
給水装置工事主任技術者試験の合格率と難易度、勉強方法を徹底解説
建設 給水装置工事主任技術者 働き方やキャリア 転職給水装置工事主任技術者試験は、毎年3割前後の合格率で推移する国家資格です。なお、受験には3年以上の実務経験が必要で、出題範囲も8科目と広く、計画的な学習が不可欠となります。
合格基準は必須6科目で27点以上、全8科目で40点以上と定められており、各科目ごとに基準点も設けられています。
合格率は30〜40%程度で、しっかりと過去問やテキストを活用し、出題形式に慣れることが合格への近道です。
そこで今回は、給水装置工事主任技術者試験の合格率と難易度、勉強方法を徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。
給水装置工事主任技術者試験の概要
試験の目的と役割
給水装置工事主任技術者試験は、給水設備の設計や施工、維持管理を担う技術者に必要な知識と技能を評価するものです。これにより、水道の供給を安全かつ効率的に行い、人々の生活を支えることができます。
給水装置工事主任技術者試験に合格することで、法律に基づいた主任技術者としての資格を得ることができます。
受験資格と実務経験の要件
給水装置工事主任技術者試験の受験は「給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有する者」となっており、一定の実務経験が求められます。なお、学歴に関する規定はありません。
給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有する者とは、給水装置工事に関する技術上のすべての職務経験を指します。
技術上の職務経験とは、給水装置の工事計画の立案、給水装置工事の現場における監督に従事した経験、その他給水装置工事の施工を計画、調整、指揮監督又は管理した経験及び給水管の配管、給水用具の設置等の給水装置工事の施行の技術的な実務に携わった経験を指し、これらの技術を習得するためにした見習い中の技術的な経験も含まれます。
なお、工事現場への物品の搬送等の単なる雑務及び給与計算等の単なる庶務的な仕事に関する経験は、同条でいう実務の経験には含まれないため、注意が必要です。
試験日程と会場
試験は毎年1回開催され、全国各地の指定された試験会場で実施されます。なお、令和7年度は、北海道、東北、関東、中部、関西、中国四国、九州、沖縄の各地区で10月26日(日)に実施されます。
事前に公式ウェブサイトで日程と会場情報が発表されるため、受験者は早めに計画を立てるとよいでしょう。
また、申し込み後には受験票が送られてくるので、当日の持ち物や注意点も確認しておくことが大切です。
詳しくは、公益財団法人 給水工事技術振興財団のWebサイトをご確認ください。
受験料や申込方法
受験料は21,300円(非課税・令和7年現在)です。クレジット決済か郵便振替から選択できます。
申込は、オンライン申請と郵送による書類提出が必要です。申込期間が限られているため、早めに準備を進めるのがポイントです。
合格率と難易度の実態
最新年度と過去の合格率推移
最新年度の合格率は約35%前後になる傾向があり、年による変動もみられます。この数値は、受験者数や問題の難易度に影響されます。
例えば、過去数年間は専門知識を問う問題が増えたことで合格率が低下する年度もありました。合格率の推移は、下記の公式発表を基に確認してください。
実施年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成9年度 | 19,836 | 17,549 | 9,984 | 56.9% |
平成10年度 | 33,504 | 29,921 | 13,774 | 46.0% |
平成11年度 | 37,623 | 33,471 | 13,231 | 39.5% |
平成12年度 | 33,225 | 29,295 | 10,834 | 37.0% |
平成13年度 | 28,636 | 24,961 | 7,527 | 30.2% |
平成14年度 | 28,365 | 24,447 | 8,546 | 35.0% |
平成15年度 | 28,061 | 24,061 | 8,805 | 36.6% |
平成16年度 | 25,137 | 21,333 | 8,035 | 37.7% |
平成17年度 | 23,078 | 19,609 | 5,354 | 27.3% |
平成18年度 | 20,425 | 17,371 | 4,855 | 27.9% |
平成19年度 | 19,969 | 17,105 | 7,338 | 42.9% |
