施工管理が地獄と言われる4つの理由とは?体験談や改善策も紹介
建設 転職 施工管理建設業界にいると「施工管理職は地獄だ!」という言葉を耳にするかもしれません。そんな言葉を聞いてしまったら、これから施工管理職として働く方は不安になってしまうのも当然です。
また現在、施工管理として働かれている方のなかには「かなり厳しい労働環境だけど、みんなこんなものなの?」と疑問を抱いている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、施工管理が地獄と言われる理由や実際のエピソード、そしてその改善方法をわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
施工管理職が地獄と言われる4つの理由
「施工管理は地獄」と言っても、そもそもなぜ地獄と言われてしまうのでしょうか。火のないところに煙は立たぬと言いますし、実際に施工管理職が地獄たる理由があります。
一般的には次の4つが挙げられます。
- ワークライフバランスが悪い
- 労働時間に対して給料が少ない
- 責任感が重い
- 職人のクセが強い
それでは一つずつ解説していきます。
1.ワークライフバランスが悪い
ワークライフバランスとは仕事と休みのバランスのことを言いますが、施工管理職に休みはほとんどありません。繁忙期には月曜日から日曜日まで、始発から終電まで出社することになりますし、毎日、泊込みで働くというのも珍しくありません。
久々の休日に「やっと休める!」と思うのもつかの間、現場のトラブルで上司から呼び出されサービス労働させられます。施工管理で働くならプライベートはないと覚悟を決めておきましょう。
2.労働時間に対して給料が少ない
プライベート度外視で働く施工管理では、一日12時間は普通に働きます。だからこそ「働いたぶんだけお金がもらえるからいいじゃん」という声が聞こえてきそうですし、実際に高収入というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、現実は薄給であることが多いです。確かに、施工管理職の平均年収は600万円前後と、日本の平均年収よりは高いです。
しかし時給換算すると、労働量に比べてほとんど変わらないことがわかると思います。1年365日、毎日働いて、プライベートもなく働いた結果が、日本の平均年収+100万円程度ということに納得できるのか。
価値観にもよると思いますが、多くの方は納得のいかない数字ではないでしょうか。
3.責任が重い
「12時間労働は当たり前」な施工管理ですが、業務内容は簡単ではなく非常にハードです。というのも施工管理職はいわゆるマネジメント業務です。
工程管理、原価管理、品質管理、安全管理の通称「4大管理」を主に行ない、人の命に関わる仕事を統括しています。そのために日々、現場に出向いては職人の作業や建築物の安全性を確認し、会社に戻っても事務処理や依頼主からの相談を受け続けます。
外と内の往復でどれだけ疲れていても、人命に関わるので手を抜くことはできません。また工期が遅れるなどマネジメントミスがあれば、会社にとって莫大な損失につながりかねません。
難易度の高い仕事なのに一つの失敗も許されない。それが施工管理職に求められるとても重い責任です。
4.職人・上司のクセが強い
管理の対象である職人さんですが、施工管理技士の思いどおりに働いてくれないこともしばしばあります。しっかりと作業内容を書類にまとめて、現場で説明してもこのようなコミュニケーション齟齬が生じてしまいます。
それだけならまだいいですが、クセの強い上司も多いです。「自分で考えて行動しろ」と言われたからやったことも、後で「何をやっているんだ」「勝手なことをするな」と怒鳴られ、感情・言動をストレートにぶつけられることは多くあります。
もちろん優しい方もたくさんいますが、言った言わないの押し問答は日常茶飯事です。他にもさまざまなストレス要因があるにもかかわらず、働く人間関係にも恵まれないというのが、施工管理職を”地獄”と呼ぶにふさわしい理由でしょう。
施工管理が地獄と感じた人のエピソード
ここまでは一般的に言われるものを解説してきましたが、実際に働いている人はどのように感じているのでしょうか。施工管理が地獄と言えるエピソードを紹介します。
上司から罵声を浴びる日々
側から見ればおかしいとわかりますが、何十年のなかで病んでしまっていることで、当たり前が通用しません。そのような上司から毎日、罵声を浴び続けます。
