現場監督がきついと言われる理由9選ときつくない働き方の実現方法
建設 働き方やキャリア 転職 施工管理現場監督の仕事はきついと言われることが少なくありません。では、具体的にどのような点がきついのか詳しく紹介しています。また、現場監督がきついと感じた時にどうすればよいのかについても後ほど説明していきます。
最後に、これからの建設業界の動きについてや現場監督がきついと感じた時取るべき行動についても説明していますのでぜひご覧ください。
まずは、現場監督がきついと言われる理由9選を見ていきましょう。
現場監督がきついと言われる理由9選
現場監督の仕事は、
- 長時間労働
- 業務内容が幅広い
- お客様・会社・職人の板挟み
- 夏は暑く、冬は寒い
- 事務作業もしなければならない
- 常に危険と隣合わせ
- 転勤や出張が多い
- 仕事の単価が大きく責任が重い
- 工期に左右され自分都合で辞めづらい
というようなことからきついと言われがちです。それぞれ詳しく説明します。
1.長時間労働
現場監督の仕事は長時間労働になりやすいです。理由としては、現場が終わって作業員が帰ったあとに事務作業などをしなければならないこと、また、工期が遅れているときは間に合わせるために休日返上で働かなければならないことです。
人手が足りている会社は事務作業を分担したり、代休をとるといったことでワークライフバランスを保つことができますが、人手不足の建設会社にとってはそれらを実現することが難しいです。
2.業務内容が幅広い
現場監督の仕事は、覚えなければならない業務内容がたくさんあります。安全管理や品質管理などの様々な管理業務などにはじまり、現場の作業員や職人さんの管理もしなければならず、雑用も任されがちです。
多くの業務をこなさなければならないハードさが長時間労働の多さにもつながってきます。
3.お客様・会社・職人の板挟み
現場監督はお客様の要望を反映させるのが仕事であり、会社からはその責任を持つように求められています。時には顧客や会社の指示を守るために職人さんと対立しなければならない状況もあります。
ベテランの職人さんから「こんなことできないよ」と怒鳴られても、お客さんの要望に従うためには職人さんに言うことを聞いて貰わなければならないため、板挟みになってしまうことがあります。
4.夏は暑く、冬は寒い
現場は外ですから、当然労働環境は天候に左右されてしまいます。夏場は猛暑の中、冬場はとても寒い中でも現場を動かさなければなりません。
台風が来た時など、あまりにも悪天候過ぎる時は現場を動かさないということもできますが、その分工期がギリギリになり余裕のない状況になってしまいます。
5.事務作業もしなければならない
上記にもある通り、現場監督は現場の指揮監督だけでなく事務作業なども仕事のうちに含まれています。工事が大きくなれば大きくなるほど、書類業務は膨大になっていきます。工期がギリギリの時は夜通し事務作業に追われてしまうこともあります。
6.常に危険と隣合わせ
現場は常に危険と隣り合わせです。現場監督は危険な状況にならないように安全管理を行う立場ですが、どれだけ対策をたてて防ごうとしても事故が起こってしまう可能性があります。作業員の安全を守りながら、自分も事故に巻き込まれるかもしれない状況のなかで仕事をしなければなりません。
「安全帯を使っていなかった」「足場が適切に設置されていなかった」「手すりなどの固定が十分に行われていなかった」というような基本的な安全管理が徹底できていない状況で起こる事故が最も多いです。
現場監督は安全管理責任者として責任を問われる立場であり、何より自分の命を守るためにも事故を起こさないよう徹底して対策をする必要があります。当然、プレッシャーもかなりかかるでしょう。
7.転勤や出張が多い
建設会社によっては現場は本社の場所に近いとは限らず、他県などにあることも多いので転勤・出張を余儀なくされる場合も少なくありません。
会社によっては全国各地で現場があるためにあちこちへ飛び回らなければならないということもあります。そうなると、家族との時間を取りづらくなりますし、自分にも負担がかかってしまうでしょう。
8.仕事の単価が大きく責任が重い
現場監督は現場の一責任者です。現場が大きくなればなるほど仕事の単価も上がり、責任は重くなります。もし自分の指示が不適切で工期に間に合わなかった、などということがあればその分費用がかさみ、会社の利益を損なうので自分に責任を問われてしまいます。
そういった意味でもプレッシャーがかかる仕事と言えます。
9.工期に左右され自分都合で辞めづらい
一度現場を受け持ってしまうと、その現場が終わるまでは仕事をやめられません。現場が終わっていないときに途中で現場監督がやめてしまうと現場はパニックになってしまいますから、会社や上司もやめさせてくれないことが多いでしょう。
もし工期を無視してバックレようものなら大問題ですし、懲戒解雇などをされれば次の仕事に影響が出ます。
工種によって現場監督のきつさは変わる?