平成20年度 | 17,587 | 15,104 | 5,685 | 37.6% |
平成21年度 | 18,289 | 15,795 | 4,514 | 28.6% |
平成22年度 | 17,324 | 14,869 | 5,730 | 38.5% |
平成23年度 | 14,656 | 12,492 | 3,460 | 27.7% |
平成24年度 | 15,565 | 13,325 | 4,554 | 34.2% |
平成25年度 | 14,943 | 12,773 | 4,004 | 31.3% |
平成26年度 | 15,378 | 13,313 | 3,588 | 27.0% |
平成27年度 | 16,030 | 13,978 | 4,348 | 31.1% |
平成28年度 | 16,716 | 14,459 | 4,875 | 33.7% |
平成29年度 | 17,168 | 14,650 | 6,406 | 43.7% |
平成30年度 | 15,739 | 13,434 | 5,066 | 37.7% |
令和元年度 | 15,277 | 13,001 | 5,960 | 45.8% |
令和2年度 | 13,418 | 11,238 | 4,889 | 43.5% |
令和3年度 | 14,064 | 11,829 | 4,209 | 35.6% |
令和4年度 | 14,052 | 12,058 | 3,742 | 31.0% |
令和5年度 | 14,482 | 12,616 | 4,351 | 34.5% |
令和6年度 | 14,550 | 12,629 | 4,407 | 34.9% |
計 | 563,097 | 486,686 | 178,071 | 36.6% |
難易度を左右するポイント
試験問題の範囲が広く、専門知識だけでなく、実務経験に基づく応用問題も出題されます。
特に、法規や給水装置の設計・施工に関する詳細な知識を問われる部分が難易度を大きく左右します。
また、試験準備に必要な時間や資料の活用も合否に影響を与える重要なポイントです。
他資格との難易度比較
例えば、給水装置工事主任技術者試験は、座学が中心の他資格試験と比べて実務経験や専門知識の両面が問われるため、実践的な難易度が高いと言われています。
一部の技術系資格では学科試験のみで合格可能なものもありますが、この試験は実際の仕事での応用力が求められる点が特徴です。
合格者の特徴や傾向
合格者の多くは、水道設備の管理や施工に長けた実務経験者であり、計画的な試験対策を行った人が目立ちます。
また、法規や技術的な資料を効率良く学び、時間管理をしっかり行うことができる人が合格している傾向があります。
試験内容と合格基準
出題科目の詳細
試験は「法規」、「基礎技術」、「応用技術」の分野に分かれており、各分野ごとに配点が均等であることが多いです。
「法規」では給水装置に関する法律や規則を深く理解しているかを問われ、「基礎技術」では設計理論や基礎的な水道技術の知識を確認されます。「応用技術」では施工技術や実務経験に基づいた応用力が評価されます。
令和7年度の試験科目は、以下の通りです。
① 公衆衛生概論
② 水道行政
③ 給水装置の概要
④ 給水装置の構造及び性能
⑤ 給水装置工事法
⑥ 給水装置施工管理法
⑦ 給水装置計画論
⑧ 給水装置工事事務論
上記より、全60問が出題されます。
なお、建設業法施行令(昭和31年政令第273号)第37条第1項の表に掲げる検定種目のうち、管工事施工管理の種目に係る1級又は2級の技術検定に合格した者(管工事施工管理技士1級又は2級の第二次検定に限る。)は、上記試験科目のうち「③ 給水装置の概要」及び「⑥ 給水装置施工管理法」が免除されます。
詳しくは、公益財団法人 給水工事技術振興財団の公式サイトをご参照ください。
試験形式と過去問題
給水装置工事主任技術者試験はマークシート方式が採用されており、4つもしくは5つの選択肢で示された中から1つの解答を選択します。
なお、公益財団法人 給水工事技術振興財団の公式サイトで過去5年間の問題と正解、合格基準を見ることができますので、必ず確認しておきましょう。
配点と合格基準
給水装置工事主任技術者試験の配点と合格基準は、以下の通りです。
配点
一題につき1点
合格基準
一部免除者(水道法施行規則第31条の規定に基づく、試験科目の一部免除を受けた方)においては次の(1)及び(3)を満たす必要があります。
また、非免除者(全科目を受験する方)においては次の(1)~(3)の全てを満たさなければなりません。