理由は簡単で、部下を怒鳴ることをストレスの吐口としているからです。職位が上がると、当然仕事に求められる責任も増します。
つまり地獄と言われる施工管理職ですが、上司になればなるほどさらに地獄を見ているわけです。気が済むまで何時間も説教を続ける、病んでしまっているため理性も働かない、そんな人がたくさんいるのが施工管理職ということです。
求められる暗黙の了解
いわゆる手抜き工事ですね。もちろん施工管理側としては改善したいですが、現実的ではありません。
というのも、品質にこだわりすぎて工期を過ぎてしまうと、会社にとっての大赤字につながるからです。手抜きがあったとしても黙認せざるを得ない。
それが現在の建設業界の暗黙の了解ということです。
仕事を丸投げされる
ただでさえ激務なのに、無理難題を押しつけられます。上司も出払っているため、相談することすら難しい。
「自分で考えて行動しろ」と言われたから自己責任でやったのに「なんで勝手なことするんだ」と怒ってくる上司、そんな環境下で働くことが施工管理職には求められるわけです。
四方八方からつめられる
職人さんは言うことを聞いてくれないのにムリな要望をしてきて、近隣住民からは「騒音がすごい」「うるさい」と毎日苦情。心身ともにボロボロでも「まだ終わらないのか」と上司からせかされるし、発注元からもプレッシャーをかけられて八方塞がりです。
「申し訳ございません」が口癖になるほどに、毎日メールや電話対応をしなければならないのが施工管理の仕事なのです。
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施工管理が地獄と感じる時の改善策
地獄と言っても、「今後を考えて施工管理として働き続けたい」と言う人もいらっしゃると思います。そこでここでは、労働時間・人間関係・キャリアごとに地獄の改善策を紹介します。
労働時間における改善策
前提として、施工管理として働き続ける限り労働時間を改善することは難しいです。さらに言えば、建設業界にいる限り大きな改善は見込めないでしょう。
理由は簡単で、建設業界全体が人手不足だから。そして、施工管理の業務内容自体がステークホルダー全体の調整と、プライベートがなくなる仕事だからです。
よって改善策としては、
- 1.他業界に転職する
- 2.他部署に異動する
ということになるでしょう。
実際、施工管理職に求められるマネジメントスキルはかなりレベルの高いものなので、他業界への転職に成功している方もいらっしゃいます。他部署に移動する場合はまた「ワークライフバランスが悪い」と本末転倒なので、慎重に仕事を選ぶことをおすすめします。
人間関係における改善策
施工管理の仕事では、案件が変われば人間関係もガラリと変わります。
ですから、
- 1.現場の異動をお願いする
ことで改善される可能性があります。
また大がかりにはなりますが、抜本的に解決したい場合は、
- 2.同業他社に転職する
- 3.他部署に異動する
ことで改善が可能です。ただし人間関係の問題が建設業界に根強いというのも事実なので、改善されない可能性があることも留意しておきましょう。
キャリアにおける改善策
施工管理職で働く上司を見ていて「楽しそうじゃない」と感じる人も多いと思います。
そのような時には、思い切って
- 転職する
- 技術者派遣として働く
- フリーランスとして働く
という選択肢を検討するといいでしょう。詳しくは以降【施工管理を続けるか悩んだ際の選択肢】で詳しく解説しますので、最後まで目を通していただけると嬉しいです。
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施工管理職の意外と知られていない魅力
ここまで悪い面ばかりに触れてきましたが、少なからずいい側面もあります。施工管理職で楽しく働いている方々は、以下のようなモチベーションを持っています。
- 沢山の人々と力を合わせて仕事ができる
- 「ありがとう」がうれしい
- 実は異性からモテる
- 社会貢献度が大きい
- いつまでも残る建造物を作りだせる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
沢山の人々と力を合わせて仕事ができる
施工管理の仕事は、一日中パソコンと向き合うといった一般的なサラリーマンの仕事とはまったく違います。現場に行っては職人さんと、会社に戻っても上司や依頼主と密なコミュニケーションをとり、それこそ数百、数千単位の人を動かしてプロダクトを完成させます。
