社員として働く場合は会社から安定的に仕事をもらえますが、独立した後は自分で仕事を見つけなければいけません。

単に左官工としての作業をするだけでなく、仕事の営業も並行して行う必要が出てきます。技術力以外に人脈や営業力を身につけることが求められます。

デメリット2:月によって収入にバラつきがある

左官工として独立した際のデメリットは、自分の営業次第で月によって収入にバラつきある点です。

なぜなら左官工の仕事柄、繁忙期と閑散期が営業先によって大きく分かれるため。

左官工が対応する現場は飲食店や企業のオフィス、住宅などです。

現場によって繁忙期と閑散期が異なるため、取引先を調整しながら一定の仕事量を確保できるように対応しましょう。

例として、取引先別の左官工の繁忙期は下記のとおりです。

取引先 左官工の繁忙期
飲食店 2〜3月
企業オフィス 9月末・3月末
住宅・賃貸 1月~4月、2~3月、9~10月

どの業界も年度末の3月あたりに依頼が殺到することが多いようです。

新年度に向けて新しい店舗を出したり、決算前に予算を使う状況が要因と言われています。

住宅に関しては、新築の繁忙期は3月末と言われていますが、賃貸であれば引越しの多い季節の前に繁忙期が来るため、1〜4月や9〜10月と他の取引先と比べて繁忙期がズレています。

仕事を絶えず受注させるためにも、業界ごとの繁忙期を把握して適切な仕事量を確保することが大切です。

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デメリット3:独立の際の手続きが面倒

左官工として独立するデメリットは、手続きが面倒という点です。

この後紹介しますが、法人化と個人事業主としての独立では、手続き内容が異なります。

個人事業主として独立する際も、開業届やその他の申請書類の提出が必要になり、法人化では、資本金の準備や会社設立登記の申請などさらに面倒な手続きも必要です。

経理や事務処理が苦手な人にとっては、左官工として独立する際のデメリットになるでしょう。

独立を検討する場合は、会社で働いている間に経理や事務処理についての知識をつけておくのがおすすめです。

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そもそも左官工の仕事って何するの?|左官工の仕事概要と他業種との違いについて

左官工の独立について紹介する前に、左官工の仕事について改めて確認しましょう。

ここでは下記の3つについて紹介します。

  • 左官工の仕事
  • 左官工の働く場所
  • 左官工と塗装業の違い

それぞれ詳しくみていきましょう。

左官工の仕事とは|日本の伝統的な家造りに必要不可欠な職人

左官工は鏝(こて)という道具を使い、土壁や漆喰などを壁や床に塗る職人です。

現代における左官の仕事ではコンクリートの壁を平らにする作業やタイル貼り、水回りの床に傾斜をつける作業も対応します。

コンクリートの現場の床などを塗りの技術で平らに仕上げ、構造物の仕上げを行う点では緻密な作業を求められる仕事が多いのが特徴です。

建築現場において建物の壁や床を整える作業は必ず必要なため、さまざまな建築現場で左官工が活躍しています。

左官工の働く場所とは|野丁場と住宅左官について

左官工は建築現場で活躍すると説明しましたが、左官工の働く場所は大きく分けて2つに分かれます。

  1. 野丁場
  2. 住宅左官

それぞれの特徴を下記にまとめました。

野丁場 住宅左官
現場概要 マンションやビルなど大型施設の建築を行う現場 木造住宅など市街地での工事現場
工程 下地作り 壁の仕上げ
特徴 誤差5ミリ以内に収めるなどの高度な技術が必要 総合的な左官技術が必要
熟練した職人技が求められる
仕事内容 柱などのコンクリートの表面塗装
床や階段などの下地造り
民間住宅等の壁塗りの仕上げ