工種によって現場監督のきつさは変わるのでしょうか?
- 建築工事
- 土木工事
- 電気設備工事
これらの工種ごとのきつさについて紹介していきましょう。
建築工事の現場
建築工事の現場のきつさについて、細かい業種に分けて説明します。
ハコモノ新築工事
ハコモノ新築工事の大変な点は、覚えることが多いということです。覚えることが多い現場は慣れるのに時間がかかり必然的に業務も大変になります。また、関係者も多くなるので仕事づきあいの量も増えるという意味では大変かもしれません。
ハコモノ改修工事
ハコモノ改修工事は夜中に作業をすることが多く、昼間に施主や設計士との打ち合わせをする、というようなスケジュールになります。スケジュールを聞くだけでもかなりハードそうに感じますよね。
また、想定外のボロが見つかるということもしばしばあり、トラブルに臨機応変に対応する力が必要になります。
住宅系工事
住宅系工事は担当の案件が多いということが特徴です。案件数が年間100棟に上ることもざらにあり、次から次へと仕事をしなければなりません。
内装工事
内装工事は、工事をするお店などが閉店してからの工事になるので、夜間工事が多くなりがちです。必然的に工事をしない昼の時間に打合せなどが入るのでそういった意味では大変かもしれません。
大規模修繕工事
せまいバルコニーなど行き来する危険があり、安全管理がより大変になります。作業員の事故が発生すると場合によっては自分が責任を問われることもありますので気が抜けません。また、高所作業が多いのも大変なポイントです。
土木工事の現場
土木工事の現場のきつさについて、細かい業種に分けてそれぞれ説明していきます。
公共工事
公共工事は国や地方自治体の仕事を受け持ちます。国の工事だと設計変更の書類をつくるのが大変になるため、書類業務に追われることが多くなります。
民間工事
土木工事は公共工事が多く、民間の案件は少ないです。また、会社によっては少ない案件を勝ち取るために全国規模で転勤させられる場合があります。
NEXCO案件
土木では公共や民間以外にもいわゆるNEXCO案件というものがあります。工事書類や基準などがNEXCO仕様になるので、面倒に感じるかもしれないというのが懸念点です。
電気・設備工事の現場
電気・設備工事の現場のきつさについて業種に分けてそれぞれ説明します。
公共工事
公共工事は比較的ホワイトなのできつさという点でみれば安心でしょう。その分、質の良さが求められます。
民間工事
民間工事は公共工事に比べてブラックなケースが多く、工期に追われがちです。
プラント工事
プラント工事の特徴は、前触れなく設備が壊れた場合、突発工事と言って急に工事をしなければならないことです。しかも修理が終わるまで解放されません。
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きつくない現場監督の働き口5選
きつくない現場監督の働き口としてはどのようなものがあるのでしょうか。
- 現場工程が上流
- 転勤がない
- ICTが導入されている
- 派遣やフリーランスを活用している
- 外国人材登用に積極的
それぞれ詳しく説明します。
1.施主など現場工程が上流の会社
現場の工程が元請けに近ければ近いほど、それほどきつくなくなっていきます。反対に、下請、孫請、と元請けから遠ざかっていく程きつくなりがちです。
ですから、できる限り現場工程が上流の会社に就職する、というのは一つの目安になると言えます。
2.転勤がない地場の建設会社
地方には地元に根ざした建設会社が多いです。そういった建設会社であれば、全国規模であちらこちらに出張に行かなければならないということはまず避けられるでしょう。
しかし、この場合今後のキャリアアップが難しくなることも考えられます。自分のキャリアプランやワークライフバランスも考えて、どこに就職するか考えましょう。
3.ICTが積極的に導入された会社
ICTが積極的に導入された会社では、書類業務の電子化や自動化などが進んでおり、膨大な事務作業を手作業で行わなければならないということがありません。
現場監督のつらさには膨大な書類作業により残業しなければならない、というのが含まれているので、そこが軽減されるだけでもずいぶんホワイトな職場となるでしょう。
4.派遣やフリーランスを活用している会社
派遣形態で現場監督として働くことも一つの方法です。技術者派遣とは、派遣会社に正社員として雇用され、他の建設会社に働きに行くというような形態です。他社に派遣する以上、研修などのサポートが充実しています。
