現場監督の平均年収はいくら?業種・年齢別に紹介【収入アップ方法も解説】
施工管理 建設 職人・一人親方現場監督として働く方の中には、年収が低いと感じている方や、もっと年収を上げたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
現場監督の仕事は比較的年収が高い職業だといわれているものの、働く会社や工事の種類など、様々な要因で年収が大きく変化します。
そこで今回は、現場監督の平均年収を業種や年齢別に紹介し、年収を上げるための方法についても詳しく解説します。
現場監督として働く方はもちろん、これから現場監督を目指す方も、ぜひ参考にしてください。
現場監督とは?仕事内容や施工管理との違いも解説
現場監督の年収を紹介する前に、現場監督の経験がない方に向けて、どのような仕事をするのかを簡単にご紹介します。
現場監督の仕事内容
現場監督は、工事現場での施工管理や作業者の監督・指導を担当する役職です。
以下に、現場監督の具体的な仕事内容と必要なスキルを解説します。
工事全体の管理
現場監督は、工事の進行状況を把握し、品質、原価、工程、安全、環境の5大管理を行います。このように、現場監督は、工事前から工事後までの広範な範囲で責任を持つ仕事です。
施工管理
現場監督は、施工計画の実施を監督し、工程の進捗や品質の確保を管理します。また、作業者の指導や監督も行い、スムーズな施工をサポートする役割を担います。
安全管理
現場監督は、作業員の安全を確保するために安全対策も実施します。そして、安全教育や危険予知、事故防止対策を徹底します。
品質管理
現場監督は、施工作業の品質を確保するため、材料の検査や施工の適正性をチェックします。そして、品質基準を満たすための指導を行います。
原価管理
現場監督は、工事の原価管理も重要な仕事です。現場監督は、予算内で工事を進めるためのコスト管理の役割も担います。
これらを実施するために必要なスキルとしては、リーダーシップ、コミュニケーション、臨機応変さ、マルチタスク能力などが挙げられます。
このように、現場監督は工事現場での円滑な運営を担当し、安全で高品質な工事を実現する重要な役割を果たす重要な人材です。
現場監督と施工管理の違い
現場監督と施工管理の仕事はよく混同されがちですが、それぞれ異なる役割を担っています。以下に、両者の違いを簡潔に解説します。
現場監督の役割
- 現場での工事状況の確認と進行管理を行う。
- 作業員に対して作業方法や安全対策の指導を行う。
- 工事で必要な資材の数量確認や発注業務を担当。
施工管理
- 設計図書を確認しながら施工図を作成し、協力会社へ具体的な指示を出す。
- 事務作業として書類作成などを行う。
- 規模の大きな工事現場では、現場監督が指揮する司令塔として、施工管理は主に事務作業を担当することが多い。
規模や業界によっては、両者の役割が重複することもありますが、一般的には現場監督が現場での指揮を行い、施工管理が事務作業を担当する傾向があります。
現場監督の給料が高い理由
現場監督は、現場の工事が円滑、かつ安全に行われるように適切な指示を出す必要があります。そのため、現場監督には現場の工事への責任と、幅広い知識、十分な経験が必要です。
このような理由から、現場監督は高い年収を得ることが可能です。ただ、決して楽な仕事ではなく、高い年収に見合ったスキルや経験が求められます。
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現場監督の年収はどれくらい?