野丁場と住宅左官で仕事内容や必要な技術が異なることが分かります。

独立を検討する場合は、将来どのような職場で働きたいかを考えておき、野丁場と住宅左官それぞれの技術を磨いておくことが重要です。

左官工と塗装業の違いとは|使う材料や目的が違う

左官工と似たような業種に、塗装業があります。

塗装業と左官工は業務内容は似ていますが、使う材料や必要な技術が異なります。

ここでは左官工と塗装業の概要や業務の違いについてまとめました。

左官工 塗装業
仕事内容 壁や床を塗る作業
使用する材料 モルタル、セメント、漆喰、プラスタなど スプレー
塗る方法 鏝(こて)を使い材料の配合を整えて塗る+乾かすの作業を繰り返す ローラーやスプレーガン(吹き付け)、刷毛を使って塗装する
特徴 作業が終わるまでに時間がかかる すぐに乾くため、作業時間が短い
仕事の難易度 長年の修行が必要 必要な機械さえあれば誰でもできる
効果
  • 調湿効果
  • 脱臭効果
  • 断熱効果
  • 保温効果
  • 紫外線の遮断効果
  • 温度調整効果
  • サビ防止効果
  • 劣化防止効果

「壁を塗る」という仕事内容は同じですが、左官工の取り扱う漆喰などの素材は自然由来のものが多く、環境や家に優しく調湿や断熱効果を発揮できるということが分かります。

塗装業は機械さえ準備できればすぐに仕事に取り組めるため、左官工として独立した後は塗装業も対応できるように道具を揃えておけば仕事の幅を広げられるかもしれません。

左官工は昔ながらの技術を継承する職人として認められているため、左官工としての技術を磨いていきましょう。

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左官工が独立するための2つの方法とは|独立方法によって必要な準備が異なる

ここからは、左官工が独立するための方法について見ていきましょう。左官工が独立する場合、下記の2つの方法があります。

  • 一人親方として独立する|個人事業主としての独立
  • 会社を立ち上げる|法人としての独立

独立方法によって必要な手続きや準備が異なります。

まず自分が独立する場合に必要な立ち位置について知ることが大切です。

一人親方として独立する|個人事業主としての独立

一人親方とは、建設業において自分自身のみ、もしくは自分を含めた家族とだけで業務を行う人を指します。

大工やとび職などでも一人親方は存在していて、一人親方は建設会社と契約をして現場作業の職人として作業を行います。

求人票にも工事や作業ごとに人材を募集しているため、一人親方として独立する場合は個人として働くことが基本です。

会社を立ち上げる|法人としての独立

個人として独立するのではなく、従業員を雇って自分の会社を立ち上げたいと思う人は、法人としての独立がおすすめです。

法人として独立すれば、会社として従業員を雇い、工事案件を受注しながら事業を広げていくことが可能。

一人親方として独立する場合とは異なり、法人登記などの手続きが必要になります。

経営力があれば、事業を拡大し年収を大きく伸ばすことも可能。準備をしっかりと行い、左官工以外の経営知識や経理知識をつけておけば、独立後も事業を促進できるはずです。

左官工が独立するまでの流れ|独立には準備が大切

一人親方と法人化には独立までの流れに違いがあります。

ここからは以下の2つの事務作業、資金に関して、一人親方と法人化それぞれに必要な項目を紹介していきます。

  1. 左官工の独立に必要な手続き|独立準備〜開業まで
  2. 独立までに資金を貯めておくことが重要|必要資金の内訳について

それぞれ見ていきましょう。

左官工の独立に必要な手続き|独立準備〜開業まで

一人親方も法人化も、独立する場合は必要な手続きがあります。

ここでは、独立準備から開業までに必要な項目について表にまとめました。

段階 一人親方 法人化
独立前
  • 左官技能士の資格を取得する(最低2級まで)
  • 左官工として経験を積む
  • 経営、経理の勉強を進める
独立時
  • 開業届の提出(税務署)
  • 商号(社名)の決定
  • 事業目的、役員等を決める
  • 定款の作成
  • 定款認証(合同会社は不要)
  • 社印の作成
  • 資本金の準備
  • 会社設立登記申請(法務局)
  • 設立登記後社会保険手続き
  • 年金の手続き
資本金 不要 法定設立費用6万円~20万円+資本金

参考:[会社設立バイブル]

