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電気工事士の将来性は? 需要がある仕事や業界について

電気工事士は将来性がある仕事って本当?電気工事士に向いている人や需要がある業界、年収を上げる方法を解説

電気主任技術者

電気工事士として働く方やこれから電気工事士になろうと考えている方の中には以下のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

  • 電気工事士はこれから需要のある仕事なの?
  • 第一種電気工事士と第二種電気工事士の資格って必要?
  • これから電気工事士として活躍していくには何をしたらいい?

結論として、電気工事士の仕事は将来性のある、安定した仕事です。

工夫次第で安定した仕事を獲得しつつ、高い年収を狙うことも可能。

計画的にキャリアステップを踏んでいくには、電気工事士についての情報をえておくことが大切です。

本記事では、電気工事業界の特徴から電気工事士の将来性、年収を上げる方法について解説します。

この記事の監修者
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山中 健太キャリアコンサルタント
コンサルティング会社にて建設会社の成長戦略型提案業務を経験。「ビジネス会計検定1級」を保有しており、採用責任者や経営者など企業側の目線を最も理解したキャリアサポート、就職支援を得意とする。

電気工事士は将来性のある仕事なのか?


結論として、電気工事士は将来性のある仕事です

ここでは、電気工事士がなぜ将来性のある仕事だといえるのか、その理由を紹介します。

  • 電気工事士は人材不足が進んでいるから
  • 電気工事士の仕事はAIに取って代わられないから
  • 電気工事士は失業のリスクが低いから
  • 電気工事士は資格があれば再就職しやすいから
  • 電気工事士は無資格や未経験でも仕事ができるから

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.電気工事士は人材不足が進んでいるから

経済産業省の調査によると、第一種電気工事士は2020年から、第二種電気工事士は2030年から、人手不足が加速すると予想されています。

なぜなら電気工事士は、高齢者の退職や入職者の減少によって、就業人口が年々減少しているため。

このまま人材不足が加速すると、第一種電気工事士は2045年には2.4万人の供給不足が予測され、第二種電気工事士も2040年には約2万人の供給不足が予測されます。

引用:[電気保安人材の中長期的な確保に向けた課題と対応の方向性について]

技術の進歩により世の中が便利になればなるほど電気の供給が必要になり、電気工事業界を支える人材育成が求められます。

つまり、今から電気工事士を目指す人は将来も仕事に困ることが無いということ。

人手不足の電気工事士の業界で、スキルや実績を積んでいけば、大手の電気工事会社へ転職することも可能です。

現在、未経験を含む若い人材の育成や採用が各企業にも求められているため、今のうちから資格を取得しておくと就職先や転職先の選択肢は広がるでしょう。

2.電気工事士の仕事はAIに取って代わられないから

電気工事士の仕事は、AIに取って代わられる心配がありません。

なぜなら電気工事士の仕事のうち、電気配線の設置や住宅やビル、工場などのコンセントや照明の取り付け工事には、必ず電気工事士が対応しなければいけないと法律で定められているから。

電気設備の点検や保守管理業務も、AIのチェックで業務が効率化することはあっても、自動化することはできません。

実際に、野村総合研究所の発表した「人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業」の中には、電気工事士は含まれていませんでした。