また、フリーランスという働き方もあります。フリーランスとは、個人で業務委託で仕事を受注し、報酬を得る働き方を指します。仕事の種類や契約内容によって、請負契約や準委任契約が結ばれます。また、自らのスキルや専門性を活かし、内容によっては場所や時間を選ばず、自由な働き方ができるのも特徴です。
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5.外国人材の活用に積極的な会社
近年、外国人材の活用に積極的な会社が増えてきています。外国人材を雇用するには守るべき法律が存在しており、適切な雇用のためにそれらを守らなければいけません。そういったことを積極的に行っている会社は風通しも良く従業員が働きやすい会社と言えるでしょう。
きつさ以上の現場監督の魅力
きついこと以上に現場監督の仕事にはやりがいがあります。例えば、工事が終わればお客様に直接感謝されることもあります。お客様が満足する姿を直接見ることができるのは、やりがいに直結するでしょう。
また、モノづくりが好きな人にとっては現場監督の仕事は魅力的です。日々工事が進んで建物などができあがっていく様を見届けることができる現場監督の仕事は、自分の努力が目に見える形で現れる仕事と言えるでしょう。
他にも、未経験でもキャリアを積みやすいことや資格を取ったりスキルを身に着けることでキャリアアップしやすいことなども職業としての魅力と言えるでしょう。
きつい現状を変えたい現場監督の方がすべきことは?
とはいえ、やりがいだけで頑張るには限界があります。あまりにもきつい労働環境で働いている現場監督さんが、今すぐにでも辞めたい、もっと条件の良い仕事はないのかな、と考えるのは自然なことです。
そこですぐ転職に踏み切ってしまうのも手ですが、なかなかすぐに辞められるものでもないでしょう。そこで、施工管理の資格を取っていない人はぜひ資格取得を検討してみてください。
施工管理技士の資格を取ることで、建設業界の就職では非常に有利になります。一級施工管理技士の資格を取れば、大手ゼネコンなども十分視野に入れることができます。
また、転職エージェントに相談してみる、というのも一つの方法です。自分一人で悩むのではなく、建設業界の就職のプロに相談してみることで解決できるかもしれません。転職エージェントは希望する条件にあった仕事を紹介してくれるので、心強い味方となってくれるでしょう。
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2024年問題によって現場監督は働きやすくなる?
2024年問題とは、人口減少により働き手が少なくなって人手不足が深刻になる問題のことです。建設業界も例外ではなく、現場監督をはじめとした建設業の若い担い手がどんどん少なくなり、人手不足が深刻な状況となっています。
また、業界の高齢化により今まで居たベテランの現場監督が退職していくことがさらに人手不足に拍車をかけています。
そのような中で、建設業界の労働環境を見直す動きが高まっています。働き方改革などでより働きやすい環境をつくり、若手人材を取り入れようという考えが大手ゼネコンを中心に広まっているので、今後徐々に建設業界は働きやすくなるでしょう。
例えば、長時間労働を見直し週休2日制の徹底を行う、無理な工期の設定をできないようにするなど、クリーンな業界にするための方策が建てられています。書類業務の自動化などもその一環です。
働き方改革に積極的な企業に転職する人が増え、そうでない企業が淘汰されれば会社内の人材が豊富になり、ますます働きやすい環境となるでしょう。
まとめ
現場監督がきついと言われる理由や業種によるきつさの違いなどについて説明しました。長時間労働が常態化している企業やワークライフバランスが取りにくい企業に就職すると、きついと感じてしまうのも無理はありません。
また、きついと感じる場合の対処法についてや現場監督のやりがいについても説明しました。仕事が大変な分やりがいを感じられることは良いことですが、悪い労働環境の中つらい思いをし続けるのは妥当とはいえません。
良い条件の企業をさがして転職する、スキルを磨いてキャリアアップするなどの方法で悪い労働環境から脱しましょう。転職エージェントに相談するのもおすすめです。
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