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測量士補試験の難易度や合格率は?
勉強方法や資格取得のメリットを解説

測量士補試験の難易度や合格率は?勉強方法や資格取得のメリットを解説

測量士補 働き方やキャリア 転職

測量士補とは、測量士が作製した計画に従って、土地や建物の測量業務を実施し、その補佐を行うための国家資格の1つです。

測量士補になるには、測量士補試験に合格するか、測量に関する単位を取得した大学卒業者などの方法があります。

ただ、測量士補の試験は非常に難易度が高く、合格率も低いと言われています。そのため、測量士補になるためには、効果的な勉強法を理解し、学ぶことが大切です。

ここでは、測量士補試験の難易度や合格率はもちろん、効率的な勉強方法や測量士補の資格を取得するメリット、測量士補試験の概要や出題傾向、合格者が活躍できる仕事や関連資格なども紹介します。

これから測量士補を目指す方はもちろん、測量関係の仕事に興味のある方も、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
agent-nomura2
野村 涼キャリアコンサルタント
これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援。特に施工管理技士全般と電気主任技術者の領域を得意とする。

国家資格である測量士補の資格とは?測量士との違いも解説

測量士補とは、土地の測量を行う国家資格の一種です。

測量士補の上級資格である測量士との違いは、測量士が測量計画を作成し、測量士補がその計画に従って測量を実施するという役割分担があることです。

測量士補になるには、以下の方法があります。

  • 文部科学大臣が認定した大学・短期大学・高等専門学校で、測量に関する科目を修めて卒業する
  • 国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門の養成施設で、測量士補になるのに必要な知識・技能を1年以上学び修得する
  • 国土地理院が行う測量士補試験に合格する

いずれの方法でも、測量士補の資格を取得した後は、国土地理院に備えられた測量士補名簿に登録の申請をしなければなりません。なお、登録には、登録申請書や卒業証明書などの書類と登録料が必要です。

登録が完了すれば、測量士補として仕事ができるようになります。測量士補の仕事は、測量会社や建設コンサルティング会社などで求められる職種で、測量士補から測量士にキャリアアップすることも可能です。

測量士補試験の概要と出題傾向

測量士補試験は、土地の測量を行う国家資格の一種です。試験は毎年5月に実施され、受験資格はありません。

試験時間は3時間で、8つの専門科目と一般知識からなる28問の選択式問題に答えます。合格基準は700点満点中の450点以上で、合格率は20~40%程度です。

測量士補試験の出題傾向

出題傾向としては、過去に出題された問題と類似した問題が多く出題されるのが特徴です。その中でも、計算問題が30~40%の割合で出題されるので、計算力と計算問題対策が重要です。

また、測量士試験の問題が焼き直しで出題されることもあるので、測量士試験の過去問も参考にするとよいでしょう。過去問を中心に勉強すれば、合格は十分可能です。

測量士補試験の難易度と合格率の推移

測量士補試験の試験は、8科目28題で、合格基準は700点満点中450点以上となっています。過去問が繰り返し出題されるのが特徴で、過去問のみで合格点に達することも可能です。

令和5年の測量士補試験の受験者数は13,480人で、合格者数が4,342人となっており、合格率は32.2%でした。なお、前年の令和4年は、受験者数12,556人に対して合格者数は5,540人で、合格率は44.1%と高めでした。

過去10年間の平均合格率は、下記の表にある通り約35.7%となっており、国家資格の中では比較的高い傾向にあると言えるでしょう。

測量士補の過去10年の合格率の推移

年度(西暦) 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2023 13,480 4,342 32.2
2022 12,556 5,540 44.2
2021 12,905 4,490 34.2
2020 10,361 3,138 30.3
2019 13,764 4,924 35.8
2018 13,569 4,555 33.6
2017 14,042 6,639 47.3
2016 13,278 4,767 35.9
2015 11,608 3,251 28.0
2014 11,118 4,417 39.7

上記のように、測量士補試験の難易度は、合格率からすると低いと言えます。しかし、計算問題や出題範囲の広さといった難しいポイントもあります。また、受験者の属性や目的によっても、難易度の感じ方が変わるかもしれません。ただし、計画的に勉強すれば、合格は十分可能です。

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測量士補試験の出題範囲と効果的な勉強方法

測量士補試験は、測量の基礎知識と計算能力を問う国家資格試験です。独学で合格するためには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。

測量士補試験の出題範囲

測量士補試験の出題範囲は、測量に関する法規及びこれに関連する国際条約、多角測量、汎地球測位システム測量、水準測量、地形測量、写真測量、地図編集、応用測量の8つの専門科目です。

各科目の詳細な出題内容は、国土地理院のホームページで公開されています。過去の試験問題や解答例も参考になるでしょう。

測量士補試験は、択一式で28問の選択式問題に答える形式です。合格基準は700点満点中450点以上です。

測量士補試験の難易度は、合格率からすると低いと言えますが、計算問題や出題範囲の広さなど、難しいポイントもあります。また、受験者の属性や目的によっても難易度は変わるかもしれません。