AIなどの人工知能が発達した将来でも、生き残ることができる職業という点でも、将来性がある仕事といえるでしょう。

3.電気工事士は失業のリスクが低いから

電気工事士は他の業種の仕事と比べ、失業するリスクが低いと言われます。

なぜなら電気工事士は国家資格であり、資格を保有する人だけが行わないといけない業務があるからです。

震災時の復興工事やビルのメンテナンス、鉄道の電機システムの管理など、電気工事士の資格を保有していないと対応できない業務が多いです。

また、多くの業務が日々の生活を支えるインフラ設備に関連する業務が多いため、IT技術やAIの進歩によっても仕事が失われることはないと考えられます。

4.電気工事士は資格があれば再就職しやすいから

電気工事士は資格があれば再就職しやすいというメリットがあります。

なぜなら電気工事士の仕事の中には、資格を保有した人のみが対応できる業務があるため。

電気工事士の資格を有している人であれば、産休や育休で現場を離れたとしても、復帰後すぐに仕事に取り組めます。

ライフステージの変化によって、仕事をお休みする必要があっても、復帰後の生活を考えずに済む点は、魅力的でしょう。

5.電気工事士は無資格や未経験でも仕事ができるから

電気工事士の仕事の多くは、無資格や未経験では対応が出来ない業務です。

しかし、人材不足の加速により無資格や未経験でも、電気工事士を目指している人であれば企業にとって貴重な存在になりつつあります。

工事士.com」の調査によると、電気工事専門の求人サイトに掲載される求人情報の中に「未経験OK」と記載される求人は全体の68%、見習い募集の中で「無資格OK」と記載される求人は全体の78%という結果になりました。

応募条件 全体に対する求人の割合
未経験OK 68%
無資格OK 78%

引用:[工事士.com]

未経験かつ無資格の人材を見習いとして採用をしたいという企業が多いことから、会社として即戦力となる人材を育成していこうという姿勢が垣間見えます。

未経験でも電気工事士を目指す方にはチャンスとなるため、転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

電気工事士の仕事とは?資格によって異なる業務内容を紹介


電気工事士は、電気工事士法に基づいた電気設備の工事や取り扱いに関する国家資格です。

電気工事技術者に分類される電気工事士は、発電所や変電所、工場、ビル、住宅等の受電設備などの電気工作物の電気工事を行うことができます。

また、建築系の電気工事や鉄道系の電気工事だけではなく、ビルのメンテナンスや情報通信業界など幅広く活躍が期待できます。

電気工事に関係する企業も多く、需要も高い仕事です。

ここでは、電気工事士の仕事の特徴や電気工事士の保有資格によって異なる業務範囲を具体的に解説していきます。

電気工事士の仕事の特徴とは

電気工事士の仕事内容は、大きく分けて以下の2種類に分かれます。

  • 建築電気工事
  • 鉄道電気工事

建築電気工事は、住宅建築の際のコンセントや電気設備の配線の設置や、ビルに設置されている電気設備のメンテナンスなどが挙げられます。

設備によって業務内容は異なりますが主に3つの特徴に分けることが可能です。

エアコン設置工事 エアコンや空調設備の設置・撤去

電気設備の設置に伴うコンセントの増設

屋内配線工事 屋内の電気設備を設置するためのコンセントやスイッチの設置

電気配線の計画

外線配線工事 電線からの電気を建物内へ取り込む工事

電柱や電線の保守・管理

電気設備のメンテナンス・保守管理 ビル全体の電気設備の点検・メンテナンス

一方で鉄道電気工事とは、電車や駅、線路に関する電気工事のこと。

建築電気工事と比べ、働く場所が鉄道関係のエリアに限定され、業務内容も鉄道に関わるものがほとんどです。

駅構内の電気設備工事 駅構内の電気設備や空調設備、発券機など設置

保守・メンテナンス

変電設備の工事・メンテナンス 電車に通す電気を切り替える変電設備の工事

保守・メンテナンス

線路上の電気工事 線路上の電線の設置や取り壊しなど

点検やメンテナンス

どのような種類の電気工事に対応しているかは、電気工事会社によって異なるため、会社選びの軸に活用してみてください。

資格によって異なる電気工事士の仕事範囲

電気工事士は、下記の2種類に分かれます。

第二種電気工事士 一般住宅や小規模な店舗などの設備工事に関わる
第一種電気工事士 最大500キロ未満のビルや工場などの大規模な工事に関わる

ここでは、資格による具体的な仕事内容の違いを解説していきます。

第二種電気工事士|小規模施設の電気工事で求められる資格

第二種電気工事士は、小規模施設の電気工事を行う上で必要な資格です。

具体的には、屋内の配線や照明の工事、エアコンの設置工事などの600ボルト以下で受電する設備の電気工事を行います。

また、第二種電気工事士には現場代理人をする資格が与えられます。

現場代理人とは、電気工事における現場監督のような立場。工事を円滑に進めるための工程管理や業者との打ち合わせなどを行います。

電気工事に関わる知識をつけておかないと的確な指示が出せないため、ある程度の実務経験は必要なものの、電気工事士の資格を取得して現場での経験を積むことで現場代理人は目指せます。

