一人親方の仕事探しに使えるマッチングサイトおすすめ5選を徹底比較

「一人親方として働いているが、元請から急に契約を打ち切られてしまった。」「一人親方になりたいが、安定して働けるかわからない」など、不安や不満を抱えている方も多いのではないでしょうか。事実、一人親方（フリーランス）のという働き方においては、仕事を受注できるか？は、安定した収入を得るために最も重要な要素です。

そこで今回は一人親方として働いている方に向けて、仕事の探し方や案件獲得におすすめのマッチングサイトを厳選して紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

山北 格也キャリアコンサルタント

大学卒業後、大手人材紹介会社へ入社。ヘッドハンティングに携わり、同期1位など顕著な営業成績を残した後に株式会社ビーバーズへ入社。これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援した実績を持つ。

一人親方ができる仕事の探し方は？

一人親方の仕事探しでは、自分から積極的に仕事を獲得しにいくことが重要です。待ちの姿勢では、安定した仕事にも収入にもつながりません。まずは、多くの一人親方が実践している仕事の探し方を4つ紹介していきます。

直接営業する

建設の元請業者に対して、電話営業や訪問営業を行って案件を受注します。現在ではメールやSNSを活用して比較的簡単にできますが、そもそも人手を必要としてるかもわからないため、とにかく数をこなすことが重要になってきます。またその労働内容や条件も都度確認する必要があるので、かなり効率が悪いです。時間と労力に余裕のある方以外には、あまりオススメしません。

知人から紹介してもらう

知人の紹介とは、いわゆるコネクションを活用する方法です。知人であれば元請のことを事前に確認できますし、相手方としても安心して契約を結ぶことができます。つまり信頼度や継続率、必要経費を考えて最も安定した方法と言えます。日頃からどんな仕事も真摯に取り組み、人付き合いを大切にしながらコネクションを築いておきましょう。

ハローワークを活用する

求人している元請を見つけるために、ハローワークを活用する方法もあります。ハローワーク（公共職業安定所）は就業を支援する国営機関ですが、そこでも一人親方の求人募集が行われています。

しかしこの方法はあまりオススメはできません。というのもハローワークが生活困窮者を対象としていることもありますし、企業側としては無料求人媒体として活用している節もあるので条件がよくないことが多いです。利用する場合は慎重に判断しましょう。

マッチングサイトを活用する

営業をかけ続けることは肉体的にタフですし、知人の紹介だけで日々の案件を獲得し続けることも困難です。そこで積極的にインターネットを活用することをオススメします。中でも有効に活用すべきは、マッチングサイトです。

ここでいうマッチングサイトとは、「 依頼主 （元請側親方） 」と「 受注先 （一人親方） 」を仲介し、双方の条件にあったマッチングを行うためのものです。つまりサイトに登録すると、一人親方を探していて、かつ自分に適した条件の依頼主を探すことができます。

システムとしては、サイトに依頼主の労働内容や労働条件がまとめられており、これに対して一人親方側が応募することでマッチングが完了します。もちろん依頼主側に決定権があるので、応募すれば必ず契約を結べるわけではありませんが、手軽に好条件の仕事を見つけられるのは魅力的ですよね。

登録も、個人情報や有資格といった基本情報だけでできるので、まずは見てみるのがいいと思います。

最大規模の職人マッチングサイトでは、約10万人のユーザーが日々利用し、仕事を獲得しています。一人親方の総数が約50万人のため、利用者数の多さが理解できますね。また登録事業者数（依頼主）も約15万社と豊富なラインナップのため、一人親方になりたての際には必需品と言えるでしょう。

一人親方の仕事探しにおすすめのマッチングサイト5選

ここまで元請と一人親方を仲介するマッチングサイトを解説してきましたが、サイトによって仲介手数料やサービスが異なっています。そこでここでは、特におすすめサイト5５選の特徴を解説していきます。具体的には、次の5つです。

それでは一つずつ丁寧に解説していきます。

1.ビーバーズフリーランス

「ビーバーズフリーランス」は、株式会社ビーバーズが運営するマッチングサービスです。フリーランス案件を主に扱っており、一人親方だけでなく元正社員や派遣社員でもマッチング実績があるのが特徴です。

またマッチングの際にエージェントが仲介するので、職人の技能や労働条件など、双方に品質が保証されます。スピーディかつ安心して働けるのがビーバーズフリーランスの魅力と言えるでしょう。

詳しくはこちらをご覧ください。

2. 助太刀

「助太刀」は、株式会社助太刀によって運営されるマッチングサイトです。
現在では約16万人の職人が登録しており、81の職種から仕事を選ぶことができます。
助太刀アプリがあり、情報も一括して見れますし、アプリ内でメッセージのやりとりであったり給料受け取りができるので、ユーザビリティが特に優れています。

またプロプランに加入することで、月額1980円から案件募集機能などさまざまな特典を受けることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

3.クラフトバンク

「クラフトバンク」は、クラフトバンク株式会社が運営するマッチングサイトです。
現在約2万5000の登録事業者がおり、紹介のマッチング率も88%となっています。中でも工事会社情報に強みを持っていて、要件に適切な工事会社とのマッチングを行えます。