そしてその中心にいるのが施工管理者です。良くも悪くも人間くさい人々と有機的に結びつき働くことができる。これが他の仕事ではできない、唯一無二の経験と言えるでしょう。
「ありがとう」がうれしい
四方八方からのプレッシャーが激しいですが、裏を返せばさまざまな人との距離が近いということでもあります。だからこそ罵声を浴びせられる日々があっても、精神誠意、取組んでいれば努力は自然と相手に伝わります。
「君のおかげで成功できたよ。本当にありがとう。」と最後に言ってもらえた時、これまでの疲れが吹き飛ぶほどの達成感が込上げてくるのです。
実は異性からモテる
男臭い建設業界ですが、現場で鍛えられたたくましい肉体もありますし、特に施工管理職の場合は高収入なのでモテます。資格やスキルを増やせばいっそう高収入になりますので、実は合コンでは女性から注目の的です。
社会貢献度が大きい
建設業は、日本社会の発展には必要不可欠です。街を歩けば必ずあるビルや商業施設だけでなく、交通道路やダムなど、生活インフラを支える上でもなくてはならないものです。
そしてその建築活動をまとめ上げるのが施工管理なのです。生命に関わるとても難しい仕事であり、だからこそ周りからのプレッシャーもありますが、その苦難を乗り越え完遂できたならば、子どもに誇れる最高の仕事をしたと言えるのではないでしょうか。
いつまでも残る建造物を作り出せる
高層ビルを1つ建設するにも何年もの工程があるわけですが、その成果物は何十年と残り続けます。今ある東京の風景も、建設業界の先人たちの苦労の賜物であって、彼らがいなければ今の東京は存在しません。
そしてこのように将来、当たり前の風景となる建造物に携われるのが施工管理技士です。数千人をまとめ上げる縁の下の力持ちとして、数十年と残り続ける風景の立役者として、活躍できるのが施工管理技士師の魅力でしょう。
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施工管理を続けるか悩んだ際の選択肢
しかし、やはり目先の労働環境は地獄ですよね。「確かにやりがいはあるけど、もう続けられない!」という方は多くいらっしゃると思います。そこで施工管理を続けるか悩んだ際におすすめの3つの選択肢を紹介します。
多職種への転職
超激務から解放されるために、多職種への転職をおすすめします。もちろん「施工管理の経験しかない」「建設業界の経験しかない」ことが不安な方は、施工管理での転職が無難ですが、実際、施工管理業務のなかで培われたマネジメントスキルは、とても汎用性が高くどの業界でも通用します。
また他業界の同期と比べても、高いマネジメントスキルを持っていることは間違いありません。まず転職の第一歩として、転職サイトに登録しておきましょう。
リクナビ、マイナビの大手エージェントサイトは転職サポート経験が豊富なので、最低限チェックしておきましょう。
技術者派遣として働く
施工管理の技術者派遣会社の派遣社員になるというのも一つの手です。「正社員と比べ派遣社員のほうがブラック」というイメージがあるかもしれませんが、それは働く現場によるというのが正しいです。
実際、派遣であれば労働条件を事前に確認してから働けるので、
- 労働環境を改善できる
- 残業代を100%分もらえる
- 施工管理のスキルを活かせる/伸ばせる
といったメリットに繋がります。給料に関しても、残業代がもらえたり、現場によっては今までより高給になったりします。詳しくはこちらの記事を見てみてください。
フリーランスとして働く
建設業界では聞き馴染みがないかもしれませんが、フリーランスで働くというのもオススメの選択肢です。エージェントが仲介するので、職人の技能や労働条件など、双方に品質が保証されます。
株式会社ビーバーズでも「ビーバーズフリーランス」としてサービスを展開しているので、興味のある方は気軽にご相談ください。
まとめ
施工管理が地獄、というのは間違いありません。しかし同時に、超激務を乗越えられるほどの達成感がある仕事というのも事実です。自身の健康に害がないかぎりは、やりきることも大事なことだと思います。
逆に、健康状態に支障をきたしている場合、仕事を今にでも辞めてしまいたいという場合は、早めの行動を心がけましょう。具体的には、多職種への転職・技術者派遣・フリーランスの活用がおすすめです。
ただし、施工管理で働く際は、ご自分に合う転職先を見つけるための自己分析を行い、仕事や企業への適性をしっかりと理解してから転職活動を行うことが大切です。
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