第一種電気工事士と比べると作業範囲が狭い第二種電気工事士の試験は難易度が低い傾向です。

電気工事士資格について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

第二種電気工事士は転職に有利|資格の概要やキャリアプランを詳しく解説

第一種電気工事士|大規模な電気工事に必須の資格

第一種電気工事士は、第二種電気工事士の上位資格です。

第一種電気工事士の資格を取得すると、第二種電気工事士で行うことのできる業務に加え、最大で500キロ未満のビルや工場などの大規模な工事まで幅広く対応が可能になります。

具体的な仕事内容としては、高圧の配線工事や高圧電気機器の設置、取り外しなどが挙げられます。

第一種電気工事士の資格を取得するためには、3年以上の実務経験が必要です。

また第一種電気工事士の資格を保有する人は、5年に一度の定期講習の受講が法律で義務付けられています。

第二種電気工事士と比べて資格の取得難易度が高いことから、第一種電気工事士の資格保有者の高齢化が深刻な問題です。

そのため、第一種電気工事士の資格を取得していると条件の良い就職先や転職先が見つけやすいでしょう。

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電気工事士に向いている人の3つの特徴

ここでは、電気工事士に向いている人の3つの特徴を紹介します。

  • 電化製品や配線の仕組みを知るのが好きな人
  • 几帳面で細かい作業が好きな人
  • 体を動かす仕事がしたい人

それぞれ詳しく見ていきましょう。

電化製品や配線の仕組みを知るのが好きな人

電気工事士に向いている人の特徴は、電化製品や配線の仕組みを知るのが好きな人です。

電気工事士が対応するのは、電車や踏切に電流を流したり、ビルや新築の電気配線を設置する作業です。

取り扱う電気の規模に差はありますが、電線をつなげたり、回路を調べたり、電気に興味のある人に向いているでしょう。

小さい頃に電化製品を直した経験や、分解するのが好きだった人は、電気工事士の仕事に興味を持って取り組めるはずです。

几帳面で細かい作業が好きな人

電気工事士に向いている人は、几帳面で細かい作業が好きな人です。

なぜなら、電気配線は一つの線が違うだけで正常に作動しないことから、正しい配線を正確に繋げる能力が求められるため。

電気工事士の扱う電気設備は、細かい作業が多く、正確に手順を踏んで取り組まなければいけません。

一歩間違えば、事故や爆発の危険もある電気工事は、几帳面で細かい作業を正確に行える人が向いているでしょう。

体を動かす仕事がしたい人

電気工事士は、体を動かす仕事がしたい人におすすめです。

なぜなら、電気工事を行う現場は室内や屋外などさまざまで、場合によっては危険な場所で作業をする可能性さえあるからです。

そのため、ある程度の体力や忍耐力が必要になるかもしれません。

デスクワークのように、毎日事務所で仕事をするのが苦手な人や、いろんな場所で仕事がしたい人は電気工事士に向いているといえるでしょう。

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電気工事士の資格を取得する3つのメリット


電気工事士の仕事は資格を保有していない人しか行えない重要な仕事であると分かりました。

実際に電気工事士の資格を取得するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

失業リスクが低いなどのこれまで紹介をしてきた内容以外で、電気工事士の資格を取得するメリットを3つ紹介します。

  • キャリアアップに繋がる
  • 将来的に独立を目指せる
  • 資格取得のハードルが低い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

キャリアアップに繋がる

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査 」によると、電気工事士の平均年収は約400万〜500万円程度です。