法人化する場合は、資本金の準備以外に会社設立に関する事務作業が複数あります。書類の提出も多数あるため、事前に準備を進めておくことが大切です。

一人親方の場合は、開業届の提出のみで完了です。

独立する場合のハードルは一人親方の方が低いと考えられます。

独立までに資金を貯めておくことが重要|必要資金の内訳について

左官工が独立する場合は一人親方であれば少なくとも100万円、法人化する場合は300万円程度の資金が必要です。

なぜなら独立する場合は道具や事務所の準備、営業する場合のツールなどを全て自分で用意しなければならないから。

独立に必要な資金の内訳は以下のとおりです。

必要なもの 資金の概算
左官工として必要な道具 30万円~50万円
原材料(土、漆喰等) 10万円
車両(移動、工具運搬) 100万円~150万円
事務所のレンタル料(3ヶ月分) 30〜50万円
(法人化の場合)法定設立費用 6万円~20万円+資本金

参考:[会社設立バイブル]

ここで紹介した内容以外にも、従業員を雇う場合の給与や雇用保険など、必要な物が増えるでしょう。

会社で働いている間に、できるだけ貯金をして必要な資金を集めておくのがおすすめです。

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左官工として独立するために必要な資格とは?

左官工として独立する際に必要な資格はありません。ただ、行う業務によっては資格が必要になる場合もあります。

特に以下の3つの資格は必要になる場合も多くなるため、しっかりと抑えておきましょう。

  1. 左官技能士
  2. 建設施工管理技士
  3. 建設業許可

それでは詳しくみていきましょう。

1.左官技能士|左官工としての実力を示す

左官技能士とは、国が定めた実施計画に基づき左官の技能を客観的に証明するための資格です。

資格を取得すれば独立の際に実力の証明となり、営業する中で役立つ資格になります。

実務経験が受験条件に含まれるため、独立を検討する場合は最低ラインとして左官技能士2級には合格しておいた方が良いでしょう。

2級や1級は受験資格を得るまでに一定年数の実務経験が必要なため、会社で左官工として実務経験を積みながら、独立前に資格を取得しておくことをおすすめします。

1級を取得すれば独立した際に左官工としての十分な技術力をアピールできるため、会社で働く間も、独立に向けて必要な準備を整えておくことが大切です。

3級 2級 1級
受験条件 誰でも受験可能 2年以上の実務経験 7年以上の実務経験
2級合格後2年以上の実務経験
3級合格後4年以上の実務経験
試験内容(学科試験) 施行法
材料
意匠図案
施行法
材料
意匠図案
建築構造
製図
関係法規
安全衛生
建築構造
製図
関係法規
安全衛生
試験内容(実技試験) 左官作業 壁の下地の塗りあげと、吹き付け下地の仕上げ 壁・天井・そで壁の下地の塗り上げと、吹き付け下地の仕上げ
合格率 90%前後 30%前後 30%前後
受験費用 実技試験:18,200円
学科試験:3,100円

参考:[日本工科大学校]

表から分かるように、3級・2級の難易度は低く合格率も高いです。

学科試験の対策として、書店で販売されているテキストを購入して勉強を行う形でも十分合格は望めます。

実技試験に不安な方は、試験対策の講習会への参加するのがおすすめです。講習会は定員や開催場所が各都道府県によって異なるため、興味のある方は一度調べてみましょう。

2.建築施工管理技士|施工管理としての仕事の幅が広がる

左官工としての仕事を行うだけであれば、建築施工管理技士の資格は必要ありません。

しかし、事業の幅を広げたい人や法人化を目指すひとにとって、施工管理技士の資格は将来的な事業拡大に役立つでしょう。

なぜなら施工管理技士の資格があれば、工事現場の現場監督としても活躍できるようになりるからです。

特に一人親方の場合は、施工管理技士の資格があることで大規模工事のような案件にも関われるようになります。

大規模工事は他の案件と比べ報酬が高い傾向にあるため、年収を上げたい人にはおすすめです。

施工管理技士は7つの種類に分かれています。

  1. 建築施工管理技士
  2. 土木施工管理技士
  3. 電気施工管理技士
  4. 電気通信施工管理技士
  5. 造園施工管理技士
  6. 管工事施工管理技士
  7. 建設機械施工管理技士