- 必須6科目(公衆衛生概論、水道行政、給水装置工事法、給水装置の構造及び性能、給水装置計画論、給水装置工事事務論)の得点の合計が、27点以上であること。
- 全8科目の総得点が、40点以上であること。
- 次の各科目の得点が、それぞれ以下に示す点以上であること。
- 公衆衛生概論 1点
- 水道行政 2点
- 給水装置工事法 4点
- 給水装置の構造及び性能 4点
- 給水装置計画論 2点
- 給水装置工事事務論 2点
- 給水装置の概要 5点
- 給水装置施工管理法 2点
受験科目ごとの対策ポイント
「法規」では条文の暗記だけでなく、その運用方法を具体的に理解する必要があります。
「基礎技術」では設計理論を体系的に学び、計算問題の練習を行うと効果的です。
「応用技術」では過去問を活用し、実務経験を基に問題を解く訓練を積むことが求められます。
上記を鑑み、効率的な時間配分と計画的な学習が合格のポイントです。
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効率的な勉強方法と対策
学習スケジュールの立て方
まず、試験日から逆算して計画を立て、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
例えば、試験の3か月前には基礎知識を固め、2か月前から応用問題や実践的な内容にシフトし、最後の1か月で模擬試験と総復習を繰り返すのが効果的です。
週ごとの学習目標を設定すると進捗が管理しやすくなります。
過去問・問題集の活用法
過去問は試験の出題傾向を把握するのに最適です。全体を一通り解いた後、間違えた問題を重点的に復習しましょう。
また、問題集も利用し、多様な問題形式に慣れることが重要です。解答後は必ず解説を確認し、知識を深めることが大切です。
独学と講座利用のメリット
独学は自分のペースで自由に進められる反面、分からない部分を自己解決する力が求められます。
一方、講座を利用すると専門的な解説や効率的な学習法を学べるため、短期間で成果を上げやすいです。
ご自身のスケジュールに合わせ、両方を組み合わせるのも良い方法です。
試験直前のチェックリスト
試験直前には、法規や重要な計算式をもう一度確認しましょう。また、試験会場へのルートや所要時間を事前に把握しておくことも必須です。
受験票や筆記用具、身分証明書など、必要な持ち物を前日に確認し準備することも忘れないでください。
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合格後のキャリアと活かし方
給水装置工事主任技術者の資格取得後の主な就職先
給水装置工事主任技術者の資格を活かせる主な就職先は、水道設備施工会社、自治体の水道局、建設関連業界などです。
具体的には、給水装置の設計や施工管理を行う企業や、マンション管理会社、ビルメンテナンス業者などでの業務が期待されます。
公共事業への参加が可能になることも多く、地域インフラに貢献する役割が増えるでしょう。
給水装置工事主任技術者の資格取得後の年収や待遇の変化
給水装置工事主任技術者の資格取得後は、主任技術者としての役割が評価され、責任あるポジションに就く機会が増えます。その結果、年収が上昇する傾向があります。
また、福利厚生や昇進のチャンスも増加する場合が多いです。
給水装置工事主任技術者の資格取得後のスキルアップやキャリアパス
給水装置工事主任技術者の資格取得を基盤に、より高度な技術を学ぶことで、設計部門への移動や施工現場のリーダーを務めるキャリアパスが開けるでしょう。管理職や技術コンサルタントとして活躍する道もあります。
また、研修やセミナーに参加することで専門性をさらに高めることが可能です。
他資格との組み合わせの利点
例えば、建築士や配管技能士の資格を併せ持つことで、幅広い業務に対応できるようになります。これにより、設計から施工まで一貫したサービスを提供できる能力が評価され、より高い収入や安定した職業ポジションを得ることが可能です。
他資格との相乗効果で市場価値が大きく向上するでしょう。
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給水装置工事主任技術者試験のまとめ
上記のように、給水装置工事主任技術者試験に合格することで、ご自分の専門性の高さを証明する証となり、年収アップや転職を有利に運ぶツールとなるでしょう。
ただし、資格を取得する際は、ご自分がどのような職場や職種に合っているかや、自己実現をするための自己分析が重要です。
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