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【一人親方の絶滅】人手不足の建設業界において、一人親方がいなくなる?

建設業界は人手不足?

近年、建設業界については「建設バブル」と謳われるほど、国内の建設需要は高い状態にあります。新築工事における市場は縮小が予測されておりますが、老朽化しているインフラの維持管理、防災対策、大阪万博やリニア新幹線によるまちづくり、海外へのインフラ輸出などにより、今後も建設マーケットは堅調に維持すると予測されております。

このように建設需要は堅調ですが、建設業界における課題は何があるでしょうか。実は建設業界における最大の課題は人手不足です。中でも、一人親方の高齢化と若手の建設離れによる人手不足は大きな社会的問題となっております。

そんな人手不足問題を抱える建設業界ですが、昨今では職人の社会保険総加入化が大きなテーマになってきます。昔は工事現場の数が多く、大きなプロジェクトでも非正規雇用のアルバイトが普通に働けている状態でした。

しかし、現在は建設業界においても新しいシステムが導入され始めており、建設キャリアアップシステムにて技術者登録を行わなければ、一人親方が一部の現場へ入れないなど、規制が厳しくなってきております。

建設業界を取り巻く新しい仕組みやシステム

下記が、建設業界において新しく導入されつつある仕組みやシステムの一例です。

グリーンサイト

労務・安全衛生に関する管理書類をクラウド上で作成・提出・確認できるサービス

参考:グリーンサイト

ウィズダム

建築・設備・土木の各分野で導入実績の高いデータベース型施工情報共有システム

参考:ウィズダム

建設キャリアアップシステム

建設業の技能者の資格、就業履歴などを登録し適正な評価や業務負担軽減に役立てるための仕組み

参考:キャリアアップシステム

将来的に一人親方はいなくなる?

古い慣習が多く残る建設業界ではありますが、上記のように新しい仕組みやシステムが徐々に浸透しており、一人親方の働き方も少しずつ変化しております。そんな中、税金や労務などの観点で問題が多い一人親方について、国家はどんな対策を講じているのでしょうか。

◆偽装一人親方問題とは?

偽装一人親方とは、実態が雇用された社員と変わらないのに、外注の一人親方として、社会保険料等の負担の逃れている一人親方のことを言います。

このように、建設会社や一人親方が、社会保険等の削減を目的として、職人を独立させながら従来と同一の条件で働かせる「偽装一人親方」は以前から問題視されておりました。

これは、違法に労働コストを削減した建設会社が儲かり競争力を高めてしまうことに繋がりますので、建設業界の競争環境をゆがめる弊害があるため、業界全体においてもマイナス効果になります。

◆職人の社会保険加入化の流れ

偽装一人親方問題に対して、厚生労働省は、元請け業者に対し下請け業者の労働者全ての保険加入などを把握するなど、元請けにも責任が有るよう社会保険への加入について厳格化の動きを見せております。

具体的には2015年8月以降、入札公告を伴う工事で、元請業者が社会保険未加入の業者と一次下請け契約を結ぶことが禁止されました。これに伴い、元請け業者は不正な長時間労働であったり、保険料逃れを前提とした単価の設定が不可能になり、偽装一人親方を使う事が出来なくなりました。

キチンとした一人親方であれば法令上も問題ありませんし、一人親方向けの公的保険も用意されております。中には諸手続きなどが面倒な元請け業者が、正規の一人親方を排除する動きが出ないとも限りませんが、工事進捗や現場規模に合わせた微調整が必要な世界ですから、一人親方が完全に無くなるという事は考えられません。

しかし、今後は職人が社会保険に加入しなければ現場仕事が行えないよう規制がどんどん厳しくなっていくでしょう。世の中全体の動きもそうですが、特に建設業界においては、正社員を増やして外注(一人親方の活用)の比率を下げていき、社会保険料をしっかりと国へ納めて、雇用の安定化を図ろうといった取り組みが進んでいます。

一人親方労災保険といった保険もあり、現在は個人事業主扱いにして現場へ入ることが許されておりますが、国家が正社員雇用を推奨しており、個人事業主のような一人親方としての働き方は、一部難しくなることが予測されます。

◆2023年にスタートするインボイス制度の影響

インボイス制度とは、簡単に言うと請求書保存に関する新しい取り決めのことです。何かを売買する度に発生する消費税を、事業者同士、または事業者と個人が書類上での正確なやり取りを担保できるようにすること、そして消費税が正しく納付されることを目的としております。