この中で左官工が取得するのにおすすめな施工管理試験は、建築施工管理技士です。

ここでは建築施工管理技士の試験概要についてまとめました。

2級 1級
受験条件(一次検定) 17歳以上の人 2級合格者
実務経験3〜15年以上(学歴によって異なる)
受験条件(二次検定) 2級合格しており、実務経験が1〜8年以上(学歴によって異なる) 2級合格後、実務経5年以上
試験内容(一次検定)
  • 建築学等
  • (環境工学、一般構造、構造力学、建築材料)
  • 法規
  • 施工管理法
  • 施工全般
  • 建築学
  • 共通
  • 躯体施工
  • 仕上げ施工
  • 施工管理法
  • 法規
試験内容(二次検定)
  • 施工経験記述
  • 実務経験に応じて、施工用語や法規に関する問題
  • 施工経験記述
  • 安全管理
  • 躯体施工
  • 仕上げ施工
  • 施工管理
  • 法規
合格率(2022年) 45.2% 46.8%
受験費用 同日受験の場合:10,800円
片方受験の場合:5,400円
一次検定、二次検定ともに10,800円

参考:[総合資格院],[施工管理技術検定]

試験に合格すれば、建築現場で施工管理として働くことができるようになります。

工事の規模によっては試験に合格した施工管理を必ず付けなければならない場合もあるため、施工管理の需要は高いです。左官工としても施工管理としても仕事ができるようになれば、仕事を失う可能性もなくなるでしょう。

さらに将来法人を立ち上げた場合、施工管理の資格を取得していれば大型の工事も受注できるようになります。

仕事の選択肢を広げ、法人化した後の仕事の取りやすさを考えると、取得して損のない資格といえるでしょう。

3.建設業許可|大型の案件を担当する場合に必要

建設業許可は、一人親方または会社として独立するかに関係なく請け負う案件の報酬が500万円以上の場合、必要になる許可です。

将来大きな案件に取り組みたい場合は取得しておいて損はない許可です。

具体的な詳細は以下とおり。

【許可が必要な基準】

  • 建築一式工事:1件の請負代金額:1500万円以上
  • その他の工事:1件の請負代金額:500万円以上

※一式工事とは、建築確認を必要とする新築工事や増改築、大規模改修工事のこと

【取得要件】
許可を受けようとする者が法人である場合には常勤の役員のうちの1人が、個人である場合には本人または支配人のうちの1人が次のいずれかに該当する必要がある。

  • 建設業に関して5年以上の実務経験がある者
  • 経営業務における最高責任者がいること
  • 専任の技術者がいること
  • 請負契約に関して誠実性があること
  • 財産的基礎、金銭的信用があること
  • 欠員要件に該当していないこと
    (禁固刑の経験者や暴力団などに所属していないか)

参考:[国土交通省]

一人親方として建設業許可を取得するには5年以上の実務経験が必要になるため、5年目までは一案件の金額が500万円以下のものを中心に請け負い、5年目以降で大規模工事が必要な案件に関わるのも一つです。

左官工の成功事例から独立で求められるスキルを学ぶ

ここからは左官工としての成功事例をみて、独立する場合に必要な他社との差別化についてみていきましょう。

今回紹介するのは以下の2社です。

  • 原田左官工業所
  • 阿久津左官店

それぞれの会社の強みや新しい取り組みから、他社との差別化の重要性について見ていきましょう。

女性左官工ならではの目線で「塗り」にデザインを加える|原田左官工業所

原田左官工業所の強みは、女性ならではの目線で左官のデザインに独自性を持たせた点です。

原田左官工業所は、30年前から女性の左官工の育成に力を入れ始め、2021年時点で左官工40名のうち14名が女性の左官工が活躍しています。

1990年4月には「ハラダサカンレディース」という女性の左官チームを立ち上げ、女性ならではのデザイン性のある材料配合や装飾壁床のアイデアの知名度が高いです。

日経新聞、NHK、TBS、文春などマスコミに取り上げられ、女性目線の新しい塗りのデザインが差別化として活躍している一例です。

昔の技術と現代の技術を組み合わせる|阿久津左官店

阿久津左官店は現場で余った資材を付加価値として提供することで、差別化を強める会社です。
昔から続く左官工の技術と3Dプリンタなどの最新技術を組み合わせて顧客に喜んでもらえる取り組みをおこなっています。

