【例文あり】施工管理の志望動機の書き方|人によって異なる書き方のポイントを解説
建設 転職 施工管理施工管理として働くには、施工管理を募集する会社への応募が必要です。
基本的に、採用活動のはじまりは書類審査です。
いくら熱意があったとしても、書類審査で落ちてしまえば施工管理になることはできません。
書類審査で受かるには、採用担当者の目を引く「志望動機」を書くことが大切。
今回は施工管理の志望動機でアピールすべき項目を、経験者や経験者、女性や新卒社員など立場の違う人それぞれにあった例文と一緒に紹介します。
「施工管理として就職・転職したい」「未経験から施工管理になりたい」こんな思いのある人はぜひ参考にしてみてください。
【パターン別】施工管理の志望動機でアピールすべきポイント
施工管理の志望動機は、人によってアピールすべきポイントが異なります。
たとえば施工管理の未経験の人が、施工管理の業務内容に関するスキルをアピールしたとしても、説得力がないですが、経験者の実績アピールは採用側への強いアピールになります。
未経験の人は未経験ながらもアピールできるポイント、女性であれば女性ならではのポイントを見つけて志望動機に組み込む必要があるということ。
それぞれの人に合った志望動機でアピールできるポイントを下記にまとめました。
どんな人か | アピールポイント |
未経験で施工管理になりたい人 | やる気や意欲 前職での経験 |
新卒で施工管理になりたい人 | 大学での専攻内容 大学で身につけた経験値 |
経験者として施工管理に転職したい人 | 施工管理としての経験値 即戦力になる理由 |
女性で施工管理になりたい人 | 体力 女性の施工管理としての自分の目標 |
ここで紹介したアピールポイントをどうやって志望動機に記載すべきかは、以下で詳しく紹介します。
未経験で施工管理になりたい人が志望動機に書くべきこと
未経験から施工管理を目指す人が志望動機に書くべき内容は、以下の3点です。
- やる気や意欲をアピールする
- 前職で培ったスキルの中で施工管理に役立つものを分析する
- 企業研究をしっかり行う
例文と一緒にポイントも紹介していきますので、参考にしてください。
やる気や意欲をアピールする
未経験から施工管理になる場合、やる気や意欲をアピールしましょう。
建設業に関する知識がない状態で、新しい職種に挑戦するのはハードルが高いです。
採用担当者は未経験の業種の転職を希望している人に対して、「すぐ辞めてしまうのではないか」と不安を抱いているかもしれません。
やる気をアピールできるように、「資格の勉強をしている」「将来はこんな工事に関わりたい」など、将来を見越して自分が努力していることをアピールしましょう。
応募のきっかけになったエピソードを語るのもおすすめです。
やる気や意欲をアピールする志望動機の例文は以下のとおりです。
【例文】
貴社を志望したきっかけは、テレビ番組で貴社が特集されていたのを見たからです。
施工管理として働く〇〇さんの話を聞いて、施工管理のやりがいや働き方に興味を持ちました。
施工管理としてできるだけ早く活躍できるように、現在は施工管理技士試験2級の勉強を進めています。
貴社に入った後は、先輩から学べるところを全て学び、将来的には大型施設の施工管理を一人で対応できる施工管理に成長したいと思っております。
前職で培ったスキルの中で施工管理に役立つものを分析する
未経験から施工管理に転職する場合、建設業に関する知識は未熟ですが、施工管理に必要な素質をすでに前職で身につけている場合があります。
未経験から施工管理に転職する場合にアピールできるポイントはさまざまです。
たとえば前職は飲食店で働いていた人が施工管理を目指す場合、飲食店で培ったコミュニケーション力が強みになりますし、リーダーとして従業員をまとめた経験があれば、マネジメント力もアピールできます。
施工管理に求められるスキルを事前に把握しておき、前職で経験した仕事でアピールできる内容を見つけておくのがおすすめです。
【例文】
私は前職で飲食店の店長をしていました。
食品の調達や従業員のシフト管理、顧客対応まで幅広い業務を経験し、マネジメント力やコミュニケーション力を磨きました。
前職での経験は施工管理として働く上で、取引先との交渉や作業員との意思疎通に役立つと思います。
企業研究をしっかり行う
未経験だから企業について何も知らない、では採用率が下がってしまいます。
入社後のギャップを減らすためにも、企業研究を丁寧に行いましょう。
会社の制度や募集内容の把握はもちろん、会社の最近のニュースやIR情報まで理解しておけば、会社に対する興味が強い人であると認識されるはずです。
「たくさん調べた上でこの会社がいい」と胸を張って言えるような、企業分析を行うことが大切です。
【例文】
貴社を志望した理由は、IoT改革に取り組むニュースが多くあり施工管理の働き方改善に積極的だと感じたからです。