測量士補試験に合格するためには、過去問の繰り返し解答と計算問題の対策が重要です。

測量士補試験の効果的な勉強方法

測量士補試験は、過去問題が繰り返し出題される傾向があります。そのため、過去問を繰り返し解いて、問題に慣れることが一番重要です。過去問を解く際には、分からない用語や問題を参考書やテキストで確認し、理解を深めるようにしましょう。

計算問題は高校生の数学基礎レベルですが、試験中は計算機の使用が認められていないため、暗算や筆算に慣れておく必要があります。

試験に出題される科目は8つありますが、その中でも「測量に関する法規・基準」「測量数学」「多角測量」「水準測量」「応用測量」は優先的に対策するべき科目です。

地形測量や写真測量などの図形問題は、直定規を使って図を書いたり、測定したりすることができます。試験前に直定規の使い方に慣れておくと良いでしょう。

測量士補試験の学習スケジュールと時間配分のコツ

一般的に、測量士補試験合格に必要な勉強時間は、200時間程度と言われています。

元々の知識量など個人差がありますが、測量知識ゼロからでも1日2~3時間の勉強で3ヶ月程度、1日1時間の勉強で6ヵ月程度が目安と考えておきましょう。

例年、5月中旬あたりに測量士補試験が実施されるため、年明け前から2月あたりに勉強を開始するなど、1日に充てられる勉強時間を考えた上で、 試験日から逆算してスケジュールを立てる のがおすすめです。

勉強時間の内訳としては、インプット(参考書やテキストの読み込み)に25%、アウトプット(過去問の演習)に50%、復習(知識の整理や間違えた問題の復習)に25%の割合で行うと効果的です。

測量士補試験の対策に役立つ過去問の活用法

過去問は、試験の出題傾向や難易度を把握するために欠かせない教材です。過去10年分の過去問をとにかく解いていくことで、測量士補試験の知識を身につけることが可能です。

過去問は、分野別に解く方法と年度別に解く方法があります。分野別に解く方法は、各科目の知識を確認するのに適しています。一方、年度別に解く方法は、試験本番の雰囲気を味わうのに適しているでしょう。

過去問を解く際には、時間を計測して自己採点をすることが重要です。試験は全問マークシート形式で28問出題され、そのうち18問以上正解すれば合格となる「 絶対評価 」の試験です。時間配分や正答率を把握することで、自分の弱点や得点源を見つけることができます。

過去問は、国土地理院のホームページから無料でダウンロード可能です。また、過去問の解説や重要事項集などの参考資料もネット上で入手できます。過去問を活用することで、試験に必要な知識や計算方法を効率的に学習できるでしょう。

測量士補試験の当日の注意点と試験会場の雰囲気

試験当日は、受験票、鉛筆・シャープペンシル(HBかB)、消しゴム、直定規、時計などを持参しましょう。また、スマートフォンや電卓などは試験中に使用できないため、電源を切って鞄の中に入れておくようにしてください。

試験会場は、大学や専門学校が多く、受験者数は1万人を超えることもあります。試験会場の入口には、受験番号ごとの試験室が掲示されています。試験室への入室は試験開始の1時間前からできますが、できれば試験開始30分前までには入室しましょう。

試験は午後1時30分から4時30分までの3時間で行われます。試験開始から1時間半後(午後3時)から退室できますが、その場合は試験問題は持ち帰れません。試験問題を持ち帰りたい場合は、試験終了まで待つ必要があります。

試験中は、試験官の指示に従ってマークシートに解答を記入します。計算用の余白があるので、メモ書きや筆算で計算可能です。お手洗いに行きたい場合は、手を挙げて試験官に伝えて、同行してもらいます。

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測量士補試験の勉強におすすめの参考書3選

測量士補試験の勉強におすすめの参考書は、以下の3冊です。

やさしく学ぶ測量士補試験合格テキスト

「やさしく学ぶ測量士補試験合格テキスト」は、初学者でも安心の丁寧な解説と問題演習が特徴のテキストです。過去問の分析に基づいて頻出ポイントを重点的に解説しています。

測量士補合格ガイド

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鉄則!測量士補過去問アタック

「鉄則!測量士補過去問アタック」は、過去10年分の試験問題がすべて解説されている問題集です。科目別に収録されており、出題傾向や重要事項が一目で分かります。

これらの参考書を使って、測量士補試験の勉強を進めましょう。

測量士補の資格取得のメリットと活躍の場

測量士補の資格を取得するメリットと活躍の場所は以下の通りです。

測量士補の資格取得のメリット5つ

  1. 測量業務ができること
  2. 就職に有利となること
  3. 将来的にも安定した資格であること
  4. 土地家屋調査士の試験が免除になること
  5. 測量士の足掛かりとなること