左官工として現場で利用するタイルや石材は、余ることが多いという現状を見て、余ったタイルにレーザー加工機を使って名前を入れて表札として販売することにしました。

他にも空き家を左官技術で修繕し、モデルルームとして活用するなど、地域との関わりを大切にしている会社です。

地域に根ざして顧客との繋がりを大切にするのも、独立を成功させる大切な考え方のひとつといえるでしょう。

独立後に左官工として効率よく仕事をとる方法3選

独立した後も仕事を継続的にとるためにはいくつかの対策を立てる必要があります。

ここでは独立後に左官工として効率よく仕事を獲得するための3つの方法を紹介します。

  1. 独立前の人脈を活用する
  2. ホームページやSNSを活用する
  3. エージェントを活用する

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.独立前の人脈を活用する|事前に自分を宣伝しておく

左官工として独立を考えている段階で、各方面に独立の可能性があることを周知しておきましょう。

独立前の仕事で信頼を獲得できていれば、独立後も積極的に仕事をもらえる可能性が高まります。

名刺を作っておき、退職の挨拶をする際に渡しておくのも営業手法のひとつです。

知り合いからの仕事で繋がった後は自力で仕事を獲得できるはずなので、仕事獲得のきっかけとして活用すると良いでしょう。

できるだけ多くの人に周知しておくことがおすすめです。建築業界に関係ない人にも伝えておけば、思わぬ場所から仕事の依頼がくるはずです。

独立前に信頼を獲得できるような仕事をしておけば、効果的に活用できるでしょう。

2.ホームページやSNSを活用する|自分以外の営業ツールを活用する

独立して最初にすべき項目は、ホームページやSNSを使った集客です。

なぜなら、独立してすぐには仕事を獲得できないため、できるだけ営業の幅を広げることが重要だからです。

ホームページを開設しWeb集客の体制を整えれば、Web上から顧客を獲得できます。問い合わせだけでも対応するようにすれば、見込み顧客として育てることが可能です。

見込み顧客の獲得にはSNSを活用した集客もおすすめ。Instagramなどに施工時の写真や動画を乗せれば、実力を証明するためのツールとして活用できます。

自力で営業をしていくには限度があるため、ホームページやSNSを活用して営業の幅を広げましょう。

3.エージェントを活用する|企業とマッチングができる

独立後に仕事を探す手段として、エージェントを活用するのもおすすめです。

エージェントによっては一人親方などのフリーランスが取り組める案件の紹介をしてもらえたり、仕事の取り方の相談に乗ってもらえます。

エージェントは幅広い企業の情報を把握しているため、自力で仕事を見つけるよりも効率的かつ自分に合ったクライアントを見つけることが可能です。

エージェント経由で仕事を獲得した後は、その仕事をきっかけに営業を進めれば、自分だけでは繋がれなかった仕事に携われるようになるかもしれません。

建設業界に特化したエージェントであれば、業界の知識が深く、自分に合った仕事を紹介してもらえるでしょう。

まずは相談だけでもいいので、エージェントに問い合わせをしてみるのがおすすめです。

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まとめ

本記事では、左官工の仕事内容や年収、左官工が独立した場合のメリットとデメリット、左官工として独立するために必要な資格を解説しました。

左官工は需要も右肩上がりで、企業に属していなくても仕事を得られるといった特徴があり、独立に向いている仕事といえます。

左官工として独立すれば、自分で仕事量を調節できて自由になり、収入も上がる可能性が高い一方で、営業活動を自分で行う必要がある、収入に波があるなどのデメリットもあります。

左官工として独立後に活躍するためには、他社との差別化や経営力をつけることが大切です。

左官工として独立を検討する場合は、会社員時代に資格取得や経験を身につけながら、仕事をもらえる人脈づくりを行うと良いでしょう。

この記事の監修者
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山北 格也キャリアコンサルタント
大学卒業後、大手人材紹介会社へ入社。ヘッドハンティングに携わり、同期1位など顕著な営業成績を残した後に株式会社ビーバーズへ入社。これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援した実績を持つ。

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