さらに電気工事士の資格がない状態の見習い(電気工事補助員)の場合、年収は約250万円から350万円程度。

人手不足の影響により年収は上がってはいますが、作業の補助がメインの業務となるため、年収は低い傾向にあります。

電気工事士の資格を取得することで年収は約300万円〜500万円まで上がるといわれています。

なぜなら資格の取得ができれば、電気工事士として幅広い業務に携われ、現場経験を積むことが可能だからです。

また、電気工事士でも第二種電気工事士の資格から第一種電気工事士の資格が取得できるようになるとより行える業務の幅が広がります。

ある程度の業務に対応できるようになれば、現場監督や現場責任者など責任ある立場にもなることが可能です。

一般社員から責任者になれば年収は約400万円〜600万円に上がるといわれています。

取得した電気工事士の資格を活かし、しっかりと経験を積んでいくことでキャリアアップにもつなげましょう。

将来的に独立を目指せる

現場での実務経験が積めれば、将来的に電気工事士として独立も目指せます。

電気工事士の資格を取得して独立を行う人は主に以下の事業を行う場合が多いです。

  • マンションの改築や修繕
  • 住宅の家電設置
  • 電気通信工事(LAN・携帯基地局など)
  • 大手工場内のメンテナンス作業
  • スマートメーターの交換作業
  • 住宅や店舗などの電気設備工事全般
  • 家電量販店のエアコン設置
  • 配線や照明空調などの新築木造住宅の電気工事

出典:ビーバーズ HPより

取り上げた事業の中には第二種電気工事士の資格で対応できるものもあるため、現場での実務経験を積んでおけば資格の難易度に関わらず独立は可能です。

また、電気工事士として独立ができれば、自分の時間に合わせて仕事を行うことができます。

基本的に仕事量は受ける案件の数により決まってくるため、拘束時間が決まっている会社員時代と比べ自由に働けるでしょう。

弊社では、数多くの方にフリーランス案件を獲得していただいています。ビーバーズフリーランスでは、以下のような案件を豊富に抱えています。

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資格取得のハードルが低い

第二種電気工事士の資格は受験資格の制限がないため、年齢や学歴、実務経験の有無に関わらず受験ができます。

第二種電気工事士の令和2年度、令和3年度(上期・下期)の受験者数や合格者数、合格率は以下の表の通りです。

年度 学科試験 技能試験
受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率
令和2年度 104,883 65,114 62.0% 72,997 52,868 72.4%
令和3年度(上期・下期合計) 156,553 92,640 59.1% 16,276 84,684 52.0%
令和4年度(上期・下期合計) 145,088 81,179 55.9% 97,659 70,888 72.5%

引用:[一般財団法人電気技術者試験センター]

合格率が学科試験では5割、技能試験では7割を超えていることから、しっかりと対策をすれば合格ができる資格試験ということが分かります。

電気工事士の資格取得を目指す勉強は、スクールに通って対策をする人もいれば、独学で参考書を購入して取り組む人、YouTubeなどの動画学習を進める人などさまざまです。

自分に合うサービスを選びながら試験に向けてしっかりと準備をしていきましょう。

また、第一種電気工事士の令和元年、令和2年度の受験者数や合格率は以下のとおりです。

年度 学科試験 技能試験
受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率
令和2年度 30,520 15,876 52.0% 21,162 13,558 64.0%
令和3年度 40,244 21,542 53.5% 25,751 17,260 67.0%
令和4年度 37,247 21,686 58.2% 26,578 16,672 62.7%

引用:[一般財団法人電気技術者試験センター]

第一種電気工事士の資格は、3年以上の実務経験がないと受験ができないという特徴がありますが、取得するだけで業務の幅が広がるため、資格取得を目指す人が多いです。

データから、合格率が年々上昇していることが分かります。

第一種電気工事士は転職に有利になったり、独立に役立つ資格になるため、できるだけ早く取得できるように計画を立てて勉強を進めましょう。

電気工事士の需要がある仕事や業界は?