施工管理として働く中で、ロボットの導入やDX化は多くの企業の課題として挙げられていますが、実際に取り組んでいる企業が少なく感じました。
貴社での取り組みは、施工管理として働く人材をサポートできる内容だと思います。
ぜひ貴社でIoT化に取り組みながら施工管理として働きたいと思います。
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新卒で施工管理になりたい人が志望動機に書くべきこと
新卒で施工管理を目指す人の多くは、大学や高校で建設業に関する専攻を受けている人がほとんどです。
新卒で他の応募者と差別化するには、下記の点を明確にしておきましょう。
- 大学などの専攻で学んだ内容と活かせる仕事を明確にする
- 大学のサークル活動や部活動で培ったリーダーシップやマネジメント力をアピールする
それぞれ詳しくみていきましょう。
大学などの専攻で学んだ内容と活かせる仕事を明確にする
専攻で学んだ内容をただ伝えるのではなく、学んだ知識をどう活かせるかをアピールしましょう。
専攻で学んだ内容は、他の応募者とほとんど同じです。
ただそこから自分で強みを分析し、自分なりの答えを出せる人は「問題解決能力」があると判断されるでしょう。
施工管理は建設業の中でも、施工に関わる大量の知識が必要な仕事です。
自身が大学で学んだ知識が施工管理の仕事のどこで生かされるか、どう活用できるかを自分で考え、他の応募者と差別化しましょう。
【例文】
大学では電気工学について学びました。
施工管理は大型施設やプラントでの施工に関わることもあるため、電気に関する知識が役立つと思います。
貴社に入社したあとは電気工事施工管理技士の資格を取得し、大型の工事で活躍できるプラント施工管理を目指します。
大学のサークル活動や部活動で培ったリーダーシップやマネジメント力をアピールする
新卒で施工管理を目指す人は、大学での専攻以外にも大学時代の活動で培ったスキルをアピールするのもおすすめです。
アピールできるポイントは以下の2つ。
- リーダーシップ
- マネジメント力
たとえば大学時代のアルバイトでバイトリーダーなどの経験があれば、コミュニケーション力やリーダーシップ、マネジメント力をまとめてアピールできます。
なぜならリーダーとしてシフトを管理した経験や他のバイトに指示を出しながら業務を回せるスキル、チームをまとめるマネジメント力は施工管理として働く場合に必要になる能力であるため。
自分の経歴で、施工管理に必要なスキルをアピールできるものがないか、書き出して確認してみましょう。
【例文】
私が貴社を志望した理由は、複数の作業員や職人、施工管理がチームになり、ひとつの建物を作り上げる過程に興味を持ったからです。
私は大学時代、サークルの部長として100人規模のサークル全体をまとめ上げる経験をしています。
イベントの計画や予約、材料の注文まで、メンバーに指示を出しながら成功に向けて行動しました。
この経験で養われたコミュニケーション力やマネジメント力は、施工管理として働く際に即戦力になると思います。
経験者として施工管理に転職したい人が志望動機に書くべきこと
別の会社で施工管理として働いていた人が転職で志望動機を書く場合は、下記の3点をアピールして採用率を上げましょう。
- 即戦力になる実力を具体的にアピールする
- 自分ができること・できないことを自己分析して伝える
- 自分の将来のビジョンを明確にしておく
それぞれ詳しく説明します。
即戦力になる実力を具体的にアピールする
経験者の転職で1番のアピールポイントは、即戦力になるかどうかです。
前の会社でどんな工事を担当したか、施工管理としてのキャリアはどのくらいか、転職後にどんな働き方ができるかを、できるだけ具体的に伝えられるようにしておきましょう。
採用担当者に、即戦力としてどの仕事を任せたいかまで想像させることができれば、採用の確率も上がるでしょう。
【例文】
私は今まで、住宅の建築に関わる施工管理として働いてきました。
貴社を志望したのは、施工管理として人々の生活を支えるインフラの整備に携わりたいと思ったからです。
現在、建築施工管理技士2級を取得しています。
建物の施工に関する知識はすでに持っているため即戦力として働けると自負しております。
自分ができること・できないことを自己分析して伝える
自分ができることとできないことを理解しておくことは重要です。
できることをアピールし、できないことは今後の働き方で身につけていきたいと伝えられれば、自己分析がしっかり行えていることをアピールできます。
経験のある分野の転職だからといって自己分析を怠れば、採用担当者に自分の強みをアピールできなくなるリスクがあることを理解しておきましょう。
【例文】
貴社に応募した理由は、施工管理としてのキャリアアップを目指し、大型の建設物の施工に関わりたいと思ったからです。
現在勤めている会社で取り扱う案件は高層ビルや住宅がほとんどで、大型の施設やプラントなどの施工に関わったことはありません。