2023年10月よりスタートするインボイス制度ですが、一人親方や個人事業主、フリーランスにとって大きなインパクトを与える制度になっております。

なぜ、これらの働き方に対して、インボイス制度が深刻な問題となるのでしょうか。

2020年10月1日よりインボイス制度が本格的にスタートすることで、大きく変化することの1つとして、今まで納税の対象外とされていた年間売上1,000万円以下の一人親方でも、消費税10パーセントの対象とすることが大きなポイントです。

これにより、年間売上1000万以下の一人親方がもれなく10パーセント売上が減りますから、廃業もあり得る制度となっており、サラリーマンとして働くことを視野に入れなけばならなくなります。個人や個人商店から、例外なく税金を受け取るための制度なのです。

上記のような流れが徐々に浸透していくと、インボイス制度が本格的にスタートする2023年頃には、建設業界においては正社員でなければ現場での仕事ができなくなるケースが益々増えることが予想されます。特に、一人親方の方については社会保険への加入を早急に検討しましょう。

社会保険加入はメリットも多い

社会保険の加入は中小零細企業にとって負担が大きいですが、メリットはございます。

  • 安定して工事の受注ができる
  • 従業員や職人の福利厚生に繋がる
  • 職人の人材確保に繋がる
  • 保険料は経費に計上できる
  • 助成金など国から受け取れるお金が増える

長い目で見るとプラスになるので、社会保険の加入はおすすめです。

元職人が正社員にて好条件を獲得できる現場作業以外の職種3選

建設業界の中でも、特に一人親方の総サラリーマン化は国家が取り組んでおりますので、この流れに逆らうことは得策ではありません。では一人親方がサラリーマンになる上で、職人以外の選択肢は存在するのでしょうか。下記にて元職人が好条件を獲得できる可能性の高い職種をご紹介いたします。

施工管理技士

「施工管理技士」は、施工全体の管理を行います。職人のように施工作業そのものを行うわけではなく、施工現場を含む工事全体を俯瞰して管理します。現場の安全管理はもちろんですが、施主の要望や予算に合わせた施工計画、スケジュール管理、品質管理などが主な業務となっており、デスクワークが多めです。施工作業そのものを理解している元職人は、年齢次第では施工管理職として重宝させる可能性が高いのでおすすめです。

施工管理の仕事内容については過去に【施工管理技士の種類シリーズ】建築施工管理のやりがいは?業務内容、年収相場、ワークライフバランス、将来性を徹底解説という内容で記事がございますのでご確認ください。

製造業

製造業も職人の経験を活かせる仕事です。購買管理などといったものがあり、適切な品質の資材を必要な量、必要な時期に調達する役割があります。施工管理職の品質管理や原価管理と共通する仕事が多いうえに、現場とのコミュニケーションも欠かせないため、製造業でも活躍できる人材と認められるでしょう。
また、製造業は労働時間が固定、かつ休日もしっかりとれるので、ワークライフバランスの良さも製造業の魅力です。

工事営業職

工事営業職は経験やスキルなどを技術者ほど問わないことが多く、スキル面での採用ハードルが低いため異業種でも転職しやすい特徴があります。肉体労働である職人の経験者は、体力と忍耐力、フットワークの軽さが営業職に適していると評価されるようです。
また、職人はコミュニケーション能力が欠かせないため、営業職でも活躍できるという見方をされる採用担当者もいます。建設業界では中々珍しいですが、ワークライフバランスが充実し、給与水準が高く、残業が少なく休みがとりやすい法人営業の求人などはおすすめです。

まとめ

これから国家は、人手不足の建設業界において、特に一人親方の総サラリーマン化をどんどん推し進めていきます。国の要請ですから、建設業界において社会保険制度を無視した一人親方が働きにくくなることは自明です。

目先のお金で考えれば、手取りという観点で社会保険へ入らない選択をされる一人親方がいらっしゃるかと思いますが、将来を考えれば社会保険に加入することで福利厚生や人材確保、さらには仕事が安定的に獲得できるなど長い目で見るとプラスの側面が多いです。

今後、一人親方から正社員として働きたい方がいらっしゃいましたら、元職人であることを最大限評価いただける求人をご紹介させていただきますので、お気軽にビーバーズまでご相談ください。

もしあなたが、「建設業界で独立したい」「フリーランスとして業務委託案件を獲得したい」「今の働き方を変えたい」と考えているのであれば、ぜひ「ビーバーズフリーランス」をご利用ください。弊社エージェントが、あなたのご要望にぴったりのフリーランス案件の紹介させて頂きます。

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