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施工管理技士のキャリアプランとは?

【キャリアプラン】スキルアップした施工管理技士が描くキャリアは?

働き方やキャリア 施工管理

施工管理技士のキャリアプラン設計図

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一般的に施工管理技士のキャリアプランは、上図のようになると思います。

下記にて、施工管理職のキャリアプランについて、新入社員/未経験から部長職/役職へ就くまで、順を追ってご説明します。

  1. 新人社員、未経験から施工管理で経験を積む
  2. 2級の施工管理技士を取得する
  3. 現場主任や係長に昇進や昇給
  4. 1級の施工管理技士を取得
  5. 工事長/課長に昇進や昇給
  6. 所長/部長に昇進や昇給

また過去に工事現場の中での現場の組織編成や役割、職人との違いについて記事がございますのでよろしければご確認ください。

新人社員/現場担当

建設業界で一人前と認められるためには、幅広い知識と経験が求められます。このことから多くの企業では、入社当初の5~10年間を育成期間と捉えて、できるだけ多様な現場を経験させる傾向があります。

現場主任/係長

さまざまな現場を経験し、必要な資格も得た30代になると、上司や先輩に指示・命令される立場から、多くの人を動かす立場になります。給料も高く知識や技術だけではなく、周囲との円滑なコミュニケーション力が求められ、人間性をも磨き、周囲に信頼される現場の責任者になる時期ですね。

工事長/課長

40代を迎える頃には、現場の管理や舵取り役だけではなく、組織のまとめ役としての力量が問われるようになります。個々の現場だけではなく、多くのプロジェクトをトータルに管理するためのより広い視野や高度なマネジメント力が求められます。

所長/部長

現場を見据えながらも、より高所からの経営的な視点・思考で、会社全体、さらには業界全体の課題に取り組んでいく時期になります。責任の大きさも求められる力量も、それまでとは比較になりませんが、培った経験や人脈をフルに活かして取り組んで欲しいと思います。

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施工管理技士のスキルアップについて

施工管理技士のスキルアップについてですが、建設業界におけるキャリアプランを考える上では、施工管理技士資格の取得を、どのタイミングでどう進めていくのかについて考えることが非常に重要です。

現在、施工管理技士の有資格者は圧倒的に不足しておりますが、技術者が資格を取得する上で1つのハードルとなっているのが実務経験年数です。受験資格をクリアするために必要な実務経験年数は最終学歴によっても異なりますが、2級施工管理技士の資格であれば最大8年以上、1級施工管理技士の資格であれば最大15年以上の実務経験年数を積むことが必要となります。

施工管理技士の受験資格や合格要件についての詳細情報は過去の記事にございますので、ぜひこちらをご参考くださいませ。

このように、施工管理技士のスキルアップやキャリアプランを検討する上で欠かすことができない施工管理技士資格は取得に際して実務経験年数という大きなハードルがありますので、将来のなりたい姿から逆算をしてキャリアプランを組み立てていく必要があります。

また、仮に1級の各種施工管理技士資格を取得すれば、

  1. 資格手当や、スキル向上による年収アップにつながる
  2. 大規模な現場で監理技術者に任命される
  3. 1級の資格者として現職のHPや作業員名簿に名前が載り、ヘッドハンティング会社からスカウトを受ける可能性が高まる
  4. 将来的に独立やフリーランスという働き方も選択肢の1つとなり得る
  5. お勧めできないですが、名義貸しなど汎用性が高い

など、キャリアプランの組み立て以外にも、様々なメリットがあります。

現場で経験を積みながら、施工管理技士の資格だけでなく、他の保有していることで有益な資格を取得していくことで、昇給したり転職の幅が広がります。また将来は自由な働き方の実現(フリーランスとして案件・スキルベースでの勤務)が可能になるでしょう。

弊社では、数多くの方にフリーランス案件を獲得していただいています。ビーバーズフリーランスでは、以下のような案件を豊富に抱えています。

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スキルアップした施工管理技士のキャリアの選び方

次にスキルアップした候補者の方々が、キャリアプランを実現するべく転職先を検討する際に、希望条件から想定される就職先について、下記にてまとめました。

希望条件➡就職先のイメージ

  1. 給料を上げたい➡大手orヘッドハンティングを活用しているゼネコン
  2. サービス残業をなくしたい➡技術者派遣
  3. 自由な働き方を実現したい➡フリーランス
  4. 転勤がない会社で働きたい➡地域密着型の中小ゼネコン
  5. 全国の現場を飛び回って働きたい➡大手or太陽光系orプラント系
  6. 忙しすぎるのは嫌だ➡業歴が長い小規模企業or元請業者
  7. 指示される側からする側へ移りたい➡発注者(不動産系)or元請業者(公共工事)
  8. 完全土日週休2日で働きたい➡発注者or公共工事メイン業者or建設コンサル

給料を上げたい

建設業界は残業時間が多く、中でも大手ゼネコンはとりわけ残業当たり前で激しく働きます。特に、現場に近い施工管理技士、デザイナー、建築士の職種は基本的に激務です。一方で営業職や事務系の職種は許容範囲内である傾向が強いです。全従業員の残業時間を平均すると、月60時間から80時間くらいが最低ラインでしょう。ですから、残業代が多い=給料が高くなります。