現場監督の年収について、様々な条件ごとに比較して紹介します。
平均年収
現場監督の平均年収はおよそ500万円前後です。経験と知識が必要なうえに、責任が伴うため、建設業界全体の平均年収の400万円よりも高い年収を得ることができます。
現場監督の職種別年収
現場監督の年収を職種別に見てみると、平均年収は以下のようになります。
プラント施工管理が一番高い理由としては、より大きな工事を手掛けることから責任が大きいことに加えて、ハイレベルな専門知識が求められることが要素としてあげられるでしょう。
他職種についてはそこまで大きな差はありませんでした。
職種別 | 平均年収 |
---|---|
プラント施工管理 | 約553万円 |
建築施工管理 | 約501万円 |
土木施工管理 | 約489万円 |
電気工事施工管理 | 約483万円 |
管工事施工管理 | 約492万円 |
造園施工管理 | 約414万円 |
現場監督の企業規模別年収
企業の規模別に年収を見てみると、平均年収は以下のようになります。中でもスーパーゼネコンは突出して年収が高く、年収が1000万円近くになることもあるようです。
企業の規模 | 平均年収 |
---|---|
スーパーゼネコン | 900万円前後 |
大企業 | 600万円前後 |
中小企業 | 450万円前後 |
現場監督の年齢別年収
年齢別の年収は以下の通りです。40代後半から50代前半にかけて平均年収600万円前後となり、最も年収が高くなります。厚生労働省のデータを参考に算出した目安の年収になります。
画像引用元:統計で見る日本
現場監督のエリア別年収
厚生労働省のデータから平均年収を算出しています。地図の色が濃い都道府県ほど年収が高くなっています。あくまでも目安ですので参考までにご覧ください。
現場監督の学歴別年収
学歴別年収を厚生労働省のデータをもとに算出しています。同じ学歴であっても学科などによって異なる場合もありますので必ずしも高学歴だから年収が高いとも限りません。
最終学歴 | 平均年収 |
---|---|
中学 | 450万円前後 |
高校 | 460万円前後 |
高専・短大 | 488万円前後 |
大学 | 574万円前後 |
大学院 | 647万円前後 |
現場監督の雇用形態別年収
下の表は正社員と派遣・契約社員の平均年収を比較したものになります。あくまで推定になりますので参考にしてください。
雇用形態 | 平均年収 |
---|---|
正社員 | 480万円 |
派遣社員 | 330万円 |
契約社員 | 250万円 |
現場監督が年収(収入)を上げる方法5選
ここでは実際に現場監督が収入を上げる方法についてご紹介します。
1.ヘッドハンティングを受ける
ヘッドハンティングされることはめったにありませんが、取引先などから評価されてそのような話が来ることもないわけではありません。めったにないチャンスですので、話をもらったら積極的に挑戦してみるようにしましょう。
2.建設専門の転職エージェントを利用する
何年も働いているのになかなか年収が上がらない場合や、平均と比べて明らかに年収が低い場合には転職を検討したほうが良いかもしれません。転職エージェントを利用することで、忙しい現場監督の方でも比較的手間を少なく転職先を探すことができます。
転職エージェントの中でも建設業界に特化したものを選ぶことで条件の良い会社を見つけることができます。ビーバーズは、数少ない建設業界に特化した転職エージェントです。
転職後のフォローも充実しているので、安心して転職活動をすることができます。今、年収が思うように上がらないことで悩んでいる方は是非一度ビーバーズにご相談ください。
3.1級施工管理資格と相性が良い資格を取得する
建築施工管理であれば1級建築士、土木施工管理であれば技術士やRCCMなどがあげられるでしょう。より取得難易度の高い資格を取得することで、周りの人と差をつけることができ、市場価値は高まります。
4.建設専門派遣会社に登録して情報収集する
派遣のほうが給料が低いというデータはありますが、派遣の中にもいろいろな種類の案件があるので、高単価なものを探すことで収入を増やすことができます。派遣のサイトに登録し、情報収集を欠かさないようにしましょう。良い条件の案件にどんどん飛び込んでいくことで短期間ではありますが収入を増やすことができます。
5.フリーランスも選択肢に入れる
フリーランスとして働くことで、会社に縛られず、高単価な仕事を選びながら働くことも選択肢の一つです。フリーランスは不安定になりがちですが、派遣と組み合わせながら案件を切らさないようにして働くことで安定しつつも高単価な案件が狙えます。
フリーランスとして働くことが不安な方でも、フリーランスエージェントと相談することで高単価な案件を誰でも受注することができます。フリーランスとして働きたい方はビーバーズフリーランスにご相談ください。
現場監督は年収1000万も可能?