それぞれ解説します。

1.測量業務ができること

測量士補は、測量士の指示に従って土地の測量を行うことができます。測量士補の資格は、測量に関する基礎知識と技能を証明する国家資格です。

2.就職に有利となること

測量士補の資格は、測量会社や建設コンサルティング会社など、測量関係の仕事を求める企業にとって魅力的な資格です。

そのため、測量士補の資格を持っていれば、採用のチャンスが広がるでしょう。

3.将来的にも安定した資格であること

測量士補の資格は、測量業務が測量士・測量士補の独占業務であることや、測量業務が公共事業などで一定の需要があることから、将来的にも仕事がなくなることはほとんどありません。

そのため、測量士補の資格は、長く安定して働ける資格といえるでしょう。

4.土地家屋調査士の試験が免除になること

測量士補の資格を持っていれば、不動産業界のトップレベルの資格である土地家屋調査士の試験のうち、測量・作図の科目が免除になります。

土地家屋調査士の資格を取得することで、測量士補の仕事の幅を広げることができるでしょう。

5.測量士の足掛かりとなること

測量士補の資格は、上級資格である測量士の資格の取得に向けてのステップとなります。

測量士の資格を取得することで、測量士補よりも高い待遇や責任ある仕事を得ることが可能です。

測量士補が活躍できる場所

測量士補が活躍できる場所は、主に次のような企業や団体です。

測量会社

測量会社は、測量士補の資格を持つ人材を求める最も一般的な場所です。

測量会社では、測量士の指示に従って、土地の測量や地図の作成などの業務を行います。

建設コンサルティング会社

建設コンサルティング会社は、測量士補の資格を持つ人材を求める場所のひとつです。

建設コンサルティング会社では、測量士補の資格を活かして、建設工事の計画や管理などの業務を行います。

地方公共団体

地方公共団体は、測量士補の資格を持つ人材を求める場所のひとつです。

地方公共団体では、測量士補の資格を活かして、国土強靭化や防災対策などの業務を行います。

不動産会社

不動産会社は、測量士補の資格を持つ人材を求める場所のひとつです。

不動産会社では、測量士補の資格を活かして、不動産の登記や調査などの業務を行います。

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測量士補と関連する他の資格と取得するメリット

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測量士補と関連する他の資格としては、以下のようなものがあります。

測量士

測量士は、測量士補よりも上位の国家資格で、測量士補にはできない測量業務の計画や指揮を行うことができます。

測量士の資格を取得するメリットは、測量士補よりも高い待遇や責任ある仕事を得ることができることや、測量会社の開業や独立が可能になることです。

土地家屋調査士

土地家屋調査士は、不動産業界のトップレベルの資格で、土地や建物の登記に必要な調査や測量を行うことができます。

土地家屋調査士の資格を取得するメリットは、測量士補の仕事の幅を広げることや、不動産業界で高い評価や収入を得ることができることです。また、測量士補の資格を持っていれば、土地家屋調査士試験の午後の部の測量・作図の科目が免除となります。

建築士

建築士は、建築物の設計や施工を行うことができる国家資格で、建築士法に基づく建築士試験に合格する必要があります。

建築士の資格を取得するメリットは、建築業界で高いスキルや知識を認められることや、建築士事務所の開業や独立が可能になることです。また、測量士補の資格を持っていれば、建築士試験の測量の科目が免除となります。

上記のように、測量士補の資格は、測量関係の仕事に興味がある方や、建設・不動産業界に就職したい方にもおすすめの資格です。

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測量士補試験についてのよくある質問Q&A5選

Q1:受験資格はありますか?

A1:年齢、性別、学歴、実務経験及び国籍に関係なく受験可能です。

Q2:試験はいつ実施されますか?

A2:令和6年度の試験は、5月19日(日曜日)午後1時30分から4時30分までです。

※詳しくは、国土交通省 国土地理院のWebページをご参照ください。

Q3:試験手数料はいくらですか?

A3:収入印紙による書面受付の場合、2,850円です。

Q4:試験科目と合格基準は何ですか?

A4:試験科目は測量に関する8つの専門科目で、択一式で28問出題されます。合格基準は700点満点中450点以上です。

Q5:試験に合格したらどうすればいいですか?

A5:試験に合格したら、測量士補として登録する必要があります。登録申請には期限がありませんが、早めに行うことをおすすめします。登録申請に必要な書類や手数料は、国土地理院のホームページで確認可能です。

測量士補の資格や試験のまとめ

上記のように、測量士補は建築や土木の工事や地図を作る際の測量を行う専門職でり、測量会社を中心にさまざまな職場で活躍しています。

測量士補になるには国家試験に合格する必要があります。なお、受験資格や年齢制限は、特に設けていません。ただし、根気強さや協調性、体力がある人などが測量士補として働くには必要なスキルです。

そこで、測量士補として仕事をしたい場合には、測量士補の仕事を専門に扱う、「ビーバーズ」のサポートを受けながら転職活動を進めるのがおすすめです。

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この記事の監修者
agent-nomura2
野村 涼キャリアコンサルタント
これまで建設業界を中心に、1000名以上の転職を支援。特に施工管理技士全般と電気主任技術者の領域を得意とする。

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