施工管理は激務って本当?大変だと言われる理由や実態を紹介
建設 働き方やキャリア 転職 施工管理施工管理は激務だと言われているのは間違いではなく、非常に忙しい仕事になります。ここだけを切り取れば、施工管理はやらないほうがいいと考える方も多いと思いますが、たくさんの魅力があるのも施工管理の特徴です。
この記事では施工管理が激務で大変だと言われる理由だけでなく、施工管理になることで得られる利点についてもご紹介します。
施工管理の仕事内容や働き方
施工管理は建設業界において現場に欠かせない存在であり、職人と同じように現場にいなければ工事を完成させることができません。現場で何か作業をするということはほとんどありませんが、現場の管理を行うことで工事を安全に円滑に完成させ、私たちの生活を支えています。
施工管理には4つの種類があり、取扱える工種別に、建築・土木・電気工事・管工事に分かれており、それぞれの工種によって大きく内容が異なります。建築施工管理技士は鉄筋や大工、内装仕上などの工事に、土木施工管理技士は河川や道路の工事、電気工事は照明器具、変電発電設備の工事、管工事施工管理技士は空調やガス管などの工事で施工管理を行うことができます。
では、次に具体的な仕事内容や1日の流れについて説明していきます。
施工管理の主な仕事内容
施工管理では名前のとおり工事の管理を行います。現場監督とは異なり、書類の手続きから現場の安全管理まで工事に必要なことをすべて管理しているのが施工管理です。
主な仕事内容は、工程管理・安全管理・品質管理・原価管理の4つで、決められた工期のなかで安全に、一定の利益を出しながらも基準を満たした品質で工事を完了させることが求められます。
施工管理の1日のスケジュール
- 07時00分:出勤・1日の準備
- 08時00分:朝礼
- 08時30分:作業開始・巡回や現場の写真撮影・職人への指示
- 12時00分:昼食
- 12時30分:昼礼
- 13時00分:打合せ
- 14時00分:巡回・職人への指示
- 16時00分:事務作業
- 17時30分:終礼・事務所で書類作成
- 20時00分:退勤
施工管理は朝早くから夜遅くまで働くことが少なくありません。なぜなら現場での作業は日が出ているうちしか行えないため朝早くから作業に取りかかる必要があり、現場が終わっても事務所で作業をする必要があるからです。
現場で工程の管理をしつつ、打合せでは現場の状況に合わせて設計や元請などの人と話合いながら予算や日程、図面などの細かい調整をしていく必要があります。そのため工事がある期間は非常に忙しくなるのが施工管理の特徴です。
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施工管理が激務で大変と言われる5つの主な理由5選
施工管理の仕事内容がイメージできたところで、激務と言われる具体的な理由について詳しく解説していきます。
理由1:労働時間の長さ
1日のスケジュールからもわかるように、施工管理では朝が早く、夜遅くまで働くことになります。なぜなら現場作業は基本的に太陽が出ているときにしか行えないので、朝の時間も有効に活用する必要があるからです。
日が沈むまでめいっぱい作業をする必要があり、その間は書類の作成などの事務手続きもできないので、暗くなった後、事務所で行う必要があります。現場での業務と、事務作業の両方が必要なので、施工管理は労働時間が長くなってしまいがちです。
理由2:人間関係
施工管理は多くの人と関わりながら仕事をする必要があります。現場では職人に指示を出したり、ときには設計士と図面を刷合せたり、施主と予算や工程の打合せをしたりと、施工管理をする上ではコミュニケーションが欠かせません。
それらのやり取りのなかでは、早く完成させてほしい施主と作業に追われる職人の板ばさみにあってしまうことも多々あります。このように施工管理は立場の違うさまざまな人に意見を言ったり言われたりする必要があるので、ストレスがたまりやすくなります。
理由3:危険な業務
現場での作業には危険がつきものです。高いところでの作業をする時もあるので、ときには現場の作業が命にかかわります。
もちろん施工管理をする上でも現場にいる必要がありますので、事故が起これば自分も巻込まれてしまうことになります。自分を含め、現場の人たちの安全を管理することは施工管理の業務のなかでも非常に重要であり、神経を使う仕事ですので、負担が大きくなります。
理由4:書類作成の多さ
施工管理が取扱う書類はとても数が多く、作成に時間がかかるものもあります。具体的には契約に関するものや、施工記録、施工計画に関するものなどの種類があり、どれも法的に必要な場合があるので、抜け目なく準備する必要があります。
特に公共事業を取扱うことになると、普通の工事よりも多くの書類が必要になるので、事務作業により多くの時間がかかることになります。
理由5:責任の重さ
施工管理は業務の上で大きな責任を伴い、特に一番重要になるのが安全管理です。ここを怠ると、作業員が危険にさらされてしまうため、非常に責任は重大です。
安全管理以外の管理も、もちろん重要です。たとえば工程管理では、工期に間に合わなければ次の工程も遅れ、次の担当の会社も書類の訂正が必要になるので、さまざまな方面に迷惑をかけることになります。
品質や原価管理も発注側が一番気にするところですので、気が抜けません。どの業務に対しても責任を伴うという点も施工管理の一つの特徴です。
転職エージェントがよく聞く施工管理技士の不満
ここまでは施工管理の大変な仕事内容について紹介しました。これからはそのような激務のなか、実際に働く施工管理技士がどのような不満を抱えるのかという点について解説していきます。