現場監督は年収1000万円を目指すことができる職業です。ただし、決して誰でもというわけではなく、様々な条件があります。企業の規模や、現場監督自身のスキル、経験などが重なった結果、年収1000万円を稼ぐことができます。
現場監督として1000万円を稼ぐ方法は他の記事で詳しく紹介していますので、ぜひそちらも参考にしてください。
現場監督の給料・収入シミュレーション
ここでは3人の現場監督の方の年収を、転職市場を知り尽くすエージェントから見て適正なものかどうかを解説していきます。
ただし、これはあくまで一例であり、現場監督の年収は個人によって大きく変動するので、自分の年収が適正かどうか知りたい場合はビーバーズにご相談ください。
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建築施工管理技士の方の実例
- 1級建築施工管理技士資格保有
- RC造経験者
- 現場監督経験32年(54歳)
- 案件:マンション、商業施設、老人ホーム
- 新築、改修共に現場代理人経験あり
- 転職回数4回
- 現在年収:750万円
現在、RC造の現場代理人経験がある方はどこの企業も喉から手が出る程、獲得したい人材です。求人相場としては、800~1200万円程を設定している企業が多く、転職をすることによって大幅な年収アップを見込めるでしょう。
電気工事施工管理技士の方の実例
-
- 1級電気工事施工管理技士資格保有
- 現場監督経験5年(27歳)
- 案件:大型商業施設、公共施設、オフィスビル
- 新築の主任クラス
- 転職回数1回
- 現在年収:650万円
新卒で地元設備工事会社に就職後、資格取得に伴い大手サブコンに転職。現在は大型商業施設の新築工事の案件に携わり、残業時間は月100時間程のハードワークをしていることによって残業代が青天井の状態です。こういった方であれば、残業代が少なくなることにより年収はダウンしますが、月残業15~30時間ほどのワークライフバランス重視の転職を視野に入れてもよいでしょう。
土木施工管理技士の方の実例
-
-
- 1級土木施工管理技士資格保有
- 現場監督経験20年(41歳)
- 案件:一般土木(河川・道路・上下水道)、宅地造成工事
- 現場代理人クラス
- 転職回数3回
- 現在年収:530万円
-
地方ゼネコンにて勤務しており、工事規模は多少小さいものの施工実績は多数お持ちでいらっしゃいます。こういった方は都市部の建設会社に転職することにより年収200万円アップもを夢ではないでしょう。
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未経験から高年収の現場監督を目指すためには?
ここまでは現在現場監督として働く方に向けた内容でしたが、最後に未経験の方が現場監督を目指すための方法をご紹介します。
学生は建築学科・専門学校を卒業する
専門学科を卒業すると、専門知識が獲得できるのはもちろん、資格の検定試験の際に実務経験が短くなるなど、非常に有利になります。例えば2級建築施工管理技士の場合、建築学科または専門学校以外の学歴の人は第2次検定の際、8年以上の実務経験がなければ検定を受けることができません。
大学、専門学校の指定学科を卒業した「高度専門士」であれば実務経験が1年でも受験ができるので、非常に大きな差になります。現場監督になりたいという方は建築学科や専門学校を卒業しましょう。
社会人は未経験採用可の建設会社へ就職する
現場監督になるには実務経験を経て資格を取得する必要があるので、まずは未経験でも採用してもらえる建設会社に就職しましょう。現場監督の指導の下実務経験を積むことでスキルアップし、最終的には現場監督として働けるようになります。
なるべく早めに実務経験を3年以上積む
実務経験が3年以上あれば、ほとんどの人が2級建築施工管理技士の検定の受験資格を獲得できます。またそれ以外でも、実務経験がなければ取得できない資格もありますので、スキルアップ、キャリアアップのためにも3年は実務経験を積むようにしましょう。
1級・2級施工管理技士資格を早期取得する
実務経験を積んで2級建築施工管理技士の資格を取得したら、今度は2級建築施工管理技士として実務経験を積むことで、1級建築施工管理技士の資格を取得できるようにしましょう。2級取得では主任技術者として現場で働くことができるようになり、1級建築施工管理技士を取得することでさらに監理技術者としても働くことができるようになります。
業務の幅や、収入が大きく異なるため、なるべく早いうちに取得しておくのがおすすめです。
現場監督の平均年収のまとめ
この記事では現場監督の方の年収の相場や収入を上げる方法について詳しく解説していきました。現場監督は高収入を目指すことができる職業です。特にスーパーゼネコンともなると、年収1000万円を超えることもあるので、かなり夢のある職種といえるのではないでしょうか。
ただし、高収入が目指せるといっても、中小企業で働き続けても「年収が上がるわけではありません。様々な現場を経験しながら、スキルを磨くことでキャリアアップすることができます。建設業界でキャリアアップしていくには転職が必要になってくるので、現在の年収に満足していない方は転職を検討してください。
転職する際は、ビーバーズなど、建設業界に特化した転職エージェントに相談することで、より良い条件の会社を見つけることができます。現場監督としてもっと高い年収を目指したい方は一度ビーバーズにご相談ください。