そのため、貴社に入社した暁には施工管理として大規模な工事の対応をしたいと思っています。
自分の将来のビジョンを明確にしておく
施工管理として経験がある人が転職をする場合、主な目的はスキルアップやキャリアアップです。
自分が転職でどうなりたいか、将来はどんなことがしたいかを明確に答えられるようにしておきましょう。
前の会社ではできないことが、この会社ではできるという分析ができていれば、採用したいと思う人材になれるはずです。
【例文】
貴社を志望した理由は、プラント施工管理としてのキャリアアップを目指すためです。
前の職場では関わる案件の規模が小さく、管工事施工管理技士の資格を使う場面が少ないことが悩みでした。
貴社でプラント施工という規模の大きな案件を対応することで、将来的には海外のプラント施工で活躍できる人材になることを目指しています。
女性が施工管理の志望動機で書くべきこと
女性で施工管理を目指す人は、下記のポイントを志望動機に組み込みましょう。
- 体力があることをアピールする
- 女性ならではの施工管理で活用できるスキルを分析する
それぞれ詳しく説明します。
体力があることをアピールする
女性の施工管理で1番の懸念点は、体力です。
スポーツ経験や体力の必要な作業を達成した経験などを踏まえて志望動機を作成することで、女性を採用する際のハードルが下がるでしょう。
【例文】
大学時代はボート部として全国大会を目指すチームに所属していました。
毎日の屋外練習やトレーニングを欠かさず行っていたため、体力には自信があります。
女性の施工管理として、体力的なギャップを減らしつつ仕事に取り組めると思います。
女性ならではの施工管理で活用できるスキルを分析する
施工管理の仕事は、女性目線の細かい気配りやコミュニケーション力が役立ちます。
施工管理として必要なマネジメント力やコミュニケーション力をアピールすれば、女性であることがメリットになる場合もあるでしょう。
【例文】
私が施工管理として活躍できるポイントは、コミュニケーション力とマネジメント力の高さです。
前職ではプロジェクトマネージャーとして事業の企画から計画、準備や実施までチーム全体を動かすリーダーとして活動していました。
ここで身につけた能力は、施工管理として働く中で作業員との連携や取引先とのやりとりで活用できると自負しています。
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施工管理の志望動機を書くときに注意すべき3つのポイント
ここからは施工管理の志望動機を書く際に注意すべきポイントを3つ紹介します。
- 自分を過大評価しない
- 学ぶ姿勢や意欲だけを書かない
- 理想だけを押し付けない
それぞれ詳しくみていきましょう。
自分を過大評価しない
志望動機では、ありのままの自分を書くことが大切です。
過大評価した情報で採用が決まれば、転職後に求められるスキルが高すぎて対応できなくなるリスクがあります。
自己分析を徹底的に行い、自分のアピールポイントや強みだけでなく、デメリットになる部分まで理解しておきましょう。
志望動機でもメリットばかり書くのではなく、自分の弱みをどう改善するように努力したかを記載するのもおすすめです。
学ぶ姿勢や意欲だけを書かない
未経験や新卒で施工管理を目指す人であれば、学ぶ姿勢や意欲を志望動機でアピールすることが多いです。
しかし、学ぶ姿勢や意欲だけのアピールにならないように注意しましょう。
企業は自分の会社にとって役に立つ人材を求めています。
そのため、学んだ上でどう活躍できるのか、やる気を持って業務に取り組んだ上でどう会社に貢献するか、など自分の将来のビジョンを明確にしておきましょう。
理想だけを押し付けない
施工管理は残業時間が長く、業務量が多いといわれる仕事のひとつです。
単に「面白そうだから」といって業務範囲の理解が理解できていない状態で志望動機をかけば、「会社を理解していない」と判断され、不採用となってしまいます。
特に未経験や新卒から施工管理を目指す人は、施工管理の働き方やメリット・デメリットなどさまざまな情報を確認した上で志望動機を作成しましょう。
まとめ
今回は施工管理の志望動機について、人によって異なる志望動機の作り方や例文紹介、志望動機を作る際の注意点を紹介しました。
志望動機で差別化できれば、未経験であれ経験者であれ採用に大きく近づきます。
他と違う志望動機を作るには、書くべき内容と書かない方が良い内容を知っておくことが重要。
本記事の例文を参考に、施工管理の志望動機を作成してみてください。
自分が作った志望動機が合っているか分からない、と不安な人は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
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