コンプライアンス
施工管理は非常に激務で、人手も少なくて忙しいためか、コンプライアンスの遵守まで気がまわらない会社があります。実際、無理な工期を要求されたりすることで、先輩の施工管理技士が危険な工事をしていたという話をする転職者の方がいらっしゃいます。
安全管理は絶対に手を抜いてはいけませんが、工事の完成さえすればいいというのであれば、必要のない業務です。そのため、こうした危険な工事を要求される場合もありますが、責任を負うのは施工管理技士なので、コンプライアンスがしっかりしていない会社で働くのは大きなリスクを伴います。
社内政治
建設業界は中小企業が非常に多い業界です。そのため従業員があまり多くないところも多く、社内政治に巻込まれることがあります。
ワンマン社長に対抗する副社長など、どちらにつくかといったような施工管理に直接、関係のないことに巻き込まれ、不満に思う方がなかにはいます。
残業時間
施工管理は夜遅くまで業務を行うこともあるので、残業が非常に多くなりがちです。月に200時間の残業をしていていたという人も少なくありません。
施工管理は工事の時に業務が集中してしまうので、繁忙期になるとどうしても業務が多くなります。朝が早い上に夜も遅いとなると、不満がたまってしまうのも無理はありません。
施工管理という職種において残業はなかなか避けられるものではありませんので、できるだけ労働環境が整った環境で働くことが重要です。
身体的疲労
施工管理は身体的疲労が大きいため、大変だと感じる方が非常に多いです。現場では基準に合った作業をしていることを証明するために写真を撮り歩くことがありますが、そのような際に現場が高いと、上り下りがきついという場合があります。
また、何度も書いていますが、朝が早く夜遅くまで仕事をするので、仕事自体がきつい上に睡眠時間も短くなりがちになるので、身体的疲労はより大きくなってしまいます。
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施工管理の魅力
ここまでは施工管理の大変さについて解説してきましたが、施工管理はそのぶん魅力のある仕事でもあります。施工管理は私たちの生活を大きく支えるものであり、公共事業も多く取扱うので、世のためになっているというやりがいを感じられます。
また、スケールの大きい事業に携わることも多く、職人や施主、設計士などいろいろな人と協力しながら工事を完成させた時の達成感は非常に大きく、他の職業では感じることのできないものとなっています。
気持ちの面だけでなく、もらえる年収も非常に魅力的です。施工管理は残業が多く、責任が重いので、高い収入が期待できます。
また、学歴に関係なく、さまざまな現場を通じてスキルアップしていくことでより大きな会社に転職することができるため、さらに収入を上げることができます。
建設業界の働き方改革について
建設業界は古くからある歴史ある業界ですので、働き方に対する考え方や風潮は古くさい部分があります。現在は残業規制の対象外であり、職人も高齢な方が多いため、休日出勤やサービス残業は当たり前というところもゼロではありません。
しかし、2024年からは働き方改革により残業規制が建設業界にも導入されるため、多くの会社では業務の効率化や労働時間の短縮が進んでいるという状況です。それに伴い、業界特有の古い体質も改善されていくことでしょう。
逆に今、働いている企業が働き方改革をまったく行っていない場合は、転職も考えていくほうがいいかもしれません。
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施工管理としてホワイトに働くには
転職するにしても、新たに施工管理を始めるという方にしても、ブラック企業では働きたくないと思います。施工管理としてホワイトな働き方をするためには、下請の会社は避けたほうが無難です。
不動産ディベロッパーや電力会社など発注側の会社で施工管理として働くことができれば、工期に比較的余裕ができるので、残業などが少なくて済みます。また、建築施工管理技士の方は改修工事中心の会社であれば、比較的、残業は少ないことが多いです。
改修工事でも、土木や電気、管工事の場合は夜間の作業が多いので注意が必要です。現在、施工管理として働く方であれば、さらにスキルアップして管理職につくことで現場に出ることが少なくなることもあるので、積極的に狙っていきましょう。
まとめ
今回は激務と言われる施工管理の何が大変なのか、そしてなるべく負担が少ない働き方をするにはどうすればいいのかといった点について詳しく解説していきました。施工管理という職種はどうしても激務になってしまいますが、収入も高く、仕事には困らないという点で魅力的でもあります。
そのため激務に見合った報酬をきっちり出してくれる会社であれば、十分に働く価値のある業種となっています。しかし、人によってはあまり向いていないという方や、ブラック企業で働いていて、別の会社で施工管理がやりたいという方もいらっしゃるかもしれません。
そのような時はがまんして今の仕事を続けるのではなく、転職を検討しましょう。きちんと働く意欲のある方であれば、転職エージェントなどを活用することで、自分に合った納得できる転職先を見つけることができます。
施工管理として今よりもいい会社で働きたいと考えている方は一度、建設業界専門の転職エージェントにご相談ください。
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