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実際に電気工事士の資格を取得した場合、どのような業界や仕事で活躍をしていくことになるのでしょうか。

ここでは具体的な業界や仕事を例に挙げながら、電気工事士としてどのような仕事を行っていくのかを紹介していきます。

  • 建設現場
  • メーカーの工場
  • 鉄道業界
  • 防犯設備の設置
  • 情報通信業界
  • ビルメンテナンス

それぞれ詳しく見ていきましょう。

建設現場

電気工事士が建設現場で働く場合、主に建設の電気工事に関わる業務を担当します。

基本的には建設現場で使用する大型機器の制御回路のメンテナンスや変電設備の配線など電気に関わる作業を行います。

建物を新築する場合は電気配線の設計や配電盤や電気設備の設置、リフォームや改修工事を行う場合は新たな配線や電気設備の追加工事を担当します。

また、コンセントや照明器具の取り付け、エアコンの設置工事も電気工事士の資格がないと行えません。

メーカーの工場

メーカーの工場に電気工事士が勤務をする場合は、工場に常駐する保守部門として商品の製造を行う機械が止まらないよう管理を行います。

商品の製造を行う機械が止まってしまうとメーカーの販売に影響が出てしまうため、重要な役割になります。

鉄道業界

鉄道業界では電気工事士は以下の3つの作業に関わります。

  • 架線工事・架線の張り替え工事
  • 信号システムや踏切に関わる工事
  • 発電や変電設備の工事

架線工事・架線の張り替え工事では、電車を動かす電気を送る「架線」を鉄塔と鉄塔の間に貼っていきます。古くなった電線も同時に張り替えることもあります。

信号システムや踏切に関わる工事では、古くなった信号機の交換や信号機が問題なく作動するか点検やメンテナンスを行います。

発電や変電設備の工事では、電力会社から供給される高圧の電気を駅の架線に送るための変電設備の点検やメンテナンス実施。

うまく電気が送られなければ電車は走らないため、電気工事士がしっかりと確認する必要があります。

防犯設備の設置

防犯設備業界は、電気工事士の需要が高い業界のひとつです。

なぜなら、防犯カメラやオートロック設備などの防犯設備に関する工事を電気工事士が行う場合があるからです。

個人住宅向けの工事だけではなく、オフィスなどの法人向けの工事であれば、セキュリティの観点から高性能な機械を取り付ける機会もあるでしょう。

基本的には大手セキュリティ会社と取引を行う場合が多く、年間を通して工事案件をもらえるという特徴があります。

情報通信業界

情報通信業界は、今後電気工事士の活躍の場が増える可能性のある業界です。

情報通信業界での電気工事士の仕事は、電話回線やインターネット回線の工事。

スマートフォンの普及やテレビでインターネットを利用する家も増えてきたことにより、通信回線の整備需要は拡大しています。

具体的にはアパートやマンションなどのWi-Fi設備の設置工事やLANケーブルの配線工事、光回線のための回線工事などを行います。

場合によってはビルやマンションの屋上、鉄塔の上に登ってアンテナの設置を行うことがあるため、屋外の工事を想定して体力を作っておく必要があるでしょう。

情報通信系の仕事は5G回線の登場などにより、今後も需要が拡大すると考えられます。

ビルメンテナンス

ビルメンテナンスの仕事では、電気工事士がビル内にある設備の点検や交換作業を行います。

ビルやマンションなどの建物では、高圧電気を受電してから電気室で低圧に変換。住宅で利用できる電圧に下げた電気を、ビル内へ供給します。

一般家庭で扱われる電気とはまた種類が異なるため、第一種電気工事士を持っていないと作業ができない場合があります。

また、ビルのメンテナンスとして働く場合、電気設備以外にもボイラー設備や消防設備の点検が求められることも。

この場合、「ボイラー技士」や「危険物取扱者」「消防設備士」などの資格を保有していないと点検が行えない場合もあるため注意が必要です。

電気工事士の年収はどのくらい?

電気工事士を目指す人が気になるポイントは、平均給与や平均年収などのお金に関する情報ではないでしょうか?