また成果報酬型なので、紹介や面談の費用が発生しないことが魅力的です。詳しくはこちらをご覧ください。

4.ツクリンク

「ツクリンク」は、ツクリンク株式会社が運営するマッチングサイトです。現在約6万社が登録しており、合計約8万件の事業者募集が行われています。

また自社ページのカスタマイズを行うこともできますし、気になる企業に直接メッセージを送ることもできます。協力事業者の募集だけでなく、元請業者の募集もできるので、双方向のコミュニケーションがとても取りやすくなっています。詳しくはこちらをご覧ください。

5.請負市場

「請負市場」は、株式会社コントラフトが運営するマッチングサイトです。現在約2万8000社が登録しており、取扱い案件数は約1万となっています。

応募の段階から見積もりや評価が記載されているので、安心して受発注できることが特徴です。メッセージ機能での応募や質問もできます。
詳しくはこちらをご覧ください。

一人親方がマッチングサイトを利用するメリット・デメリット

ここまでマッチングサイトの解説を行ってきましたが、マッチングサイトの利用は一人親方にとって具体的にどのようなメリット・/デメリットがあるのでしょうか。それぞれ詳しく解説していきます。

マッチングサイトを利用するメリット

優良案件が多い

現状、建設業界において一人親方の方々や工事専門業者の方々が仕事を探すにはアナログで知り合いからの情報をもとに案件を探す方法が主流になっています。

一方でマッチングサイトには、全国あらゆる工種の工事案件情報が集約されています。求人数も多くあるが故に、その中でも優良案件が多くあります。ただ、全てが優良案件とは限らないので上手く見極める力が求められます。

利益につながる安定した仕事獲得ができる

マッチングサイトでは全国の求人情報を一括で検索でき、安定した仕事の獲得につながります。つまり従来の直接営業では時間も労力もかかりましたが、その分を労働に充てたり、休息を取ったりできるわけです。仲介手数料はかかりますが、全体としてみると、マッチングサイトを利用した方が利益が大きくなりますし、現場の仕事に集中することができます。

スマホで簡単かつ効率的に探せる

直接営業には時間と手間がかかることを説明しましたが、マッチングサイトはスマホで簡単に仕事探しができます。現場で働いている際には、朝早くから晩まで複数の仕事をこなして、さらに次の日の準備の必要もあったりと、とにかく時間がないかと思います。そんな時、もしなければならない。とにかく時間がない中で、手軽にマッチングできるというのは最大のメリットと言えるでしょう。

マッチングサイトを利用するデメリット

競合が多くいので、人気求人は受注しにくい

マッチングサイトに登録さえしていれば誰でも応募できるので、応募倍率が高くなってしまうことがあります。いわゆる人気求人ですが、やはり依頼主としても能力が高い親方と契約したいので、資格や実績から評価されてしまいます。一人親方になりたての頃には案件の獲得に苦戦するかもしれません。

評価制度による評価ががあるので、低いと受注しにくい

マッチングサイトごとに、独自の評価制度が設けられています。そして依頼主はこの評価を基準として、契約するか否かを決定します。

つまり、評価が全くない状態では仕事の依頼を受けにくいです。
「マッチングサイトに登録するのは暇な時期(閑散期)に働くためだ！」と思う方もいるかもしれませんが、比較的に依頼を受けやすい繁忙期に依頼をこなしておきましょう。そうして高評価を獲得しておくことで、次の受注につながりやすくなります。

一人親方がマッチングサイトを上手く活用するには

では、マッチングサイトを最大限活用するにはどのような点を抑えるべきなのでしょうか。最も重要なのは、”高評価を獲得するためにどうすればいいか？”ということです。そこで、高評価を獲得する為のポイントを紹介していきます。

任された仕事に真摯に向き合う

あたり前のことですが、いただいた仕事には誠心誠意取り組みましょう。忙しい時期には肉体的にも精神的にも追い詰められますが、それでも手を抜いてはいけません。

また職人としての働きだけでなく、コミュニケーションも評価の対象となります。気持ちの良い人間関係を構築し、真摯に働く。これが高評価に直結しますし、次の仕事にもつながるのです。

しかし中には「仕事が雑な依頼主」というのも存在します。コミュニケーショントラブルになりかねないので、事前に依頼主の情報を確認し、低評価のリスクを避けましょう。

少し無理をしてでも恩を売る

先ほど少し触れましたが、タイミングが重要で、自身が忙しい時期にこそ、積極的に依頼を受けましょう。というのも、自身が忙しいということは他の一人親方も忙しい、いわゆる繁忙期だからです。

繁忙期はつまり依頼主側としても、職人を集めることに苦戦しています。つまり、ここで手をあげることで、相手に恩を売ることができ、結果として高評価につながります。また仕事の単価も高くなっていることも多いため、高収入にもつながります。

建設キャリアアップシステムに登録

建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、技能者の実績や有資格を登録し、公正な評価や品質管理を行うためのクラウドシステムです。これにより一人親方は能力を証明され、より適切な条件で働くことが可能になります。マッチングサイト上でも適切に評価されるため、人気求人を勝ち取りたい方はぜひ登録しておきましょう。

まとめ

特に一人親方になりたての際には、税金であったり社会保険であったりと、考えることが山積みです。そこに従来型の直接営業となると、日々の業務すら圧迫しかねません。

マッチングサイトを活用し効率的に仕事を受注し、高評価を獲得しながらコネクションを広げていく。この高循環を繰り返しながら、一人親方としてのステップアップを目指しましょう！ぜひ他の記事も参考にしてみてください。