大手ゼネコンでは、通勤手当・住宅手当・出張手当・外勤手当・役職手当・地域手当などの福利厚生が多いです。ゼネコン、とくに現場に近い従業員はこれに加えて危険手当などが加算されます。残業と手当を加味すると若手の年収がいちじるしく高くなります。それだけ身を削って仕事をしているわけですから、給料が高くなるのは当然と言えます。また評価制度も明確なため、若くして成長意欲が高くバリバリ働きたいという方には最もお勧めです。

また、大手に限らず、施工管理技士の年収相場以上の給与を初年度から保証してもらえる建設会社は確かにございます。ですから、給与をとにかく上げたいという施工管理技士の方々は、好条件オファーが出やすい建設会社の情報を上手にキャッチアップする必要がございます。お勧めの方法としては建設業界特化の転職エージェントにご相談いただくか、ヘッドハンティング会社に相談されると良いでしょう。

サービス残業をなくしたい

サービス残業をやりたくないという方は派遣という働き方をお勧めします。
派遣である以上、派遣元と派遣先企業がきちんと契約を交わしているため、激務や長時間労働や休日出勤はありません。派遣先が派遣社員にサービス残業やサービス休日出勤をさせると契約違反になるからです。

正社員の場合、どうしてもサービス残業やサービス休日出勤を容認しなければいけない時があるでしょう。しかし、派遣社員は派遣先の社員ではなく「派遣元企業から派遣されてきた人」ですから、残業代や休日出勤のお給料は必ず支払ってもらえます。

労働時間も36協定できちんと決められているため、過度な長時間労働はありません。自分が働いた分のお給料はすべてきちんともらえて、労働時間の上限があるのも派遣のメリットです。

自由な働き方を実現したい

派遣と似ておりますが、個人事業主として働くフリーランスという新たな働き方を推奨いたします。昨今では施工管理技士や設計士など技術者のフリーランスが増えております。派遣社員というと、少しマイナスイメージを抱く方も多いかと思いますが、フリーランスと聞くとプロフェッショナル人材をイメージされる方が多いのではないでしょうか。

施工管理技士のフリーランスについては、こちらの記事で詳しくご紹介しておりますので、ご興味がある方は併せてご覧ください。

転勤がない会社で働きたい/全国の現場を飛び回って働きたい

転勤がない会社を希望する場合は、地域密着型の企業がおすすめです。大手ゼネコンのような全国に支社がある企業とは違い、地域密着型の中小ゼネコンはその地域以外には手を出さずに地元から愛される地域ナンバーワン企業です。当然に転勤もなく、ワークライフバランスを充実させることが可能です。建設業界の場合は各地域や各エリアに必ず、地元から愛される地場密着のゼネコンが存在しますので、転勤が嫌な方は希望エリアの求人情報の収集に力を注いてください。

逆に、全国を飛び回って働きたいという方は出張頻度が多い太陽光系やプラント系などがお勧めです。また、全国に支社があるような大手ゼネコンであれば、出張頻度や転勤頻度も当然多いでしょう。

忙しすぎるのが嫌だ

一概に、こんな企業は忙しくありませんとは言えませんが、1つの傾向として、業歴が長い小規模企業や元請業者はワークライフバランスが整っている傾向があります。業歴が長い小規模な建設会社はアットホームで長い付き合いのクライアントからの仕事を無理なく続けているケースが多いため、激務でないケースが多いです。また、下請業者より元請業者の方がコントロールが自由であるため、休める頻度は高いと言えるでしょう。

指示される側からする側へ移りたい

ゼネコンはあくまで工事を受注する業者であるため、発注者から指示される側にあります。さらに、下請業者は元請業者から指示される側になります。ですから、指示される側から指示する側に移りたい方は下請業者から元請業者へ、ゼネコンから発注者(不動産会社)へ移るというのが定石です。

完全土日週休2日で働きたい

建設業界において完全土日週休2日制で働ける会社は珍しいですが、キャリアプランを組み立ててスキルアップを重ねていけば、土日完全休みの企業へ転職が可能です。想定される企業は発注者(不動産会社や役所)、公共工事メインの元請業者、建設コンサルタントです。ゼネコンでの施工管理経験のみでこういった企業へスムーズに転職することは容易ではないので、ご希望であれば転職エージェントにご相談されてください。

まとめ

今回は施工管理技士のスキルアップからキャリアプランまで解説いたしました。スキルアップした施工管理技士は次のキャリアとして、どのような転職先を選んでいくのか、様々な選択肢についてご理解いただけたかと思います。

施工管理技士は、実力次第で働き方を選べる仕事の一つです。施工管理技士(特に資格保有者)の需要は高齢化も含め、今後ますます高まっていきます。

できるだけ早い段階で、キャリアプランを組み立てた上で、資格を取得し、スキルアップを図り、将来、自分自身がどのような働き方を実現したいのか今から考えてみることを推奨いたします。

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