ここでは電気工事士の年収について紹介します。

令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成されたjobtagのデータによると、電気工事士の平均年収は以下のとおりです。

電気工事士の平均年収:506.8万円

年齢別の平均年収のグラフは下記のとおりです。

引用:[jobtag]

50〜54歳の平均年収は645.43万円と、最高額です。

このデータはあくまで平均年収であるため、より高い年収を狙うことも可能です。

電気工事士の年収についてより詳しい情報が知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。

電気工事士の年収を上げる3つの方法|勝ち組になるには行動すべき

ここからは電気工事士の年収を上げる方法を3つ紹介します。

  • 電気工事士の資格を取得する
  • 電気工事士の待遇が良い会社に転職する
  • 電気工事士として独立する

電気工事士として勝ち組になりたい・もっと年収をもっと年収を上げたい人は、ぜひ参考にしてください。

電気工事士の資格を取得する

電気工事士として年収を上げたい人は、資格を取得しましょう。

電気工事士の資格には一種と二種があります。

それぞれの資格を取得することで、扱える電力の大きさが変わり、対応できる仕事の幅が広がります。

まずは二種に挑戦し、その後一種の取得ができるまで勉強を続けましょう。

一種電気工事士の資格を取得すれば、電気工事士としてのスキルや実力を証明するアピールポイントとなり、転職や独立にも役立ちます。

会社によっては資格手当が支給されることもあるため、資格を取得すれば年収が上がるというメリットも。

さらに仕事の幅を広げたい人は、電気主任技術者の資格取得を目指すのもおすすめです。

電気主任技術者の資格を取得すれば、電気工事士だけでなく、電気設備を管理する仕事にも従事できるようになります。

スキルの掛け合わせで、年収が上がる可能性も上がるため、挑戦してみましょう。

電気主任技術者の仕事内容や年収について気になる人は、下記の記事を参考にしてください。

電気工事士の待遇が良い会社に転職する

電気工事士として実力がついてきた人や、電気工事士以外にも電気主任技術者の資格を取得して、キャリアアップしたい人は、より条件の良い会社に転職するのがおすすめです。

電気工事士の給与は、勤める会社によって左右されます。

大企業に転職できれば高年収を獲得できるだけでなく、充実した福利厚生を受けられ、ワークライフバランスの整った働き方をすることもできるかもしれません。

まずはキャリアの棚卸しをして、自分の実力を客観的に把握するのがおすすめです。

転職に関する不安を相談したい、できるだけ条件の良い会社に転職したい人は、転職エージェントに相談しましょう。

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電気工事士として独立する

電気工事士の資格を取得している場合は、独立して自分で仕事を取るという選択肢もあります。

個人事業主として自分で営業して、仕事を取っていく必要があるため、電気工事に関する知識だけでなく、経営や営業の知識も必要になります。

ただ、自分で独立して仕事をするということは、下記のメリットを得ることも可能です。

  • 自分で仕事量を調整できる
  • 努力次第で年収を上げられる
  • 会社を設立して規模の大きな工事を受注できる

電気工事士として独立したばかりは仕事が取りにくいという不安もあるかもしれませんが、フリーランスを対象にした工事案件を探すこともできるため、活用してみてください。

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まとめ

電気工事業界の特徴から電気工事士の将来性について解説してきました。

電気工事士としての業務の多くが、日々の生活を支えるインフラ設備に関連する業務が多いため、IT技術やAIの進歩によっても仕事が失われることはないと考えられます。

しかし、電気工事業界の人材不足問題の加速により、電気工事士の確保のため今後も労働条件の改善は必要になってきています。

結果として、若い人材の育成や採用が各企業にも求められるようになるため、電気工事士として働きながら実務経験や十分なスキルを身につけることができれば、より条件の良い企業へ就職ができるようになります。

また、電気工事士でも第二種電気工事士の資格から第一種電気工事士の資格が取得できるようになるとより行える業務の幅が広がります。

今一度自身の技術や今後のキャリアステップを見据えながら資格の取得なども視野に入れていきましょう。

この記事の監修者
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